第309話 そうだ旅行へ行こう!10 ~桂駅13時00発~

京都河原町駅12時40分発の特急大阪梅田行きの特急で俺たちは嵐山方面へと向かっている……うん。ってか。もう乗り換え駅に電車は止まろうとしている。電車の紹介とか車内の事とか。なんかいろいろ語ろうとか思う前に到着という。うん。語るためには長時間乗車が必要ですね。これはまた次回ですね。

本当は普段乗らない鉄道なので長距離を……とか思うところだが。まあ今回は斎宮さん。海織の女の子2人の考えたプランですからね。うん。短いのは仕方ない。


ということで乗車時間7分ほど。12時47分電車は桂駅へと到着した。


にしても……7分は早かった。柊とちょっと話していたらもう着いたという感じ。普段大学に行くときの所要時間より短いか。もう少し離れているかと勝手に思っていたが……意外と近いという。


そして桂駅に到着した俺たちは……同じく嵐山方面に向かう人だろう。数人の人の波?ではないか。うん。まあ同じ方向へと向かっている人の後ろを付いて歩いて行った。


「次の電車は――13時か」

「10分くらいあるね」


俺と海織が話していると後ろから――。


「なら俺自販機で飲み物でも買ってくるわ」

「あっ柊私のも」

「なんでだよ」


柊と斎宮さんのそんなやりとりが聞こえてきた。まあ飲み物は持っていると便利なので……俺と海織も2人の後を付いていき自販機で飲み物を購入した。


そして桂駅13時発の嵐山行きの普通電車に乗る。

桂駅から嵐山駅もそこまで離れていない為……乗車時間は7分。うん。7分である。先ほどとほぼ同じだな。


ちなみにやっぱり観光地だからか。電車にはそこそこ人が乗っていたので俺たちはドア付近で立っていたのだが……まあ疲れるとかいうことはなく。なんか乗って……ちょっと話していたら。もう終点だった。


ということで13時07分。嵐山駅へと到着。

今回のお出かけの一番の目的地の嵐山である。ここでぶらぶら女の子2人は回るらしい。うん。すでに元気に歩き出している2人が居る。仲良く手を繋ぎ歩いてます。

そして気が付いたら荷物持ちとなっている男性陣2人であった。これは……いつもの事だな。うん。

まず桂駅を出た俺たちは渡月橋へと向かい歩いている。渡月橋までの道は食べ物屋などがあり。観光客が多めであった。うん。外国の方?と思われる人も結構居た。そういえば電車でも見かけたもんな。とか俺は思いつつ前を歩く女の子2人を見る。うん。写真撮りつつ楽しんで……ってちょっと待て。俺の隣に居たはずの人が見当たらないな?えっ?付いてすぐ迷子?逃走?


とか思いつつ周りを見てみると――。


「セーフ。追いついた」


とか言いながら肉まん?片手に戻って来るお方が居た。どこで……と柊が来た方を見てみると――豚まんの旗がなびいていた。

多分……そこの店だな。と勝手に推測。


「いや。昼パパっとだったからさ。なんかないかなー。と思っていたらいいのあったよ」


そんなことを柊が言いながら戻って来ると……まあ気が付きますよね。前を歩く2人も。


「あー、なんか1人で食べてるしー」


と――斎宮さんが奪いには――行かなかった。


「まあ、この後お店あるからねー」

「だね。お腹は空けておかないと」


と、どうやらぐるぐる歩く以外に。食べ歩き?まあ食べ物?もチェック済みの2人らしい。まあ取られることのなかった柊はのんびりと俺の隣で豚まんを食べて……。


「これめっちゃ美味いぞ」


とか言っていた。って食うの早いよ。うん。


まあそれから俺たちは渡月橋を渡り……ってそういえばなんかこのあたりは修学旅行か何かで来たような……とちょっと昔の記憶が蘇りつつ。俺達は女の子2人に付いていく。


それからはお寺?を回ったり。お土産屋。お店を見たり。と、うん。ホントぐるぐる回った。途中でなんだっけ。嵐電?だったか。えっと……京福電気鉄道嵐山線か。そこの嵐山駅にも寄って……京友禅の光林?とか紹介されていたか。そこもちゃんと見て……うん。あそこはすごかったな。うん。再度ゆっくり見たいかもとか思った。ライトアップもしているみたいだったので夜の姿も見てみたかったが……まあその後も俺たちはまだ行くところがあったというか。

女の子2人さん予定めっちゃ詰め込んでいたのでね。


竹林の道へ行ったり。またお店を見たりと。午後はずっと嵐山を散策していた。

余談として海織さんの御朱印帳も大幅に新しいものが追加されていた。


あと歩いている途中にいろいろつまんだな。うん。

前を歩く2人から食べ物が飛んできたと言えばいいのか。実際俺が選んだものはなく。海織と斎宮さんが買う。そしてこちらにも回ってくる。だったのでね。


そんなこんなで嵐山をぐるっと回っていた俺たちは、結局というのか暗くなるまで嵐山周辺に居たため……嵐電の嵐山駅のライトアップも見れて――。


今はJRの嵐山駅へとやって来た。いろいろ見てまわっているとあっという間ですね。まあ午後から来たからそこまで長い時間居るわけではないのだが……でもあっという間だった。

本当はこの今居る駅の隣?の駅からトロッコとかにも乗れるのだが……本日の予定にトロッコはなし。というかもう暗いからね。この後はホテル移動です。


ということでとりあえず嵐山から離れるというか。ここであることに俺は気が付いた。


「そういえば。ホテル担当は誰だっけ?どこのホテルかそういえば俺知らないんだけど……」

「……えっ?」


俺が言うと柊がまず反応して……。


「柊」

「白塚君だよね?」

「—―あれ!?あ!!」


と、再度柊が反応。あれー。なんか嫌な予感がしますね。


いや俺は海織と斎宮さんが行きたいところをドンドン言ってきたので……それでまあルートというか。大まかな行き方やらやらを調べるなどをしていて……ホテルに関しては一切何も言ってなかったな……とは思っていたのだが。まあ2日目はその時の気分!とか確か斎宮さんが言っていたのを聞いていたのでまあ大丈夫なのか。とか思っていたのだが――うん。これは……ですね。うん。

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