第87話 春休み8 ~京都観光~
宇治駅に着いてからは、まずお昼ご飯を食べていた俺たち。ちょっと軽めに。理由はこのあと「抹茶スイーツ食べるからね」と宣言しているお方がお隣に居ましたので。はい。お昼は軽めにしましたと。まあ言ってなかったが。大阪城に居る時もちょっとつまんだりしていたので、軽めでちょうどよかった感じ。
そして、まずは平等院に向けて歩いて移動中の俺たち。お隣の宮町さんは俺の腕をつかみ気になるところがあると引っ張り。また写真を撮ったりして歩いています。超ルンルンです。はい。楽しんでくれているのはいいことか。と思いつつ。俺は引っ張られていく。
お昼を食べたお店からしばらく歩くと平等院に到着。ちなみに俺はここも初めて。お金のところ。という感じだが。はじめてちゃんと来て実物見ました。えっと平等院鳳凰堂。って水に映っている姿がとってもきれい。これはすごい。
宮町さんももらったパンフレット見ながら写真を撮ったりと忙しそうです。ちゃっかり俺は荷物持ち担当になっています。はい。
平等院をぐるっと見た後は。神社巡り。宮町さんのご希望。御朱印巡りをしています。近いから大丈夫と思っていた俺たち。ちょっと迷いつつ。いや、ちゃんと綺麗な道が作ってあったが。住宅地?の狭い道もあり。はじめそっちに入りかけていた俺たちです。はい。まあすぐに気が付いたので無事に宇治神社や宇治上神社にを回り。その後は、その周辺のお店巡り。主にグルメ。スイーツです。
「お茶や抹茶関係のものたくさんあるね。どれを食べようか迷っちゃうよ」
「ネットで調べている時も結構あるなー。っては思ってたけど、実際見ても、お店いろいろあるね」
「さっきのお店のソフトクリームも美味しかったし」
「パンとかもあったよね。あとコロッケ?」
「お蕎麦もあったね」
「ここならお土産は困らないね」
「うんうん。あー抹茶のわらび餅とかも……全部食べたらお腹いっぱいになっちゃうね」
しばらく食べ物の話に花が咲きましたと。そして手軽に食べれるものは買って分けて食べたり。としばらく宇治を楽しみました。
そして「後でホテルでも食べれるよ」と、抹茶やお茶を使ったお菓子などを買ってJRの宇治駅までやってきました。
「で、ここからはどうするの?」
「じゃ今日は結構朝からたくさん歩いたから早めにホテルに行ってゆっくりしようか。明日は長距離移動だよ?」
「えっ……?長距離?」
「うん」
「あの――どこまで……?」
「秘密ー。でも移動に便利なように……どっちがいいかな?」
「どっちとは?」
すると路線図を指さす宮町さん。
「京都か奈良。どっちの方がいいかなー。って」
「えっと……宇治から近いのは京都?かな。でも、明日宮町さんが行こうとしているところにもよると思うけど――」
「うーん。京都の方が便利だと思うんだけど……奈良だと乗り換えになると思うから」
ということで、結局は京都方面の電車に乗りました。お隣では「京都まで休憩―」とか言いながら。すでに俺にもたれておやすみ中のお方が居ます。今日は結構歩いたのと、先ほどまでいい感じにいろいろ食べたから眠くなったのか。乗ってすぐに夢の中。
一方俺はというと――。
「京都の方が便利で、奈良からは乗り換えがある……」
明日宮町さんが俺を連れて行こうとしているところを考えていた。
「京都駅の方が便利と考えると……新幹線……でもそれだとほんとすごい距離移動になりそうだし……バス?」
いろいろ候補を考えるが……なかなかこれというのがない。ちなみに俺の出した希望は特にもうないというか「伊勢神宮に初詣かな」は言ったか。それくらいだし……ってそうか「でも4日目は伊勢神宮って言ってたから……うーん。そんなに離れたら移動が大変……か」と1人考える。
京都に着くまでの30分弱そんなことを考えていたが結局どこ行くつもりなのかはわからないままだった。
京都駅に着いた後は、個人的にはなんか少し前に連れられてきたような……という感じがあるような気がしたが。いやいや来たか。
「京都駅の中もちょっと見たいけど、先にホテル探そうか?このあたりならたくさんあるから」
「まあここなら見える範囲だけでも……いくつもホテル見えるもんね」
「どこにしようか?」
また宮町さんに腕を捕まれつつホテル探し。って今日もすぐ決まりました。駅の目の前に。
「楓君ここ大浴場あるみたいだよ」
