第506話 兄4
♪♪
現在は難波先輩が七菜のところへと来て少し経過したところである。
いや――そこそこ経過していたかもしれないが――うん。いや、まあ話しているとあっという間というか。時間を気にしていなかったのでね。うん。まあ適度に時間が経過したところだと思う。
そして難波先輩と海織が少し前から――多分何かについての話を初めて――俺と七菜が余っていたので、話をしていると俺のスマホが鳴った。というのが現状である。
ってか。ホント難波先輩と海織が話している言葉――うん。日本語なんだけど。カタカナ言葉というか――うん。でもちゃんと聞くというか。たまにはっきりと「美味いぞ」やら「—―ってところ知ってますか?」みたいな言葉が聞こえていたので――もしかしたら――ってそんなことより。メッセージの確認だな。と俺は思いつつ自分のスマホを確認すると――。
「柊かな……うん?」
うん。俺の予想では呼びだした柊かと思ったのだが。違った。
「柊の馬鹿。スマホ忘れたとか言ってたから代わりに送るねー。菰野駅12時07分の電車乗ったからー。お土産お土産ー」
メッセージは斎宮さんからでした。どうやら柊。スマホをどこかに置いてきたというか。あれか。俺と話して――そのまま机かどこかに置いたのか。などと思っていると。
横から影が。
「斎宮先輩ですか?」
「七菜は普通に覗かないように。まあ別にいいんだけど」
「丸見えでしたからね」
「覗き込んだよね?」
うん。七菜のチェックを受けた俺だった。ってそうか。斎宮さんが来るって言うのはちょうどいい事でもあった。あれですよ。荷物がね。俺の部屋にあるから。
ってか――海織も忘れていたらから――斎宮さんも忘れているのかな――と思いつつ。
「ってか。七菜」
「はい?」
「普通。電車乗ったら連絡してくるよな?」
「—―まあ、ですかね。着いた!じゃ、お迎えとかお願いする時に無理ですからね」
「だよね。ってことは斎宮さんは――普通か」
「えっと――」
俺がつぶやいていると七菜がさらに覗き込んできて――。
「—―菰野駅12時07分の電車乗ったからー。お土産お土産ー。って。斎宮先輩お土産につられてきただけですか」
「ともいう。多分たまたま柊と一緒に居たんだろうね」
「着替えとか忘れていっている物の事忘れて――ますかね?」
「忘れているだろうな。何か雰囲気的に」
などと七菜と話しつつ斎宮さんに了解の返事を送り。あと七菜の部屋に居ることを連絡すると――。
「楓君と七菜ちゃんがまたコソコソしてる」
海織が難波先輩との話が終わったのか。こちらへとやって来た。
「斎宮さんからです」
「沙夜ちゃん?」
「斎宮さんもこっち来るって。お土産求めて。ちなみに斎宮さんが連絡してきたのは柊が家にスマホを忘れたみたいで連絡できないから見たい」
「なるほどね」
海織とそんな話をしていると――。
「おう、いつものメンバー来るのか。じゃあ――昼何か食いに行くか。奢るぞ。がははははは」
難波先輩がそんなこと言いだしたので――。
「楓君楓君沙夜ちゃんたちいつ来るの?」
「えっと……07分の電車って言ってたから――まあいつも通りの所要時間なら……12時15分16分くらいに着くと思うから――駅から歩いて25分、12時30分前にはここに来るかと」
「じゃあ、早く準備しないとね。楓君部屋借りるね」
「—―ご自由に」
「あっ。私も準備します」
海織が立ちあがると――七菜も着替えたいのだろう。一緒に動き出した。
ちなみに俺と難波先輩は――まあそのまま動くという感じだったので――。
「追い出されましたね」
「がはははー。よくあることよ」
俺と難波先輩はアパートお前で待機となった。
まず、普通に七菜から準備をするのでと追い出されまして――まあ海織は「別に居てもいいよ?」的な事を俺にニヤニヤしつつ言ってきたが――お断りを。って俺の部屋なんだが――まあいいか。それに難波先輩が居ますからね。はい、外で待つという選択になりました。
それから俺と難波先輩はたわいもない話をして――ってなんかちょくちょく難波先輩に勧誘されている俺だった。いや100パーセント勧誘でしたね。はい。人手不足なのかな――などと思いつつ話して。少しすると――。
「あれ?楓に――難波先輩、どうしたんですか?こんなところで」
「やっほーやっほー」
柊と斎宮さんが駅の方から歩いてきた。そして俺がこの後の事を伝えると――。
「来て正解。ゴチになります」
「ごちそうさまです。腹ペコで来てよかったー」
2人が嬉しそうにしてましたね。はい。そしてそれを見た難波先輩はまかせろまかせろ。的な感じで笑っていた。
そのためか――まあ賑やかだったからか。準備を終えて出てきた七菜に即効怒られている難波先輩だった。まあ難波先輩は何も感じてないみたいだったけどね。七菜的には目立つから!みたいな感じで――まあいろいろ言ってました。
それから少しして海織もやって来て――。
「レッツゴーってどこに?」
という斎宮さんの掛け声で出発はしたのだが――そういえばそうだよね。行先決めたなかったという。
でもとりあえず駅には行こうということになりまして――俺達6人は伊勢川島駅へと向かったのだった。
って最近集団が多い気がする。うん。まあ。ダメな事ではないと思うが――目立つな。うん。目立っている俺達だった。
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