第30話 海2 ~そろそろ電車乗りたいかもです~

お昼食べて?というのでも、ないかもしれないが。軽食かな?

柊と、斎宮さんが、買ってきてくれたものを食べて。宮町家父母が、帰ってきてから、また海へと、4人で入っていた。本当に穴場なのか。人でいっぱい。では、ないのでうれしい。これで、人いっぱいだと……大変そう。こんなに遊べないのではないだろうか。混雑している海。というのをあまり見たことないのでわからないが。テレビで見る海水浴場の人、人、人。を想像していたが……かなり違う。


そして今は、さっきほどは、陸でしていたが、海でビーチボールが飛んでいる。


「うりゃー!」


相変わらず……斎宮さん元気です。打った方とは真逆の方向へと、ボールが飛んでいきます。周りに人いないから、よかった。


そのたびに俺か、柊がちょっと海の中に、波もあるので、急がないとボールがどんどん流される。

どうしても、斎宮さんのストレス発散のボール拾いに見えるのだが――まあいいか。水は気持ちいし。


それからしばらく遊んでから、海の家に来ていた。先ほど、柊と斎宮さんが、食べ物を買ってきたところ。

柊が、かき氷とか食いたいとか、言い出したため来たが。


「ここは混んでるな」


地味に人が集まっていた。ちょうど、みんな何か食べたい。が、重なったのだろうか。そんな中、柊は早々と中に、消えていった。まあ、見えては、いるが。そこまで、広い海の家では、ないので。ちなみに残りのメンバーは。


「……斎宮さん大丈夫?」

「あ、うん。ちょっと、はしゃぎすぎた。年だー、息切れ――」

「年ではないと思うけど……結構動いてたから、斎宮さん」


今ペアというのか。コンビがちょっと違う。柊は食べる。言っていたが、珍しく?斎宮さんは「今はいいかな」と、断っていた。普通なら「私も!」とかいうかと思ったが。で、同じく、特に、お腹空いてなかったのと、海出てすぐに、かき氷はいいかな。と、確かに陸に居ると暑いが、それでも、氷までは今のところいらないかなと。ちなみに、宮町さんはお手洗い。

宮町さんが行ってから、どうも静かだな。思っていると、斎宮さんが隣でしゃがみこんでいた。


「楓くんも、中見てきていいんだよ?私ここに居るから」

「あー、いいよ。斎宮さん……いろいろと、目立ってるから」

「うん……?あ、もしかして、ナンパ対策してくれてる?さすが楓くん」

「いや、まあ、さっき、言ってたから」

「意外と付きまとわられるからね。うざいうざい。さっきも、海織ちゃんがたまたま、ごみ捨てて戻って来るところの、楓くんに声かけなかったら、まだ付いてきてたねあれは」


少し前だが、宮町さん、斎宮さんで、歩いていたら。男性グループに、声かけられた。と、先ほど聞いた。宮町さんは「沙夜ちゃんが、かわいいからね」とか言ってたが。多分、2人ともだと思います。はい。目立つというか。もう雰囲気違うもん。ここのお2人さん。まあ、本人らには、言ってないが。で、一応、無意味かと思われるが。柊も、中入っていていないしで、俺が斎宮さんの隣に居るが。


「俺、効果ある?柊ならありそうだけど」

「効果あるって。柊より」

「いやいや、柊はあるでしょ」

「ダメダメ。多分、、、ほら、あれあれ」


斎宮さんが立ち上がり。後ろを見て指さす先に、、、。


「—―あれ?あっ……えっと、あれは――どういう光景?」

「さっき買いに来た時もあったんだよね。柊が、声かけられて普通に話している。ってパターン。さっきは、私がメニュー見ていてちょっと、離れたらなんか、知らない人と話してるし……もう1回くらい。沈めていいかな?」

「—―いいんじゃない?」

「そう?やった。楓くんの許可もらったー。っと」


かき氷とか言い並んでいたはずの柊。知らない女性2人と何か話している感じでした。何話しているかまではわからないが。社交的というか。まあ、柊らしいのか。人が自然と集まるというのか。すると、そこに、宮町さんが戻って来た。


「ごめんね。あれ?白塚君まだ?」

「あ、おかえりー。よし、海織ちゃん戻って来たし。荷物のところ戻ろうか」

「え?白塚君は?」

「大丈夫だよ、宮町さん」

「?どういうこと?ねえ、楓君?沙夜ちゃん?」

「海織ちゃん、後ろ後ろ」

「後ろ……?後ろって、お店……あー。なるほど……沙夜ちゃん、怒っていいんじゃない?」

「楓君から許可。もらったから、あとでもう1回沈めてくる」

「なんか、俺が指示したみたいにしないでよ」


結局女の子2人とともに、先に荷物の場所に戻りました。

戻った際、宮町家母に「両手に花ね」とか言われました。はい。


それからしばらくして、柊が帰ってきて、斎宮さんに、砂に埋められてました。海までは行く元気が、まだなかったのか。砂の中に沈められてました「じゃ、このまま柊は埋めて帰ろうか」とか、ガチでやりそうなこと、斎宮さんが言っていたが。


海も満喫し、先ほどから、斎宮さんが、疲れた。と、言っていたのもみると、そろそろ帰りの準備かと思っていると。宮町さんも、斎宮さんの疲れに気が付いたのか。「そろそろ帰ろうか?」と、上手にその流れに。まあ、結構な時間遊んだからな。俺も疲れた。ちなみに、宮町家母がもう少し遊びたそうでした。


それからは、片付けたり、更衣室で着替えたり。シャワー浴びたりしてから。無事、宮町家に帰宅。本当は、この後、夕方から夜にかけて、帰る予定だったが。


「3人とも予定大丈夫なら、今日も泊っていいわよ。疲れたでしょ?うちは大歓迎よ」


と、宮町家母の言葉に、甘えることになった。実は全員、帰ってきてから、空き家の方で伸びていた。思ったより疲れたのか。はしゃぎすぎたか、斎宮さんとかすぐ寝てたし。これじゃ、全員単なるガキか。散々遊び食べて、寝る……でも、なんかいい夏休みって感じだった。


そして、夜には、宮町家母の料理がたくさん出てきました。どれもおいしいからあっという間に料理は消えて、そして、夜も、少しは雑談とかあったが。斎宮さんが一番に寝て、それ見た3人も寝るか。の流れになり。早々と、就寝。海で、斎宮さんが言っていたが。本当に年なのだろうか。高校生の時なら、夜遅くまで起きて、アニメ見たり。漫画読んだりしていても。次の日、普通に眠い中でも起きて、学校行った気がするが。今はなんか無理な気がする。年なのか――。


にしても、今日、いや、この2日間は、遊んで、食べて、寝る。の生活だった。大学入学前では、予想していなかった。予想できない生活だったと思う。

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