第366話 3-2=1

なんかどこか違う世界かな?うん。

ちょっと現実逃避をしたくなったというか……俺の部屋で女の子2人がなんやかんやとしていたので……。

ちょっと違う世界に俺は言っていたかもしれないが……って俺は何を言っているのか。疲れているのだろうか……。


ってまあ、現実から逃げることはできませんね。ということで。現状は加茂楓氏。全く上手に逃げれませんでした。すぐバレました。というか捕まりました。


たまには……。

上手に海織から逃げれ。海織が悔しがりました。そして1人の犠牲者が出てしまいました。

とかいう未来ももしかしたらあったのかもしれないが……うん。今回は俺が逃げるのが下手というか。まあ狭い部屋に居たのでね。


七菜が困った時にどうするか。うん。もちろん俺にしか頼らないというか。この部屋には3人しか居ないのでね。はい。


「加茂先輩ー。助けてくださいよ」


逃走準備をそっとしていた俺はすぐに七菜に声をかけられて……逃走失敗したのだった。


「……海織の暴走は止めれませんね」


俺は逃走を諦めて七菜に返事をした。


「ちょ、先輩なんでそんな諦めモードなんですかーって助けてくださいよー。って宮町先輩。私着替え持って来てませんから。ホント。何もないですから」

「ならまず七菜ちゃんの部屋行こうか?」

「はい!?」

「あの……海織。七菜とお風呂入りたいなら……七菜の部屋でも……こちらのお風呂はちゃんと俺が使いますから」

「えー、それだと楓君に私たちのキャッキャいう楽しい声が聞こえないよ?」


このお方はホント何を言いだすんだろうか……とか俺は思いつつ冷静に……。


「誰も聞きたいとか言ってませんから」

「ホント何の会話してるんですか……」


七菜もなんって言うんだろう?冷たい視線?ではないが。ホントマジで何をしているんですか?みたいな視線でこちらを……って、ホント巻き込んでごめん。七菜。と俺は思いつつ。


「七菜……これ海織通常運転というか……うん。海織を止めるのはなかなか高度な事というか。うん。ってか。七菜。海織に気に入られたね」

「えー!?気に入られたら即裸のお付き合い何ですか!?」

「……ははは……」

「加茂先輩ー。笑ってごまかす。逃げるとかズルいですからー」


はい。

結局俺は逃走できませんでしたし。海織に捕まっている七菜を助けることもできませんでしたね。って俺ははじめから助けるのは諦めモードだったのだが………うん。

そりゃ強制的に海織から七菜を引きはがせば……なんだが……引きはがした後が怖いというか。俺が海織に……という未来が。なのでね。うん。


とか俺が思っていたら……いつの間にか俺が七菜に肩を掴まれていた。

なんでこんな部屋の中で3人がつながっているのだろうか……である。


まあ七菜からしたらとにかくこの海織を何とかしてくれ……ということだと思うのだが……俺がそこに入ってもなのでね。


まあ結局その後も特に状況が変わることなく時間が経過している。


するとなんやかんやと言って七菜とお風呂に入ろうとしていた海織が……。


「まあでもいきなりだと七菜ちゃんに私が嫌われるかもだから……今日のところは楓君で我慢しようかな?」


うん。いきなり俺がターゲットになった!?と俺が思っていると……。


「えっとその……まあ宮町先輩を今のところ嫌って。とかそういうことはないですけど……」


七菜がまあちょっとわたわたというか……。

海織が残念がっている?とか思ったのか。そんなことを言うと……うん。俺は心の中で――「あーあ、せっかく海織が諦めかけたのに……」と思っていたのだが……。


そしてここも俺の予想通りだった。

七菜の言葉を聞いた海織が――。


「あっ、なら七菜ちゃん一緒に入ってくれるんだね!」

「あれー?加茂先輩!今のところ。って私ちゃんと言ったんですけど。変な事あったら嫌いますよ!?ちょっと!?加茂先輩ヘルプです」


俺の身体が上下に揺れるというか……後ろから俺の肩を掴んでいる七菜に揺すられる俺だった。うん。タイム。あまり揺らされると酔いそうだ。とか俺が思っていると……。


「大丈夫大丈夫。普通に七菜ちゃんと仲良くなりたいだけだから」

「これ普通なんですか!?なんかちょっと身の危険を……って怖いんですけどー。加茂先輩!彼氏さんですよね?ビシッと止めてくださいよー」

「……難しいっす。ってか、七菜あまり揺らさないで」

「ちょっとー。何とかしてくれないともっと揺すります」

「七菜ちゃんも楓君の扱いがわかって来たね」


うん。この2人……楽しそうですね。と。まとめていいかな?と俺は思いつつ――。


「海織。とりあえず……七菜の部屋へどうぞ」

「ちょ、加茂先輩。宮町先輩と2人は今絶対私危険じゃないですかー」


とりあえずこの2人を部屋から出すことを選んだ俺だった。

うん。七菜マジでごめん。今日ケーキ奢ったから……それでイーブンってことで、とか俺が思いつつ言うと……。


「仕方ないなー。じゃまず1回目は七菜ちゃんのお部屋で一緒に入ろっ。そして七菜ちゃんの弱点さがしをしてからー。次回は…」

「次回とかでも七菜の部屋でどうぞ」

「えー。楓君ニヤニヤしたくないの?」

「しません」

「もう……この2人の先輩何話してるんですかー……って今弱点って言いました?ホント私身の危機じゃないですか!?ちょっと!私危険な場所に迷い込んだというか。来ちゃいましたか?」


うん。ホント何を話しているんだろう。と、俺も思っていたが……。

このままだと……だったので……うん。

多分大丈夫と言うか。七菜が騒いでいると言っても七菜はちゃんと声のボリュームは考えてくれていた?のでご近所さんのご迷惑にはなっていないと思うので……。

ボリュームが大丈夫なうちに移動をしてもらうこととした。


「とりあえず。どうぞご移動を」

「はいはい。じゃ七菜ちゃん行こう」

「私……身の危機……」


その後は何とか。海織と七菜をお隣へ……と。うん。俺はご案内したのだった。

いや、正確には俺は自分の家の玄関まで2人をご案内というか押していき……いや

押していってはないな。

七菜が俺の肩をずっと掴んでいて、その七菜の肩を海織が掴んでいたので……俺が歩けば2人が付いて来たので単に俺が玄関へと移動した。それだけである。


そして――。


「いってらっしゃい」


を俺は2人に言いましたとさ。だな。


いやほんとどっと疲れたというか。

海織……元気過ぎというか。七菜をどうするつもりだろうか……とか思っている俺だった。

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