case9

 「はい?死んだて・・さっき送り届けたんですよ??」


私は何がなんだか分からなくなりました。たった30分ほど前に元気で明るそうな女の子を乗せて話して送り届けたのに、その女の子が死んでたなんてとても信じられなかったです。その後重い空気が流れたあとに私はその男性に案内され、家の中へと入りました。


 奥の広い家族がみんなで食事をするような部屋に通された私が見たのはあの女の子の遺影でした・・



その瞬間私は全てを悟ったような気持ちになりましたね。あれは無念の気持ちで亡くなった女の子がまだ49日前できっとお母さんとお父さんに会いに彷徨ってるんだなて。遺影の中の女の子は私が駅であったあの時の姿形のまま優しそうな笑顔で微笑んでました。



 怖くはなかったですけど、心が何か暖まるようなそして刹那い気持ちにもなるような不思議な体験でした。

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