令和元年 夏の章
第16打:バイプレーヤー
台所の電気ケトルにミネラル水を注いだ。窓際の時計が「午前10時半」を示していた。沸騰後、インスタントコーヒーを淹れた。どら焼きを食べながら、熱いやつを飲んだ。
二杯目のコーヒーを居室に運んだ。座りざまに、愛機を起動させた。セルバンテスを呼び出し、ひとこと(蛮人日記)を編集した。投稿後、シャットダウン。戸締りと身支度を済ませた。最後のカギをかけてから、自室を離れた。
駅前の両替屋(銀行)に入り、現金を補充した。跨線橋を渡り、駅の向こうへ移動した。広場を縦断し、商業ビルに足を進めた。同館2階の理髪店に行き、伸び放題の髪をバリカンで刈り落としてもらった。さっぱりした。他にも丸坊主の利点は幾つかあるが、それらについては、別の機会に書き述べることにしよう。
理髪店を出て、貸し円盤(DVD)屋に向かった。その途上、前から気になっていた軽食屋に入った。カウンター席の隅に座り、冷水を持ってきてくれたおねえさんにミートスパゲティを注文した。味も量も満足水準に達していた。スープ付きで税込み500円はお値打ちだと思う。
食後、円盤屋へ。円盤1枚を返却し、新たに2枚借りた。帰路の途中、手作りパン屋に寄り、手作りパンを二個買った。
家に戻り、荷物をおろしてから、再び外出した。近所のスーパーに行き、鮮魚売場と惣菜売場を物色した。食欲を刺激してくれる商品はひとつもなかった。帰宅後、ロフトに上がり、腕立て伏せをやった。浴室に行き、温水を浴びた。
居室に行き、愛機を動かした。セルバンテスに飛び、バーバリアンの第15打を投稿した。ダウン確認後、晩酌の支度を始めた。氷の中に沈めておいた「トリスハイボール 濃いめ!」を取り出し、封を切った。
洗面所に行き、歯を磨いた。居室に戻り、円盤再生機の中に『新・座頭市』の10枚目を滑り込ませた。第28話「上州わらべ唄」を鑑賞した。1977年に放送されたもの。主題歌はなんと石原裕次郎だ。
テレビ版座頭市を観るのは久し振りである。物語らしい物語もないのだが、それでいて、ラストまで持ってしまうのが凄い。悪玉ゲストの一人として、蟹江敬三が出演していた。さすがに若い。
蟹江さんは俺が初めて名前を記憶した俳優である。どんなキャラクターを演じても、それなりの存在感を与える芸(スキル)を身につけておられた。没後5年。改めて、御冥福を祈りたい。〔6月1日〕
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