第12話 2対2

グラウンドではレイドとハリヤ、クウロとホノミが向かい合っていた。



少し離れた場所にミユウとエリィがいた。



エリィ「ミユウはまだマテリアル使えないのね。」



ミユウ「私は…というか、使えるのはクウロだけだったのよ。ジクウとバウトはマテリアルが何なのかさえ分かってないと思う。」



エリィ「じゃあココはクウロとホノミに任せて、私達はジクウとバウトの様子を見に行く?」



ミユウ「危険よ!クウロ達が。」



エリィ「私達がいて、何か出来るかしら?人質とかにされて余計に足を引っ張るだけよ。」



ミユウ「…そうね…。」



そう言ってミユウとエリィはグラウンドを離れていく。



レイド「お前達の仲間2人は逃げたぞ。」



クウロ「逃げた?アンタ達の仲間のエアー使いじゃないんだから。」



レイド「キオンが逃げた?そう言えば姿が無いわね。」



ハリヤ「アイツのマテリアルは役に立たないしな。放っておけよ。」



ホノミ「キオンって言うのね。」



クウロ「ね、ホノミ。ガーディアンでさ、小さな玉みたいの作れる?」



ホノミ「え?わかんない…。やってみる。」



ホノミはガーディアンを使い、小さなポケットサイズの玉を4つ作った。

クウロはそれをポケットにしまった。



レイド「シェイク・ショック!」



レイドが地面に手をつくと、もう既にお馴染みの揺れが起こった。



だが、これを防ぐ術はない。



クウロ「クソ…これは厄介だな。」



ハリヤ「行くぜ!アイアン・ネット!」



再びハリヤが鉄の鎖を放った。



ホノミ「ガーディアン!」



だが、ホノミとクウロは防護壁には包まれなかった。



ホノミ「!!」



そのまま鉄の鎖に捕らえられる2人…。レイドはシェイク・ショックを解除した。



レイド「あらあら、頼みの綱の防護壁が出ないじゃない?」



クウロ「どうしたの?ホノミ。」



ホノミ「まだ…使いこなせてないのね…。」



クウロとホノミが捕まってしまった…。

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