紅さんはデスゲーマー
ニッケン
第1話 プロローグ デスゲームの前に
デスゲームと聞いたら何を思い浮かべますか?
クラス全員が最後の一人になるまで殺し合うサバイバルゲーム。
人狼役と村人役に分かれて多数決で殺し合う推理ゲーム。
死ぬまで殴り合う金網デスマッチを思い浮かべる人もいるかもしれませんね。
「や、やめ…、ぃぎゃぁっ!」
どれもデスゲームと言えるでしょう。正確にはどのようなルールにしろ命を賭けて行えばデスゲームになり得ます。
では、千差万別のデスゲームが行われるのは何故でしょうか?
フィクションでは神や悪魔の気まぐれだったりもしますが、リアルでは人の確固たる意思で行われます。
快楽や憎悪などの感情も理由の一つではありますが、それはどちらかと言えばゲーム出場者の理由。
デスゲームが行われる明確な理由とは、
「痛ぃ、だ、もぉ…、うげぇぁっ!」
需要と供給があるからです。
需要はデスゲームをお金を払って観たい人達がいること。
供給はお金を貰ってデスゲームを運営する人達がいること。
デスゲームはエンタメ業の一種と言えるのです。
なので私が今、
「ぃ死、死にひゃく…あぎゃぁっ!」
出場者の男をナイフで滅多刺しにしているのは、業務に勤しんでいるだけに過ぎないのです。
「ぉお、う、ぅぁ…、げぁぅっ!」
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます