蜘蛛の糸(副題:文章力)

※ネタバレがあります。

※ご留意下さい。



 芥川龍之介の蜘蛛の糸です。

 こちら著作権が切れているので、ここで全文を載せても、権利上は、なんら問題なさそうです。

 青空文庫でコピペして、投稿し、リワードを荒稼ぎするような猛者はいないのでしょうか。


 芥川龍之介も太宰治も、御長寿だったら、彼らの作品は気軽に読めなかったでしょう。(2018年に著作権は50年から70年に変わりました)

 おふたりは、自殺されましたね、はい。自殺しないような人生を歩みたいです。



 蜘蛛の糸の話ですが、小学生か中学生の頃に、授業で読んだ気がします。

 その時は、特になにも感じませんでしたが、今読み返してみると、面白すぎて、興奮してしまいます。


 文章が、うまいですね。どの目線でものを言っているのかと、怒られそうですが、そう思ったのです。


“自分ばかり地獄からぬけ出そうとする、犍陀多の無慈悲な心が、そうしてその心相当な罰をうけて、元の地獄へ落ちてしまったのが、御釈迦様の御目から見ると、浅間しく思召されたのでございましょう。”


抜粋:

蜘蛛の糸

芥川龍之介


 無慈悲な心が、……、地獄へ落ちてしまったのが、……。というように、句点を打たずに、が、を重ねて一文をつくるという文章表現に、私はキュンです。


 そして、心相当な罰、なんて言葉、私には思い浮かびません。


 文豪リスペクト! です。


 テーマ、キャラクター、ストーリーはあって当然で、加えて、素晴らしい文を書けたらいいなと思いますが、無理なので、著作権が切れてるという理由で、これらを堂々とパクるしかないと思いました。


(ここで引用した文を『MeCab とCaboCha(副題:文体模写)』で分析しており、どういった文の構造なのか調べています)


 

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