侵略者を撃つな! 52
真田
「あれをスマホで撮っておけば・・・」
真田
下校時刻となりました。駆け付けたマスコミ数社が校門の外で子どもたちにマイクを向けてますが、期待する応えはまったく得られてないようです。真田
真田
住宅街の帰路をとぼとぼと歩く真田
「広川ーっ!」
こいつ、何をぬけぬけと私の前に現れたんだよ? 真田
「お前ーっ!」
と言うと、右拳を大きく振り上げました。それに対する広川雫の応えは、
「いいよ。殴りなよ」
広川雫は覚悟を決めてここに来たようです。
真田
「ち!」
後輩にこんな姿を見せたら・・・ そう思うと、真田
「来な!」
2人は歩き始めました。
ここは公園、金目ひなたたちが毎日毎日山際怜子から5,000円巻き上げていた公園のその場所です。
真田
「証拠、あるんだ」
突然の発言に真田
「え?」
広川雫は自分のスマホを取り出し、それを真田
「これに全部録画してあるんだ。私たちが
もしそれが真実なら、それは真田
真田
「え?」
真田
「何よ! そのスマホ、渡しなさいよ!」
「ごめん。ただで渡すことはできないんだ」
まさか、金の要求? いや、違うようです。広川雫はちょっともじもじして発言。
「わ、私と・・・ 私と友達になって欲しいんだ」
思わぬ発言です。真田
広川雫は言葉を続けます。
「私、ずーっとずーっと一人きりだった。友達が欲しかった。本当に欲しかった。だからひなたたちが友達にしてくれたときは、とっても嬉しかった」
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