優子の結婚
それから1ヶ月後、私は30才になっていた。相変わらず、仕事で得意先を廻って会社に着いたのは午後7時。会社の近くで、たまに行くダイニングバーで白ワインのグラスとあさりのパスタを食べて自宅のアパートの入口に着いたのは午後9時になっていた。私は何気なく2階の真っ暗な自分の部屋を眺めた。
いつもと変わらない風景がそこにはあった。部屋につくと、玄関ポストにハガキが刺さったていた。ハガキは優子からの結婚式の招待状だった。
部屋に入ると、とりあえず、バックとジャケットをソファーに放り投げ、中身を開いた。相手は3年間付き合ってた彼だった。私も以前一回会ったと思うが、あまり印象が無かったが、短大からの友人である優子の結婚は本当に嬉しかった。
優子とは、仕事の事、恋愛の事などいろいろ話し合った友達だ。良かったね。ゆうこ。
来ていく服も、この際買っちゃおう!そう思うとウキウキしてきた。
私は、ブラウスとスカートを脱ぐとソファーに投げ捨て、お風呂場に直行した。
「ふざけんなーっ!」
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます