第5話 魚釣り

 中学生のころに当時の釣り仲間とKダム湖に遠征に行くことになった。イトウ狙いだったのだが貧弱なタックルしか持ってなかったので今思うと無謀と言うか夢見がちな中2と言うか、それでも本気だったような気がする

 知らない人もいるとおもうので補足します

北海道にはイトウという魚が生息していてこれが幻の魚、男のロマンなわけなのですよ

ヒグマの危険もかえりみずそれ専門の人もいるぐらいです

 自転車で待ち合わせの駅に行く。無事合流して意気揚々と電車に乗った。車中おやつを食べたり釣りの話をして盛り上がった

 K山駅につきダム湖に向かう。こんなにスケールの大きい場所で釣りをしたことがない僕は完全に舞い上がっていたと思う。気分はカワグチヒロシ探検隊なわけですよ

 各々持ち場について釣り開始。僕はひたすらルアーを投げてリールを巻いた。がしかし一向にあたりがない。しかたがないので上流方向に向かってポイントを変えていった

それでもあたりがなく折れそうな心に鞭をうちひたすらキャスティング。

 やがて日もくれ焚き火をする事にした。

今日は残念だったなーなどの会話をしておにぎりなどを食べた

 どこからかオジサンが現れ、どうだい釣れたか?と話しかけてきた。ボウズですと答えた。そうか、まあそんなもんだから気にするな。紅茶でも飲もうかといってオジサンはキャンプ道具のバーナーでお湯を沸かした

 すこしラーメンの香りのする紅茶を飲み4人で楽しく話をした

 早朝、目が覚める。焚き火は消えかかっていた。軽くパンを食べ釣りをはじめる。

 予定どうり昼前に帰る。自転車に乗っていると同級の女子にあったのだがなぜか僕をみてギョッとしていた。家に帰り理由が判明する。顔を洗ってなかったので焚き火のすすで真っ黒だったのだ














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