第4話 会話の流れ

翌日の昼休み。



ジクウとバウトは再び教室の隅にいた。



ホノミ「で?宿題は?」



ジクウ「…。」



バウト「…。」



ミユウ「やるって言ったわよね?」



バウト「だって!『おとうさんといっしょ』が…あまりにも面白くて…。」



ジクウ「タバコの自販機が遠くて…。」



ミユウ「駄菓子屋でしょうが。」



クウロ「やってくるとは思わなかったけどね。」



バウト「大正解!」



ジクウ「さすがクウロさん!お目が高い!」



ホノミ「もういいわ。好きになさい。」



クウロ「そう言えば、今日転校生くるらしいよ。」



ミユウ「変な時期に転校してくるわね…。」



バウト「ワルかな!?」



クウロ「女の子らしいよ。」



ジクウ「ワルだな。」



ミユウ「なんでよ…。」



バウト「転校生はワルに決まってる!」



クウロ「二人はワルってよりサルだね。」



ジクウ「お~いバウトくん。クウロ君の座布団全部もってって。」



バウト「ハイかましこりました。」



ホノミ「噛んでるし…。かしこまりました…でしょうが…。」



ジクウ「どんなワルが来るか楽しみだ。」



この話しに流れというものは存在しないらしい…。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る