8:22 Strength not to be Hurt ─傷つかない強さ─


「あなたたちは夕食の下準備を。残りは城内一階の廊下を西側から東側まで綺麗にすること。……分かりましたか?」


 氷の皇女が統治するエメールロスタ。その城内でメイド長のルミは、新米の使用人へ仕事を割り振って指示を出していた。


「は、はい! わ、分かりました!」

「この前怒られたから、絶対怒られないようにしよ……!」

「うんうん! もう三時間お説教はこりごり──」

「止まりなさい」 


 過去に説教を受けた記憶が使用人たちに過り、各々がその場から全力で持ち場へと駆けて行こうとする。だがルミは新米の使用人たちを呼び止めた。


「廊下の埃が散るので走るのは禁止……と前に言ったはずですが?」

「「「す、すすっ、すみませんでしたぁあぁあッ!」」」


 睨みを利かせた指摘をすると新米の使用人たちはそう謝罪をしつつ、駆け足に近い早歩きでルミから逃げていく。


「……はぁ、スノウ様に不敬を働く日も近そうですね」


 吐き出すのは溜息と新人指導への苦労。ルミは自身の仕事へ取り掛かろうとし、ふと窓の外へ視線を逸らす。


『妹の私のことなんて、知らんふりで……。自分のことばかり、考えてるじゃないですか』

 

 脳内を過るのはヤミが茶会で呟いたあの一言。ルミは衣服の懐から一枚の写真を撮り出し、表側へと向ける。


「私は一度たりとも、大切な妹たちを忘れたことなんて……」


 思い出すのは遠い過去。写っていたのはまだ使用人として未熟だったルミ、ラミ、ヤミの三姉妹。顔を寄せ合いながら仲睦まじく写り込む過去の姿に、ルミは静かに声を震わせた。


『わたしにラミにヤミ……。おたがいに足りないところを補えば、なにも怖いものはありません』

『そうね。わたしたち三姉妹が力を合わせたらちょー完璧よ』


 ルミは物覚えが良く使用人の仕事を完璧にこなせる。ラミは交渉上手で買い出しをする際は費用を抑えられる。ヤミは器用な手先で怪我の治療を施せる。三姉妹はそれぞれ異なる長所を持っていた。


『そ、それって、お姉ちゃんたちとずっといっしょってことだよね?』

『はい、そうですよ。わたしたちは永久不滅の……ちょー完璧三姉妹です』


 赤子の頃に母親と父親の名を知ることもなく名前を与えられることもなく、湖畔に捨てられた三姉妹。唯一無二の家族はもちろん姉妹だけ。


『ぷっ、ルミが『ちょー完璧』って言うと面白いわね』

『えっ? そうですか?』

『うんっ! ふふっ、ちょっと面白い……!』


 そして彼女たちはスノウの両親に拾われる。名家であるブレイン家の名を与えられ、その使命を背負わされた。アーネット家に仕えるという、逃れられぬ使命を。


『二人共、誰の元で仕えるか決まりましたか?』

『ラミはクレスって皇子にしたわ。少しは融通が利きそうだもの』

『わ、私はミール様に決めました。私なんかにも、とっても優しいお方なので……』

『……そうですか。私はスノウ様に仕えるつもりです』


 アーネット家の誰に仕えるのか。使用人の期間が数年経過した時、その決断を迫られた。当然のように三姉妹は各々異なる人物の名を挙げる。


『やっぱり、三人バラバラですね』

『いいと思うわ。ラミたちらしくて』

『わ、私もそう思います。それに誰に仕えても、私たちはずっと一緒なんですよね?』

『当然よ。だってラミたちは姉妹じゃない』

  

 しかし三人はいつものように笑いあった。好みの食事が違えど、休日の趣味が違えど、考え方が違えど、三姉妹の絆は確かにそこにあるからだ。


Snowスノウ Arnetアーネット様。お初にお目にかかります。今後おそばに仕えさせて頂く使用人、Lumi ルミ Blainブレインです。用件などがあれば何なりとお申し付けください』

『ふふっ、よろしくお願いします』


 微笑みながら挨拶を交わすスノウ。意外な反応にルミは呆然とした様子でその顔を眺める。


『ルミ? 私の顔に何かついていますか?』

『い、いえ、想像していたよりも物腰が柔らかったもので。てっきり雪月花のお三方の中で最も厳格なお方かと……』

『私は雪月花の長女です。普段はそのように振る舞う必要があります。どちらかといえば……次男のクレスの方が厳格でしょう』


 長女は常に浴びるのは羨望と期待の眼差し。スノウは自身の立場を崩さぬよう厳格な態度を演じ続けていた。


『……私も長女なのでお気持ちがよく分かります』

『ルミ、あなたも長女なのですか?』

『はい、ちょっとサボり癖のある次女と人と関わることが苦手な三女が。私も二人の前では堂々としていますが、本当は長女らしく振る舞おうと必死で必死で……』

『ふふっ、そうでしたか。私たちは似た者同士のようですね、ルミ』


 ルミもまた同じ長女の立場。痛いほど気持ちが分かると答えるルミの共感に、スノウは思わず微笑む。


『ですがこの話は黙っていて貰えると助かります。あの子たちの前では、しっかり者の長女として映っていたいんです』

『勿論口外はしません。お互いに長女としての禁秘きんぴにしましょう』

『くすっ……スノウ様を選んで正解でした』

『笑うところではありませんよ、不敬者』


 互いの距離はすぐに縮まった。使用人と皇女という立場でありながら、長女という同じ立場で大変な日々を分かち合う。そんな平和な日々は、


『……私たちの、故郷が』

『……』

『こ、こんなの、酷いです……っ』


 吸血鬼による襲撃によって断ち切られた。真っ赤な炎で燃え盛る故郷と僅かに漂う血の臭い。彼女たちは命からがら逃げ延びる。


『価値がないと言っているのですッ!! 臆病者として逃げれば、あなたの命はその価値を失いますッ!! 何の為に、何の為に私たちは命を落とした者たちの無念を背負っているのですか?!』

『臆病で何が悪いッ!?! 逃げて何が悪いッ!? お前は命の価値を軽んじてるだけだろうがッ!!』 


 三姉妹の耳まで届くスノウとクレスの口論。彼女たちは介入できず酷く張り詰めた空気を吸い込むことしかできない。


『スノウ様……』


 即席で設立した拠点のテントは三つに分裂していた。ルミは途方に暮れているスノウのテントへ顔を出し、恐る恐る声を掛ける。


『私は、私は父上に申したのです』

『……?』

『この国を捨てるべきだ、と』

『──!』


 背を向けながら告げた一言。逃げるのではなく戦うべきだ。そう主張したスノウの発言とは思えず、ルミは目を丸くして立ち尽くす。


『ですが父上から不敬者だと一喝されました』

『何故、Saulサウル様から叱責しっせきを……?』


 父親であるSaulサウル Arnetアーネットから叱責されたと語るスノウ。ルミはその理由を慎重に尋ねる。


『鼓動を打つ心臓は我々人類が平等に与えられた栄光そのものだ。人はいずれ死を迎えてその栄光を失う。栄光の価値はどれだけ長生きしたかではなく、どう使いきったのかで変わると』

『……どう使いきったのか』

『使い切った者たちの屍は新たな栄光への礎となる、と。父上は確かにそう言ったのです』


 様々な感情が入り乱れた心境の中、スノウが吐露した父親から受け継いだ言葉。ルミは何と言葉を掛ければ良いのか分からず、口を閉ざしてしまう。


『ルミ、私は必ず故郷を吸血鬼の手から奪還します』

『……!』

『父上や母上、ミシェルがしてくれたように……私の栄光はクレスやミール、すべての人々の為に使い切りましょう。例え反発を受けようと独りの戦いになろうと──この心を凍らせて』


 スノウが握りしめたのは小瓶。中には青藍せいらんの半透明の液体が詰められていた。ルミは半目になりつつその小瓶を見つめる。


『スノウ様、その小瓶は……?』

永久氷花えいきゅうひょうかと呼ばれる花の蜜です』

『永久氷花、ですか? 申し訳ありませんスノウ様、どのような花なのかが存じ上げず……』

『遥か北に位置する大陸Angelusアンゲルスにのみに咲く花。その蜜には毒性があると謳われています』


 蜜に含まれる毒性。聞き捨てならない言葉にルミは眉間にしわを寄せる。


『毒性というのは……?』

『この蜜は口にした者から人としての慈しみを奪い──心を凍らせてしまうのです』


 永久氷花。ロストベアから遥か北東に位置するアンゲルス大陸だけに咲く青藍の花。世界三大毒花に含まれるほどの毒性を持つ。その効果は『人から慈愛を奪う』というもの。


『まさかスノウ様、その毒を口にするおつもりですか……!?』

『……そのつもりです』

『お言葉ですがあまりにも軽薄です! そのような毒を飲まずともスノウ様になら……!』

『いいえ、今の私では故郷を奪い返すは愚か……人々を統治することすらも不可能でしょう』

 

 ルミの訴えに対してスノウはその場で静かに微笑み、握りしめた小瓶をじっと見つめる。


『この毒は、最期に父上から託されたものです』

『サウル様が、スノウ様に……?』

『私が母上に似て優しすぎるから、と。……父上の言葉通り、私は優しすぎるのかもしれません。つい先ほどクレスと口論したことを思い返せば酷く言い過ぎたと。私が間違っていたかもしれないと。後悔して抱え込むほどには』


 涙の粒を頬にゆっくりと伝わせるスノウ。その姿を目にしたルミは言葉を失った。故郷や大切な人々を失い、心がズタズタに切り裂かれている。そんな過酷な状態なのだと見て取れたのだ。


『不必要な優しさを、慈しみをこの毒で凍らせるしかありません。故郷を奪還するには、私自身が傷つかない強さを手に入れるしかないのです』

『その蜜を一度でも飲んでしまえば、もう元のスノウ様には戻れないのですか?』

『雪解けの時が来るまでは戻れないでしょう』

『雪解けというのは……?』

『凍り付いた心を溶かす、感情を高ぶらせるきっかけ。それらが伴えば雪解けによって毒が肉体から消えます。しかし雪解けの春が何時頃訪れるかは分かりません』

 

 凍り付いた心を溶かす為に必要なものは感情の高ぶり。ルミは何とも言えない顔で視線を逸らす。


『ルミ、今までお疲れ様でした。あなたが私に仕える使用人で本当に良かった。心からそう思います』


 成し遂げるために不必要なものは今の自分。スノウは自らの心を凍てつかせ、過去の自分を捨てる。すべてを背負おうとする自己犠牲が、優しさが、氷の皇女を生み出してしまう。


『私は、私はスノウ様に付いていきます』

『……いいのですかルミ? その選択は平和とかけ離れた生活を過ごすことを意味します。妹たちはきっと私に付いてこようとしません。この答えが意味するのは妹たちとの別れを──』

『承知の上です。私は元より使用人。ブレイン家としてスノウ様のおそばを離れるわけにはいきません』


 ルミは決心した様子で顔を上げてそう告げる。スノウは唖然としつつも身体の向きをルミの方へ向けた。


『それに私もスノウ様と同じ長女ですから。寄り添えるのは、お互いの秘密を知っている私だけです』

『ルミ……』

『例えスノウ様が心を失おうと私はスノウ様のおそばにいます。如何なる時も最期までお供します。私にとってスノウ様はそういうお方です』

『ありがとうございます、ルミ』

 

 スノウはゆっくりと歩み寄るとルミの頭へ優しく手を乗せる。


『雪解けの春に──また会いましょう』

『……はい』

 

 そして小瓶に詰められた永久氷花の蜜を口にし、スノウはぐったりとした様子でベッドへと横になった。毒の効果かスノウはすぐに眠りにつき、テント内は静寂に包まれる。

 一時間、二時間と経過する中でルミはただじっと横になるスノウを見つめていた。毒が本当にスノウを変えてしまうのか。そんな疑心を抱きながら。


『……?』

『スノウ様、お目覚めになりましたか』


 三時間後、スノウは目を覚ますと身体を起こす。視線はテントの壁からゆっくりとルミへと向けられた。


『気分の方はいかがで──』

『不敬者』 

『……えっ?』

『私はこのテントへ立ち入る許可をした覚えはありません。それだけに留まらず寝込みの隙に立ち入るなど……言語道断でしょう』


 向けられたのは明確な殺意と心の底から吐き出される嫌悪。吸血鬼と変わらぬほど真っ赤に輝いた瞳にルミは思わず後退りをすると、


『申し訳ありませんでしたスノウ様。私目の軽率な行動、どうかご容赦ください』

『ルミ、使用人の立場を弁えることです。あなたと私は対等・・ではないでしょう』

『……はい、今後このような失態を繰り返さないよう留意いたします』

『では下がりなさい』


 深く頭を下げて謝罪をし早足でテントから出ていった。ルミはしばらく歩き続け、避難所から離れた草木の生い茂る木陰で、


『くっ、うっうぅっ……』


 その場に座り込んで顔を両膝に埋めた。堪え切れない涙は使用人の袖を濡らし、込み上げる嗚咽で喉を枯らす。もうあの頃のスノウはいないのだと、その事実を突きつけられひたすらに泣く。


『ごめんなさいスノウ様っ……今だけは、泣かせてくださいっ……』


 全ての始まり。雪月花の瓦解が起きるきっかけ。来る日は翌日の朝方に迎えることになった。


『私が掲げる指標。それは故郷を支配した吸血鬼の粛清です。復讐、正義、誓い、どのような理由であろうと私は受け入れます。世界へのいしずえとなる覚悟を持つ者たちは私に付いてくると良いでしょう』

『お、おい今の指標ってよ。吸血鬼と戦うってことだよな?』

『多分そうだろ……。てかスノウ様って、あんな雰囲気だったか?』


 訪れる雪月花の瓦解。雪月花の三人がそれぞれ自身の指標を掲げる中で、スノウだけは吸血鬼との戦争を示唆するような内容を言い放った。その冷酷な声色に民衆たちも疑心を抱く。


『ルミ、それ本気で言ってるの!? あの独裁者に付いていっても寿命が縮まるだけじゃない!?』

『そ、そうですよぉ! ク、クレス様かミール様に付いていきましょうよぉ!』

『ごめんなさい二人共。私はどうしても……スノウ様に仕えなければならないのです』


 当然のように妹たちもルミの判断に疑心を抱いた。スノウを選ぶのは自殺行為に近しいと。そう訴えられたがルミはスノウとの約束を守るために決断を変えることはなかった。


『もしかしてあなた、裏で脅されてるの?』

『脅され、てる……?』

『きっとそうよ。あの独裁者・・・は前々からおかしいと思っていたわ。何を考えてるのか分からないし、私たちを使い捨てにしそうだもの』

『……違う』


 ボソッと呟いたルミの一言。しかしラミの耳には全く届かない。


『今回の演説で良く分かったわ。あの独裁者は私たちを捨て駒にするつもりよ。目的の為なら手段を選ばない。私たちの尊厳すらも奪おうとするわ』

『違う、違うっ……』

『ルミ、大丈夫よ。あのバカ皇子に伝えてあげるわ。独裁者・・・に脅されているって──』

『違うと言っているでしょッ!? それにスノウ様はそのようなお方ではありませんッ!! スノウ様は、スノウ様は誰よりも私たちのことをッ……!!』


 ラミの言葉を遮るように大声を上げ、掴みかかるルミ。未だに胸中の整理ができていないルミの顔が、妹たちからすればどのように感じたのか。


『す、すみません、取り乱しました』

『ラ、ラミはただ……お姉ちゃんのことが心配だっただけで……』

『ち、違います! あなたたちを怒ったわけでは──』


 滅多に声を荒げぬルミへの、姉への恐怖心。ラミもヤミも涙目になりながら顔を真っ青にしてルミを見つめていた。


『ずっと一緒だって、言ったじゃないっ……』

『……!』

『もう、もう好きにすればいいわッ……!! 分からず屋のルミなんて知らないッ!! 行きましょうヤミ!』

『ま、待って! 私は二人のことを……!』

 

 ラミはルミを睨みつけるとヤミの手を握ってその場から去っていく。ヤミは去り際に「あ、あの」と何かを言いかけたが、最後まで伝えきれず連れて行かれてしまう。

 

『……スノウ様』


 両手の拳を握りしめてその場で俯くルミ。脳裏に過るのは長女としての苦労話を交わすスノウとの思い出。


『長女は──やっぱり大変ですね』


 遠い遠い過去。

 ルミは思い出しながら少しの間だけ目を瞑る。


「ルミさん、ルミさん!」

「……! は、はい?」

「疲れてるように見えたのですが大丈夫です?」

「ええ、私は何ともありません。少し考え事をしていただけです」


 背後からの呼びかけ。我に返って振り返ると新人のメイドが一人立っていた。ルミは一息入れてからメイド長の自分へと切り替える。


「それより……私に何か用でもありましたか?」

「あ、はい! お手紙を預かっていたので渡しに来ました!」

「手紙?」

「宛名はスノウ様なのですが……新米の私だと何かヘマをして、不敬者って怒られそうなのでルミ様に渡そうと」


 ルミは新人メイドから手紙を受け取り宛名を確認してみる。記載されているのはスノウへの宛名。差出人は書かれておらず、ただアフェードロストから送られてきたことだけが汲み取れた。


「分かりました。スノウ様へ渡しておきます」

「お、お願いします! それではお掃除の方へ戻りま──」

「止まりなさい」


 手紙を渡すとドタバタ駆けていく新人メイド。ルミは即座に新人メイドを呼び止める。

 

「先ほど『走らないように』と言いましたよね?」

「ご、ごごっ、ごめんなさぁあぁあぁいッ!!」


 ルミからの威圧はまるで追い風のように新人メイドの背中を押せば、謝りながら早歩きでその場を去っていく。


「はぁ、スノウ様と面会させなくて正解でしたね」


 ルミは溜息をつくと手紙をじっと見つめる。差出人が不明の時点でロクなことが書かれていない手紙。


「……先に中身を拝読しておきましょう」


 本来ならば使用人が先読みすることなど言語道断。それを重々承知の上でルミは手紙の封を開けて中身の文章に目を通す。


「──!」


 書かれた内容に目を見開くルミ。そして手を小刻みに震わせ、


「早く、早く行かないと……!」


 使用人らしからぬ姿で廊下を駆け出し、


「……? 今のはルミ様か?」


 氷月騎士団の団長ローレンとすれ違う。滅多に見ないルミの切羽詰まった顔。ローレンは後ろ姿を見つめ、


「ん? これは手紙……?」


 落ちている手紙を拾い上げる。しかし中身には目を通さず、宛名だけを確認し、


「アフェードロストからの書状……。後程スノウ様へ渡しておこう」

 

 懐に仕舞うと自身の仕事へと取り掛かることにした。 

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