第354話 居酒屋2

現在の俺は海織。柊、斎宮さんといつものメンバーで四日市の方まで出てきて居酒屋に居ます。はい。


そして現在は……柊がボロボロに女の子2人に言われているところです。 

大丈夫です。

ボロボロですが精神的に柊1人がやられているだけで。その他の3人は普通です

まあ女の子2人はめっちゃ楽しんでますから問題ないしですね。

とりあえず1人がボロボロなのです。


……。

……。

……。


「1人だけ単位落としてるからねー」

「沙夜ちゃん。あまり言ったら可哀そうだよ」

「宮町さんも結構言ってたけどね……」

「なにか言ったかな?白塚君?」

「いいえ。何も言ってません」

「ってか。柊は卒論も怪しいからー。大変だねー。私は必須のゼミとあと少し単位取るだけだし」

「私もだよ。だから4年生の時は今までに取りたかったけど取ってなかった科目取ろうかなー。って」

「あっ。そっか今までに被っていたりした科目が取れるんだ。まあ必須の再履修がある柊には関係ないかもだけどねー」

「ぐぬぬ……楓ー。2人がいじめてくるぞー。何とかしてくれえー」


と。柊からそんな声が飛んできたが……俺はというと……。


「……このつくね美味しいわ」

「全く話を聞いてない奴もいたー」


うん。俺お食事中ですね。

はい。いや。なんかずっと斎宮さんと柊が話していて。そこに海織も参加しだしてからは……俺はいろいろ女の子2人が注文してくれて。机の上にやって来た料理を堪能してました。はい。


いや、俺は単位をちゃんとというか。むしろ多く取っている子ですから。関係ない話には入ってません。というか。お腹空いた。ですよ。はい。いやだってやっと料理がまわって来たというか。料理が俺たちの机の前にやって来たはじめの頃は……。


海織、斎宮さんが「美味しい!」とか言いながらどんどん持って行ったのでね。

俺と柊はポテトやらしかつまんでなかったからね?って柊はそれから斎宮さんに絡まれているから……今も……まだメインにはありついていない感じか。いや、手羽先か?うん。手羽先?らしきものを皿にキープして食べつつ話してました。


とか俺が思っていると……。


「あっ。楓君が食べているの私まだ食べてない」

「……どうぞ」

「ありがと」


海織が俺の食べていたつくねに狙いを定めて隣に移動してきました。どうやら……お話からは抜けてきた様子。って柊と斎宮さんは普通に隣で話しているので……いつでも再度参加はできるか。とか思っていたら海織はすぐにつくねを一口食べていた。


「ホントだ。これ美味しい。タレが美味しいね」

「ご飯が進む味だよね」

「だね。あっ、飲み物なくなっちゃった」

「今日の海織はハイペースっと」

「そんなことないよ。みんなとご飯久しぶりだから楽しいんだよ」

「まあ確かに。って……俺のところには海織よく居たけど……」

「最近は留守だよ?」

「いやいや実家に帰っている時だけでしょ」


とか俺と海織が食べつつ。そしてちょっと追加注文している間も……。


「柊。せっかくだからそのまま留年してみてよ」

「ヤダよ。っかせっかくってなんだよ」

「いいじゃん。それに難波先輩の妹さんと1年長く居れるじゃん」

「よくないし……って。そうだよ。楓。難波先輩の妹ちゃんの写真とかないの?見たことないからさ」


急に柊が話を変えてこちらへと向いた。


「いや……うーん」


と。この時俺の頭の中には……。


――――。


海織から届いたカピバラ着た七菜の写真はなんかメッセージにまだ残っているかも……だが……これは見せて言いものなのだろうか……。

とかちょっと頭の中で考えていると……。


――—―。


「あるよ?」


と言う声が俺の隣で聞こえまして――。


「はい。どうぞ」


と。さらに声が聞こえて――。


「やばっ。かわいいじゃん」

「あれ?このカピバラ……」


という柊と斎宮さんの声が……って海織さん。


「海織。まさかだけど。カピバラ着ている七菜の写真?」

「そうだよ?かわいいじゃん」

「それ本人の許可取ってからの方がよかったのでは?」

「大丈夫だよ。私先輩だし」

「いやいや……」


とか俺が思っていると……。


「うーん。なんか見覚えあるような……無いような。でも難波先輩には似てないな」

「「「似てない」」」


と。柊以外の3人の声が奇跡的に重なったのだった。

いや、何度も言うが……難波先輩からのイメージだと……ムキムキ……とかが浮かぶのだが……七菜は……だからな。


とか俺が思っていると――。


「楓。すでに友達なら俺の事推しておいてくれ」

「……何故に?」

「いや、だって後輩のお世話とかしないとだろ。新入生に慕われるとかいいじゃん」


柊がそんなことを言っていると……。


「海織ちゃん。柊がキモい」

「あはは……でもホント七菜ちゃんかわいいから。沙夜ちゃんも注意しないと白塚君取られるかもよ?」

「柊だと即嫌われるんじゃない?うん。間違いない。私レベルで寛大じゃないとね」

「おい、そこ。誰が寛大だって?俺が寛大だろ」

「はい?」

「いやいやなんで?何言ってるの?みたいな顔に沙夜はなってるんだよ。沙夜のわがままをかなり俺が聞いてるからな?」

「じゃ私も海織ちゃんが言っていたランチ一緒に付いていくから」

「来るなー。それはそれだ。俺の卒業がかかっているからな」

「あっ、ランチ良いんだ。じゃメモして置こうっと」

「なんでさー。ってか。ほら柊は全然寛大じゃないじゃん」


まあ。うん。俺の周りには賑やかですね。

海織は俺の横でスマホを出して……なんか豪華ランチOK。とかメモしてるし。

柊と斎宮さんはあーだこーだ言い合ってるし。

ホントにぎやか。というか……個室だが大丈夫かな?とか俺は思いつつ……。


先ほど海織が追加をしていた時に一緒に頼んだおにぎりが来たのでそれを1人堪能していた。


いや焼き鮭のおにぎりだったんだが。めっちゃ美味いんだよ。ご飯も美味しいし。鮭大きいし。うん。これはいいよ。うん。と周りをちょっと気につつ。

ちゃんと居酒屋を楽しんでいる俺でしたとさ。


「柊が拒否するなら…。楓くん。柊と海織ちゃんがランチ行く時どっか連れてってー!」

「……」


俺の平和。即壊れたのだった――。

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