雪舞う帰路
如月しのぶ
足音
それは、中学校からの帰り道だった。
ここは、スクールバスを降りたらそれぞれが、別々の道を帰るそんな田舎だ。
友達と別れて歩いていると、後ろから足音が着いて来ているのに気がついた。
そうなるともう、確かめずにはいられない。
怪異と決まったわけではない。
振り返る。
そこには、顔の半分がつぶれた少女が、悲しそうに立っていた。
雪道でスリップ事故に巻き込まれて死んだクラスメイトが居る。
彼女だった。
私は気絶した。
あいにく誰も通りかからなかったので、そのまま凍死した。
「あのね、違うの。そう言うつもりじゃなかったの」
幽霊は私の霊に弁解する。
あぁ、そう言えば、マヌケな奴だったよなー、こいつ。
おわり。
雪舞う帰路 如月しのぶ @shinobukisaragi
★で称える
この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。
カクヨムを、もっと楽しもう
カクヨムにユーザー登録すると、この小説を他の読者へ★やレビューでおすすめできます。気になる小説や作者の更新チェックに便利なフォロー機能もお試しください。
新規ユーザー登録(無料)簡単に登録できます
この小説のタグ
関連小説
ネクスト掲載小説
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます