case11
「あんた、そんな部屋を客に貸したんか・・・もう呆れて何も言えないよ・・あんたさ、最低だよ」
俺は婆さんにそう言うと、婆さん貝のように口を閉してしまって黙っちまった。
「とりあえず、あの部屋にはもう泊まれないからさ、別の部屋貸してくれ、そのくらいはできんだろ?ここで見たこと聞いた事は誰にも喋らない事を約束すっから」
俺がそう言うと、婆さんは口を開いた。
「悪かったよ、勘弁してくんろ。札貼ったからもうあの女の幽霊出ないと思ったんだ。今後宿を続けていくためにも幽霊が出ないという確証が欲しくて、あえてあんたをあそこに泊めさせたんだ・・本当悪かったな」
「婆さん・・勘弁してくれや・・そういうの・・」
全てを知った俺はもう呆れて呆れて怒る気力すら無くなったよ。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます