第545話 3人組の場合2

現在私は宮町先輩と白塚先輩とともにお昼ご飯を食べるために駅からお店へと移動していました。


ホントは駅からお店までは少し離れているだけだったので、すぐに到着予定だったのですがね。なかなかいい運動。歩きをしました。ちなみに私と宮町先輩はお店の場所を知っていたのですが――宮町先輩により。白塚先輩へのヒントはダメ。まあそもそも私は教える予定はありませんでしたが。チビと言う方には――です。まあそれは置いておいて、2人ともに教えてもらえなかった白塚先輩はしばらく唸りつつ。くるくるとお店近くを彷徨い続けて――迷子になりました。ではなく。何とか目的のお店へと私たちは到着したところです。

長かったですね。駅を離れてから結構時間が経過したかと思います。


そんなこんなでやっとお店へと入店したところなのですが――いやはや。ヤバいですね。いや事前にお店については私も調べていたので、ヤバい。という事は何となく知っていたのですが。

実際にお店へと来てみると、本当にヤバいお店でした。これ私来ていいの?って感じのお店でしたね。絶対普通なら来ないところ。候補にもあがらないところです。友達と簡単に行く。という場所ではないです。


まず入り口からヤバかったです。もう雰囲気が違いました。駅からお店まで歩いていた道は、普通にビル街?オフィス街?というんですかね?まあそんなところを歩いていたのですが――お店に入ったら。外の事なんて忘れましたね。いや、入り口の時点で雰囲気あるなー。だったのですが。入ったら別空間に来たような雰囲気。落ち着いた店内でした。先ほどまで聞こえていた生活音がピシッと変わった感じですね。

それから私たち3人はお店の人に案内されて席へと向かったのですが――そこでもまたびっくり。お店の奥へと行くと――靴を脱いでの個室ですよ。個室。マジですか。ランチで個室。おまけに――畳の部屋で……うん。絶対普段は来ないところですね。


ちなみに夜は予約が必要だけど。昼は普通に来れるとか。マジですか。このレベルに来る人居るんですか――って私たち来てますね。はい。ちなみに他にもお客さんは居るみたいで、歩いている時に通過した他の部屋のところには靴がありました。皆さんどんな理由でお店に来ているんですかね?気になります。

まあとにかく。これはしっかり堪能しないと、という感じでした。はい。堪能します。しっかり味わいます。経験しますですね。

とりあえず料理とかもまだですが。お店に入った時点で白塚先輩。ごちそうさまです。はい。


そんなこんなで私たちは部屋へと案内されて――宮町先輩が知ってから1度食べてみたかった。と言っていたランチのメニューを3つ頼みました。はい。ちらりと値段を見ましたが――すごかったですね。触れてはいけないというか。ホントいろいろすごかったです。ちなみにランチは4種類?くらいありましたね。

その中では安い方だったのですが――まあ、はい。値段がすごかったです。と言っておきましょう。

白塚先輩が「ホントそのままの値段だよ」とか言ってましたね。宮町先輩はウキウキがあふれてました。

にしても宮町先輩もすごいですね。えっと――卒業論文?でしたっけ?確かそれでちょっとお助け――というお礼でこれを選択とは。あっでも――留年を回避?みたいなことも言っていたので――これくらいの事なのでしょうか?

まあでも、私にはわからない世界。やり取りだったということにしておきましょう。はい。私はお詫びで連れてきてもらった。そうです。私は堪能すればいいのですよ。

ごちそうさまです。はい。


そうそうちょうどその時ですね。宮町先輩が思い出したように。


「あっ、そうだ、そろそろ楓君たちも常滑とこなめ着いたかな?」

「——えっ?あー、そういえばあれから結構時間経ってますからね」


ちなみにこの時。私が宮町先輩に話しかけられて反応がちょっと遅れたのは、部屋をキョロキョロと見ていたからです。いや、だって――ヤバかったですから。もうヤバいしか言ってませんが。ヤバいところに来たからヤバいでいいのです。はい。高そうな壺や掛け軸。うんうん。これ――ホントすごいところですよ。でしたからね。


って、それからの事を言うと。宮町先輩は「ちょっと沙夜ちゃんにメッセージで聞いてみよう」と言いながらスマホを操作して――斎宮先輩送っていました。

すると少しして宮町先輩が――。


「あれ?沙夜ちゃん見ないなー」


スマホを見つつ宮町先輩がそんなことを言ったので、私は宮町先輩に再度話しかけました。


「移動中じゃないですかね?だから気が付かないとか?私お2人がどのあたりまで行ったかあまりはっきりはわからないのですが。まあ私たちもくるくる歩いていましたが。電車移動?でしたっけ?それだ時間とかの都合でまだ移動中ってこともあるんじゃないですかね?」

「かな?まあ1時間弱かかるかもだからね。とりあえず楓君にも送っとこっと」


宮町先輩はそう言うとまたスマホを操作していました。って――なんか楽しそうにしている宮町先輩ですが。加茂先輩と別行動よかったのかな?ですね。うん。

でも私の勝手な勘ですが。今の状況宮町先輩的には――全く問題ないというか。お2人は自由。いや――うん、なんというのか。加茂先輩が遊ばれている。宮町先輩の方が上というか。はい。なんか――特殊な関係ですね。って、そうです。特殊なんですよ。と思うことにしました。するとその後すぐです。


料理が部屋に登場しまして――私たちのテンションマックスです。

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