第358話 接近中×2 3
本日の俺の行動は……まず七菜を駅まで迎えに行って……。
まあ七菜はなんか1日来るのを間違ったらしいが……まあそれはいいとして。現在の七菜は多分コンビニかスーパーに旅立ったはず。
ってか。俺はというと。七菜と別れる直前に斎宮さんからメッセージが来たため。自分の部屋で斎宮さんへと返事を作っていた。
「ちょっと斎宮さんに待ってもらうことになるけど……菰野からは15時07分発の電車が11分に桜。こっちからは17分に着く電車があるんだけど……」
と俺は斎宮さんに返事を送……らなかった。
いや斎宮さんを待たせるのは……とか思ったんだがね。とりあえず15時過ぎに桜駅に着けばいいのかなー。で調べて出てきた時刻を書いていたんだが……。
ちょっと斎宮さんの方が早く桜駅に着くので「同じ時間に着く電車が無くて……」とか説明をしようとしていたら……。
ふと。隣列。次の電車が上り下りともにほぼ同じ時間に桜駅に着く電車だったので……俺は先ほど作ったメッセージを一部変更した俺だった。
いや上り下りで時刻表には書いてあるのでね。見比べて調べていると……まあちょっと一瞬見落としたと言いますか。うん。そんなところです。ちゃんと調べると本数が少ない中でもちょうどいい電車があるんですよね。はい。
ということで……。
「菰野からは15時39分発の電車が44分に桜駅。こっちからは38分の電車が44分に桜駅着く電車があるんだけど……どう?ケーキバイキングの時間が何時からわからなったから……遅いとかならまたご連絡を……」
と俺はメッセージを変更して送ったのだった。
そして少しすると……。
「OKOK。その時間で大丈夫だよー。じゃその電車に私乗るからー。じゃまたあとでねー」
と斎宮さんから返事が来たため。
俺は一度スマホを置き。時刻表を片付けた。
うん。本日午後に予定が入りました。ってか、午前中も短時間だが。予定が出来ていたか。
それからの俺は室内でのんびり……というか。まあ午後に予定が入ったので特にすることなく。お昼を食べて……少ししたら洗濯が乾いたからしまって……行く準備。とそんな感じで過ごした。
そして15時20分過ぎに俺は家の戸締り確認のち……外へと出たのだった。
――ガチャ。
すると。俺がカギを閉めたタイミングで隣の部屋のドアが開いたのだった。
「やっほー。です。先輩」
「うん?七菜。どうしたの?」
声をかけられた?のでそちらの方向を見ると……いやまあさすがに午前中に聞いた声はすぐに聞いたらわかった。
七菜が自分の部屋から出てきた。というところだった。
午前中会った時はカバンを持っていたが……今は身軽な状態だった。っか……外に出てきたので七菜もどこかに行くのだろうか……とか思っていたら。
「先輩。私もお供していいですか?」
「—―どこに?」
うん。難波先輩の妹さんがおかしなことを言いだしましたね。うん。なんだって?
「先輩。今からケーキですよね?斎宮……?先輩と」
「……よくお分かりで……」
「予想通りですね。ってことで斎宮先輩も先輩の同級生さんなんですよね?宮町先輩が確かこの前言っていましたから」
「だね……うん」
「だから私もお供していいですか?」
「……いいのかな……?」
「入学前に交友関係?を広げようと思いまして」
「うん。まあそれはいい事かと思うが……」
「ってか先輩。どこに行くかわからないんですが。電車の時間とかあったりするんだと……ここで話していて大丈夫ですか?」
七菜に言われて時間を見ると……うん。すでに数分経過していた。
まだ電車の時間までは時間があるが……うん。まあ……別に斎宮さんと2人じゃないとダメ。とか言う事ではないと思うし。そういえば斎宮さんも七菜とは早く会いたいみたいなことを言っていた気がするから……。
「と、とりあえず……2駅電車乗るから行こうか」
「やったー。ありがとうございます!」
ということで……。
なんかわからないが……また後輩とともに歩いている俺です。はい。
そして無言のまま駅へと歩くのも……だったので。
「ところで七菜。あれからコンビニやスーパーに行ってみたんだっけ?」
と聞いてみると――。
「はい。ちょっとぶらりにいい距離ですね。近すぎるとコンビニに頼りまくりそうですが。適度な距離があったので大丈夫そうです」
「大丈夫そう……うん?」
「いや、まあ1人暮らしとか初めてですからね。もしかしたら慣れるまでコンビニ祭り。コンビニ神!になるかもしれないとか思っていたんですが…。近すぎないのでちょっとは頑張れるかなー。と」
「あー、なるほど」
「でもスーパーもそこそこ距離があったので……そこは大変かもです」
「まあ……うん。買い物はね。運動と思って」
「ですね。頑張りまーす」
七菜と話しながら伊勢川島駅へと行くと……ちょうどほぼ待ち時間なしで15時38分発の湯の山温泉行きの普通電車に乗ることが出来た。
はい。ちょっとおまけが付いてしまいましたが……って先に斎宮さんに連絡すべきだったか……とも今思ったが……すでに電車に一緒に乗ってしまったのでね。
とりあえず……怒られることはないだろう。ってことで七菜とともに電車移動を開始しました。
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