第86話 春休み7 ~大阪観光~

なんか昨日乗った青の交響曲シンフォニーがとっても良かったからか。それともホテルの部屋のベッドがなかなかのいいベッドだったからか。草原でくつろいでいます……うん?これは夢?


と、その時。


――—―ツンツン。


何か突っつかれている気がします。あっ――草原が消えていく……。


――ツンツン。


うん?夢じゃない?なんか結構しっかりと刺されている気がします。ってこれは間違いなく……と、目を開けると。


「あっ起きた。おはよう。楓君朝ですよ?」


目を開けると目の前には宮町さん。うん。なんか予想はできるようになっていました。はい。


「……だね。もう外も部屋も明るいから朝ってことはわかるけど――なんで俺は宮町さんに突っつかれていたのでしょうか」

「気持ちよさそうに寝ていたから?かな」

「—―睡眠妨害?」

「だって、昨日話していたら楓君寝ちゃったから」


――言われてそういえば昨日どのタイミングで寝たっけ?と、思い出すと――うん。寝ころびながらスマホ見てなんか話していた気が……うん。多分途中で寝た。


「—―そういえば……」

「だから。先に寝ちゃった罰?」


とまあそんな理由で朝からもう元気ないたずら大好きっ子がお隣に居ました。今日も宮町さんは元気そうです。


とりあえず起き上がる。うん。朝。天気はいい感じみたい。それから準備やらして出発準備。今日のまずはじめの目的地は大阪城。

これは2人の希望というか。そういえば大阪城。名前はよく聞くのだが。2人とも行ったことない。ということで見に行くことになっている。現在は梅田。確か昨日の夜の記憶が合っていれば……東梅田駅?に移動して、谷町線だっけ?うーん。初めてのところはなかなか覚えられない……とりあえず、東梅田駅から天満橋駅?だったかな?そこまで移動する。

それが今からの行動予定。まあその前に朝ご飯をどこかで探して食べてから行こう。となっている。


「楓君。準備できた?」

「あっ、うん大丈夫」

「じゃあ行こうか」


と、宮町さんはすでに準備終わっていたので……俺が起きた時には。なので俺がバタバタ準備していただけだが。って、ドアのところで待っていてくれた今日の宮町さん。服装は……歩く準備なのかな?動きやすそうな服装。昨日はスカートだったが今日はズボン。パンツっていうのかな?動きやすそう。ってか知ってはいたが。やっぱり足長い。などなど思いつつ。俺は靴も履き準備OK。


「まずは朝ご飯だね」

「そうだね。どうしようか?何食べたいとか」

「駅行くまでにあったところで何か食べようか?モーニングとかもしているかもだから」


ということでホテル出発後はちょっと周りのお店を気にしつつ。東梅田駅へ。すると――駅に行く途中に喫茶店を発見して、そこで朝ご飯食べてから駅へと向かった。


「あぶないあぶない。ゆっくりしちゃうところだったよ」

「俺はゆっくりでも問題なかったけど」

「ダメダメ、予定が詰まっているからね」

「大阪城見たら……京都だっけ?」

「そう。平等院行きたいからね。あと、抹茶スイーツ。あっお茶もかな?」

「3日目に京都を見るという考えは……」

「3日目は決まってますよ?楓君」

「俺知らないんだけど……まだ」

「てへ?」

「てへ?じゃなくて――」

「あっ、楓君。駅発見!」

「上手に会話を変えられている気がする……」


まあ無事に東梅田駅を発見。

俺達は切符買って電車に乗る。初めてなので駅の案内などを頼りに乗ると。すぐに天満橋駅には着いた。駅に着いてからは歩きで大阪城へ。天満橋駅の出口から出ると。


「あっ。楓君あそこだ」

「層みたいだね。予想よりも近いかも」

「よし行こう」


少しくらい迷うかと思ったが。宮町さんがすぐに大阪城を見つけてくれたので、ちゃんと大阪城には着きました。


これは後で知ったというか。谷町4丁目駅という駅の方が近かったみたいだが。この時の俺たちは知りませんでしたと。やはり初めてのところは難しい。まあそれはいいとして。


っか近くまで歩いて行くと――。


「やっぱ大きい」

「だね。敷地もすごく広そう」

「えっとどこだっけ。大手門?に向かうんだよね」

「そうそう、確か調べている時そのルートがあったから」


それから大阪城の周りを歩きつつまずは大手門へ。ってか大阪城の近くに来てからの方が歩いているような――大手門はどこ――?


「あっ。楓君あそこじゃないかな?みんな入っていくから」

「そんな感じだね。って大阪城の近く来てからがちょっと距離あったね」

「それだけ大きいってことだよ」

「そういうことか。まだ入り口だけど……なんかすごい感じだもんね」


やっとここが入り口でいいのか大手門到着。そしてすぐに多門櫓(たもんやぐら)。うん。読めなかった。とまあ、門をくぐっていき。中へ。そしたらお城……ではなく。そこからまた歩く。


「結構人いるね」

「なんか広場?もあっちにあるみたいだね」

「調べてる時にも書いてあったね。広場からだとお城がきれいに見えるって」

「そうそう、とりあえず……お城に向かうには……」

「ここのまま進む。かな」


しばらく歩いている。鳥居が見えてきた。


「あっ楓君。豊國神社寄っていっていい?」

「うん。じゃ先に寄っていこうか」

「ありがとう」


と、お参り。そして宮町さんは御朱印をもらう。それからお堀を渡るとやっと大阪城がちゃんと見えてきました。そして――人も多い。


そこからは宮町さんの写真撮影時間や。お城の中を見たりと。気が付いたら結構いい時間見ていたというか。これ半日で見る規模ではないような……デカい。そして、いろいろ展示?もあったので見ていると楽しかった。


結局予定より1時間ほど長く見ていて――。


「楓君」

「はい」

「時間が押しているからまず移動しよう」


ということになり。って結構ハードスケジュール。お土産を見てからまた移動。徒歩で京阪本線の天満橋駅へ。


ちなみにこのあたりで看板だったかな?地図かな?まあ何かで「あっ。谷町4丁目駅って駅の方が近かったのかも」と、俺たちは知りましたとさ。


京阪本線の天満橋駅は、朝乗って来た谷町線の天満橋駅より。ちょっと距離があったが。歩いて行くと「京阪電車」と書かれている建物を発見。


京阪本線の天満橋駅からは中書島まで行く。駅で時刻を確認するとちょうど特急があり。中書島までは特急で移動した。


「えっと中書島駅で乗り換えて宇治だね」

「そう。で、平等院や宇治上神社とか見たいなー。あっ。その前にお昼もどこか探さないとね」

「そして、昨日。さっきもかな?宮町さんは抹茶やお茶のスイーツって言ってたよね」

「うん。途中で寝ちゃった楓君。ちゃんとそこは覚えてたね」

「ははは……」

「今は寝てもいいよ?妨害しないから」

「今は――元気です。はい」


などと車内で話していると40分弱かな?で中書島駅に到着。その駅で宇治行きの普通。各駅停車に乗り換え。中書島駅から終点の宇治駅までは15分ほどで到着した。って、ホント午前中は大阪府に居たはずなのにもう京都府に居る。俺たちでした。忙しい旅になっています。はい。


まあ1時間かからなくらいの移動なので楽と言えば楽だが。どうしてこんなにハードスケジュールになっているのでしょうか。ってもう宮町さんは俺を引っ張り歩き出しています。まずはお昼探しみたいです。

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