と、宮町さんは俺が大浴場。温泉が無いと拗ねるというのを未だに思っているのか。たまたま駅から近いから見てみたホテルに大浴場があるとわかると。うん……ニコニコと俺を見てきます「こういうところ楓君好きでしょ?」と。まあ――好きだけど。
そして、問題なく部屋が空いていたため。本日のホテルは大浴場ありのホテルに。ってホント最近のホテルは綺麗だな。と現在室内見ています。室内はめっちゃ広いというわけではないが1泊するには十分。シンプルな感じのデザインの部屋なので落ち着く。
窓から外を見ていると宮町さんがやってきて。
「確か沙夜ちゃんとの京都旅行は駅の見える部屋だったっけ?」
「それ宮町さんが斎宮さんに吹き込んだんでしょ?」
「えー。私はちょっと楓君はああいうところだと喜ぶよって?」
「吹き込んでるじゃん」
「まあまあ、あっ晩ごはん何か探しに行こうよ」
「あっ。そうだね。ってさっきまで何か食べていた気もするけど」
「なんかご当地?の物売ってないかな。それ買ってきて分けて食べようよ。お菓子もあるし」
「そうしようか」
「うん」
と、ちょっと駅をぶらぶら。すると宮町さんは「これお土産っと」とか言いながら途中にお土産屋に寄っていた。それからほかの店とかを見ていると鯖寿司を見つけた俺たちは「これ美味しそう」と意見一致により鯖寿司購入。ホテルでいただきました。
その後は俺。早速大浴場でリラックス。鯖寿司を食べてちょっと飲み物飲んで休んでから。ふと「あっ大浴場」と思い出し。準備していたらお隣から「やっぱり楓君大浴場とか好きだよねー」とか宮町さんに言われました。まあ宮町さんも「私も行こうかな」といい。一緒に部屋出てきましたが。
歩いたからか足伸ばせるって最高。とくつろいでいた俺。しばらくしてから部屋に戻ると――。
「おかえりー」
宮町さんすでに戻ってきていました。
「どうだった?」
「リラックスした。かな。人も少なくてちょうどよかったよ」
「それは良かった。いいホテルすぐ見つかってよかったね。また入ってきてもいいよ?」
「まあ、時間があったらかな」
ベットに寝転びながらスマホをいじっている宮町さん。俺もスマホを見るが。まあ、特に連絡はないだろうと一応確認……うん。なし。一番連絡してくる人と一緒に行動しているからね。
スマホをカバンに戻し……って考えたら。今日もベッドは1つね。なんか自然すぎて部屋入った時は何も思ってなかった。慣れって怖い。すると、スマホで何かしていた宮町さんが。ベッドをポンポンして。
「楓君も寝ころぶ?」
「いや、椅子でいいよ」
「ほらほら空いてますよ?今日も広いベッドですから」
起き上がって来た宮町さんに引っ張られる形で俺もベッドへ。お風呂上がりだからか。宮町さんの近くいい香りとともに。暖かい空気。すると宮町さんが。
「楓君。明日。京都駅09時15分ね」
「え?」
「明日乗る電車。OK?」
「えっ……あぁ――OK?」
と、急に明日の出発時刻を言われたが……うん?
「えっと、ほんとどちらへ?」
「まあまあ、明日乗ったらわかるよ?そうだ今日はいっぱい歩いたのと。昨日ポーチ買ってもらったからマッサージしてあげようか?」
言いながら寝ころんでいた俺の足やら揉みだす宮町さん。
「いや、だい……って。ちょちょちょ。宮町さんそこなんか痛いです」
うん。的確にツボ押されている感じです。痛いです。が――ちょっと気持ち――痛いです。
「ありゃー。楓君お疲れですか?ニヤニヤ。パパによくやっていたから期待して」
「待って――!結構な――痛み!」
「パパもいつもそんな感じに喜んでたよ?ニヤニヤ」
「宮町さんなんか。痛い。ニヤニヤって言ってるし」
「—―楽しい」
「ちょっ」
突然始まった宮町さんのマッサージ。いやいやこれツボ押し?めっちゃ……効く。というか。悲鳴だった。
「—―—―!!」
はい。しばらく唸る俺でした。と。宮町さんが元気すぎます。
――あれ?えっと……で、明日はどこ行くんだっけ?って……。
「宮町さん……ギブ」
「お客さん。カチカチですねー」
「楽しんでる。絶対宮町さん楽しんでるでしょ!」
「ふふふー」
結構な時間俺は宮町さんにいじめられました。はい。
が、不思議なことに翌朝。足がとっても軽くなっていた俺でした。うん。不思議。
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