case8

 ちょうど去年の8月頃でしたかね。お盆が終わり、その関係のお客様による仕事の繁盛期が終わって一区切りがつき、いつもの日常に戻って私も仕事の疲れから少し解放され、普段通る道ではなく、峠道をドライブがてらゆっくりとタクシーで走ってた時の話しなんですが、先程お話ししたようにあの峠道てのは週末にもなると爆音を轟かせながら改造した車やバイクがよく訪れる場所なんですよ。


 もちろん、普段の峠道は昼間も夜間もそんなに車の往来もなく、静かで周りの山の景色を観ながら走るには良い道なんですよ。秋の紅葉の時期なんていい感じで木葉が色付きそれを楽しみながら私はプライベートで走るのがささやかな私の楽しみでもあったんです。


 で、その日はタクシーで通ったんですが、あれは昼間でしたかね・・ちょうどカーブが続く道に差し掛かったときに、なにやら警察の車両が止まってたんです。

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る