第3話大雨
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『 急に飴が降ってきたな。さっきまでお日様ギラギラだったのによ』
『 そうですね…もしかしたら雨男がいるかもしれないですねー』
…………
『 俺は晴れ男だな!お前は雨男だ!』
『 いやそういう事じゃなくてここら辺で出るらしいんですよ…雨男…』
雨男…その名の通り雨を降らすだけの男。ただしかし雨と言ってもただの雨ではない…
ジュゥ!
『 熱っ!』
啓示の肩に突然、熱湯が降ってきた。
『 あちあちあちあち!熱いわ!なんだこれ!』
『 熱湯!?』
熱湯はさらに降り続け勢いをましてきた。
『 あち!あちああああああつい!あついわ!なんなん!これぇ〰!』
啓示は走り回ったり地面に寝転がったり、ジタバタあばれる。
『 僕の近く来てください!』
啓示はの転がりながら海蟹の元に駆け込んだ。
『甲殻肥大化!』
海蟹はガァシャン!と音を鳴らし背に背負っていたバックを傘のように広げた。
『うわぁ!すげぇ!』
『感心してる場合じゃないです!雨男が来てます!』
そう言い、海蟹は指を指した。その先には全身透けてまるで幽霊のような黒髪の男がいた。
『なんだあいつ幽霊?』
雨男はこちらに指を指した。
その瞬間空から飛行機のエンジンのような轟音がしだした。
『な?なんだ?』
『嫌な予感がします。』
啓示は恐る恐る傘から上を除く…
『な!ぁ…え』
そこには信じ難い光景があった…
(この高知が危険な理由は雨男が現れるからだ。
雨男それは雨を呼ぶだけの存在と一般的には認知されている。しかしこのアケルナルの雨男は違う、熱湯の雨を振らせたり、矢の雨を振らせたり、それは個体によってそれぞれ違う。しかし今回、啓示達が遭遇したのは雨男では無い。)
〘 大雨男〙
そこには数えるのに指が足りない量の隕石が2人に目掛けて降ってきていた。
『しぃいぃぃ!!』
啓示は汗が止まらなくなった。
『嘘だろ!あんなのどうしたって死ぬ!』
『海蟹!どうにかしろ!』
『…』反応がない
『あれぇ!?』
『海蟹?』
啓示は海老に声をかけながら身体を揺さぶるが反応がなかった。
海老は気絶していた。
『はぁ!?やべぇ!』
隕石は徐々に迫っている。
啓示は海老を担いで全力で隕石から離れようとした。
が…
逃げ切れる訳もなく
『うわ、全然ダメだ死ぬ!』
もうぶつかる寸前だった…
『シャキーン!』
突然海蟹の目が光る
『ナニィ?!うわぁ、お、重い…』
急激に海蟹の体が重くなり啓示は転けた。
『な なんだ次は?』
啓示は後を振り向いた。するとまたもや驚きの光景 海蟹がとんでもない勢いで巨大化していた。
『グゥォオオオオオオオオ!!!』
啓示は呆然としていた。
『ドゴォォンンン!!』
海蟹は隕石を叩き割った。
『はぁ!こんなことしてる場合じゃねえ!あいつにやらせてばっかじゃダメだ!』
『おーい!海蟹!俺にできることはないかー!?』
啓示は大声で声をかけた。
『助けを呼んでください!!!』
『え?なんでー!』
『僕が手に終える相手ではないからです!』
『え?勝てそうだけど?』
『無理です!いつまでもこの状態でいられる訳でわないですから!』
『マジかよ!行ってくるわ!頑張ってたえろ!』
啓示は急いでスピカの方向え走り出した。
しかし!
『ゴオォォォォォ!!』
『あ!まずい!!啓示さんの方に隕石が!』
『え?』
『ゴオオオオオ!!!!』
『うわぁぁあああ!!!』
叫びながらとにかく走った!走りまくった!多分今までで1番早く走った!
『ドガァァァンンン!』
『うぅぅわぁ…』
何とか直撃は避けたが、隕石が地面と接触した衝撃で啓示は、はるか彼方に吹っ飛ばされてしまった。
『啓示さぁーん!』
…………………
薄暗い森の中に1つの大きな屋敷があった。その手前で啓示は頭から地面に突き刺さっていた。
『うわぁ!』(すぽっん!)頭を抜く音
『はぁ…はぁ…あれ?』
『どこだここ?』
『オェエ!気持ちわりぃ!』
啓示は急な吐き気に襲われた。
『なんだ…オェエ!出そう…オェエェエ!』
『グチャ!』
『なんだこれ!』
出てきたのは黒い泡のような物だった言葉では言い表せれないような酷く見にくい物体…
『グチャッグチャ…』
その物体は不気味に泡立ちながら地面を食っているように見えた。
『なんかこのままにするの危なそうだから閉まっとこ』
啓示はそれを掴んだ。
するとそれは腕に吸い込まれるよいに消えていった。
『あれ?』
…
『まぁいいか』
『そういえばなんか大事な用があったような…まあっいか。はぁ〜カニくいて。』
啓示は頭を強くぶつけた衝撃で記憶が飛んでいた。
『とりあえずこの屋敷にでもおじゃまするか!』
『トォウ!』啓示は高く飛び上がり門を抜けた…
レアの覚醒 @Abashi8931
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