第332話 とある女の子の場合2 ~近鉄四日市13時28分発~

えっと川島駅から電車に乗って――。

もうすぐ四日市に到着します。


私は再度楓くんのメッセージを確認。


「えっと……急行っと」


次に乗る電車を確認していると電車は四日市に到着。

私はドアが開くとすぐに名古屋方面のホームへと向かって……うん、ちょっと早歩き。3分ってあっという間だからね。あれ?でもカップ麺を待っている時は……そこまであっという間では……無いような……とか思っていたら放送が聞こえてきて……。


「やばっ。電車来るじゃん」


ということでエスカレーターを駆け上がる……は、してません。うん。してないよ?まだ電車の音は聞こえてきてないし。それに最近エスカレーターは立ち止まってって言ってるからね。あとこの前京都旅行の時に楓くんに何度も言われたから身体に染み着いちゃった。あははー。私いい子。


と、思いながらホームへと行くと……ナイスタイミングで急行が駅に入って来た。私はそのまま急行に乗って……空いていた席に座る。

私この2人ずつ?の車両好き。うん。なんか落ち着くなんだよね。まあ混んでいると隣に知らない人が来るから……微妙なこともあるけど。今のところ満員じゃないからね。いい感じ。


するとこれまたナイスタイミングで……。


♪♪


おっと車内だからマナーにしておかないとね。

私はスマホをマナーにしてからメッセージを確認。

相手はもちろん楓君。


「乗れた?」


と、言うメッセージが来ていた。ふふふ。私をなめてもらっちゃ困るね。楓くん。

とか思いつつ「もちろん乗ったよー!」と返事を作っていると……再度メッセージが来た。


「隣のホームに連絡待ちしている普通か準急が居たかもしれないから間違ってないと良いんだけど……」

「へっ?」


と、私はキョロキョロ。いや急行に乗ったと思うんだけど。そんなこと言われた不安になるじゃん。って……車内放送がちょうど流れて―—名古屋行きの急行で次は富田という感じにちょうど話していた。

もう、楓君脅かさないでよ……と思いながら私は先ほど作ったメッセージを楓くんに送った。


すると少しして……。


「じゃ次は名古屋に着く前に送るから」


と返事が。うん。楓くんが真面目過ぎて私めっちゃ助かる。うんうん。海織ちゃん素晴らしい教育してるねー。とか思いつつ。しばしぼんやりと――。


そして私は見事に寝ました。次私の記憶があるのは……。


――――。


「どこ?」


目を覚まして窓の外を見たら……急に真っ暗に。トンネル?に入った?って名古屋名古屋と言ってるとということは……と、私は慌ててスマホを確認。すると……。


「斎宮さん。起きてる?」


と、いう楓くんからのメッセージが5分前に。そして……1分前に……。


「斎宮さん――寝てる?」


うん。楓くんあたり。そして仕事が素晴らしいね。うん。ということで。


「ちょっと電波がねー。今なぎょあ」


と、慌てて返事を送ったら……うん「なぎょあ」ってなんだ!と送ってから気が付いて慌てて。


「名古屋!」


とすぐに送信しておいた。

それと同時くらいに電車が名古屋駅に着いて……お客さんが降りだしたので私もとりあえず電車から降りて……とりあえずホームの前の方に移動。改札を出て……と……その前にちょっとお手洗いに――うん。楓くんちょっとタイム!だね。


ちょっと――お手洗いに行った後私は改札を出る前に待合室のところに行ってメッセージの確認をすると……。


「今海織が柊も用事が終わって名古屋駅に向かってる?駅に居る?みたいって言ってるんだけど。どこに居る?」


と、楓くんからのメッセージが少し前に。うん。ちょっと所用で。とまだ近鉄の改札を出てないと近くにあった行先の掲示板?と時計を写真で撮って送ると。少しして返事があって……。


「斎宮さん。今の写真を柊に送って。あー、いまここ!みたいな感じで。で、その後多分近くにJRの改札があると思うからそこから岐阜方面のホーム行って」

「……」


うん。楓くんにいろいろたくさん言われました。

って私岐阜に行くの!?ここで柊捕まえるんじゃなかったの!?

でもまあなんか面白そうな感じがしたから。

パパっと柊に楓くんと同じ写真を送って――「いまここ!」と送ったら柊の返事なんか確認しないで……ちょうど真後ろにあったJRの連絡通路?に行って――まあわからない時は駅員さんにヘルプ。ということで岐阜行きの乗り場を聞いて私はスタスタ移動。にしても人多いなー。


スタスタと歩いて行くと私は無事に岐阜方面と書かれたホームへと。私すごい!来れたじゃん。


と、思っていると。楓くんからまたメッセージが。ってかこのあたりに柊が居るのかな?と思っていたんだけど――ここでの楓くんの指示は……。


「14時30分発の米原行きって電車乗れる?」

「わぁお。米原?米原!?」


と、いきなりなんか聞いた事あるような無いような地名が……と思っていたら。あっちゃんと読めますよ?うん。

ってかあらー。目の前に次の電車は14時30分発の米原行きの快速電車と書いてあるじゃないですか。私奇跡。


ということでまたここで私はスマホでパシャリ。

写真をそのまま楓くんに送ると……。


「さすが斎宮さん」


褒めてもらえましたー。そしてそんなことをしていると電車が駅に入ってきて……乗車。うん。私は米原に行くのかな?違うよね?と思っていたら、ドアが閉まりました。


それからすこしして楓くんからまたメッセージがあって。


「斎宮さん。JR岐阜駅から名鉄の岐阜駅行き方わかる?」

「うん。なんとなくわかるよ」


と、返事をすると……。


「今斎宮さんの乗っている電車。14時49分に岐阜駅に着くからそこから14時54分までに名鉄の岐阜駅の改札前に行くと柊会えると思う。会えなかったら……ごめん。ちなみに地図アプリで見ると――小走りくらいで行くのがベストかも」


と、楓くんからのご連絡。

うわー。スパルタ。というか。ハード。

でもまさかの岐阜駅で柊をに突撃が出来たらそれはかなり面白い。


ということでJRでは席に座ることなく。私は立っていて……電車が岐阜駅に着くととっとと移動開始

ちなみに時間通りに電車は岐阜に到着でした。


そこからは時間との勝負。


移動。移動。移動。


うん。絶対間に合ってやるー。ということで私走りました。うん。疲れたー。

そして名鉄岐阜駅の改札のところにある時計が……。

14時53分と指しているのを私は見事に見たのでしたー。

私頑張った!


ってか、マジ疲れたー。とか思っていると。電車が到着して――人の波が駅のホームからそして、その前の方で――。

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