優子の結婚

それから1ヶ月後、私は30才になっていた。相変わらず、仕事で得意先を廻って会社に着いたのは午後7時。会社の近くで、たまに行くダイニングバーで白ワインのグラスとあさりのパスタを食べて自宅のアパートの入口に着いたのは午後9時になっていた。私は何気なく2階の真っ暗な自分の部屋を眺めた。

いつもと変わらない風景がそこにはあった。部屋につくと、玄関ポストにハガキが刺さったていた。ハガキは優子からの結婚式の招待状だった。

部屋に入ると、とりあえず、バックとジャケットをソファーに放り投げ、中身を開いた。相手は3年間付き合ってた彼だった。私も以前一回会ったと思うが、あまり印象が無かったが、短大からの友人である優子の結婚は本当に嬉しかった。

優子とは、仕事の事、恋愛の事などいろいろ話し合った友達だ。良かったね。ゆうこ。

来ていく服も、この際買っちゃおう!そう思うとウキウキしてきた。

私は、ブラウスとスカートを脱ぐとソファーに投げ捨て、お風呂場に直行した。



「ふざけんなーっ!」

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