侵略者を撃つな! 43
そして現在、ファミレスにたむろってる金目ひなたたち4人。片岡愛美がパフェを食べながら金目ひなたを見て、
「ひなた、次は1万円もらおうよ」
金目ひなたもパフェに喰いつきながら、応えます。
「だめだめ、1万円じゃ高過ぎるよ。5,000円がちょうどいい金額だって」
片岡愛美は一瞬「へっ?」という顔をしましたが、納得したのか、すぐに笑顔を見せました。
「あは、そっか。5,000円なら毎日払えるってか? あは、ひなたって頭いいなあ~」
けど、広川雫は疑問を持ちました。そして頭の中でこう言いました。
「毎日5,000円? そんなのムリに決まってるじゃん!」
たしかにその通り。5,000円。10日だと5万円。20日だと10万円。1月で10万円以上。そんな金、小6には絶対ムリ。金目ひなたは5,000円なら大丈夫だと思ってるようですが、その思考はちょっと・・・ いや、かなりずれてるようです。
金目ひなたの父親は
次の日も金目ひなたたち4人は例の公園の例の植え込みの陰で山際怜子から5,000
一方山際怜子ですが、お小遣いがあっという間に底をつきました。一度は警察に行こうと考えましたが、山際怜子はいつも両親からきつく言われてました。
「お兄ちゃんのこと、絶対みんなに言っちゃダメだからね!」
幼いときから言われてたこの縛り、山際怜子の思考はこの言葉にたえず支配されてました。山際怜子はしかたなく、自分に与えられた通帳からお金をおろすことにしました。
山際怜子の顔が徐々に青ざめてきました。彼女の大親友真田
「
この真田
山際怜子は小学校の門を出る寸前、4つの人影に囲まれました。それは金目ひなたたち4人でした。真田
「え、あれは金目ひなた?・・・」
山際怜子と彼女を囲む4人が移動を開始、真田
ここはいつもの公園、いつもの植え込みの陰、金目ひなたに5,000円札を渡す山際怜子。それを遠くから見た真田希望は愕然としました。
真田
「れいちゃん」
山際怜子はそれに気づき、
「あ、
「あ、あなた、あいつらに
山際怜子は応えません。しかたなく真田
「私、学校に報告するよ!」
すると山際怜子の表情が一瞬で変わりました。
「や、やめて!」
「なんで? これって犯罪でしょ? あなた、このままあいつらにむしり取られていいの!?」
それに山際怜子はか細い声で応えました。
「いやよ、そんなの・・・」
「じゃ、学校に報告しよ!」
山際怜子はまたもや応えません。真田
「もーっ! やっぱ私が先生に報告する!」
山際怜子があせります。
「やめてって・・・」
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