13話 皐月vs光

 皐月vs光




斧を構えて、間合いを取っているけど、相手、何か卵を取り出したね。その卵に何か雷系の魔術をぶつけたみたい。あれ、卵が、何かに変化したみたいだね。いや、召喚かな? え、何か物々しい砲のような物かな? こっちに向けて撃つ気だね。どうしよう、この町に被害を出すわけにはいかないし、防御したほうがいいかも? でもあれ、レールガンにも見えるんだよね。だとすると、甲板でも防げない。となると、防ぐ手立てがないんだよね。それなら、


「先手必勝だよ!」


標準が定まらないように、できるだけ留まらないよう、左右に避けつつ接近する、でもこのままじゃ、撃たれるのも時間の問題だね。けど、敵が撃つ動作もない。罠かな? でもそれでも、接近するしかないよね。あ、なら、ホログラムで煙幕を張って、思い切って真正面から突っ込む。すると、


「かかったね~」


もう片手に持っていただろう、ハンマーが振り下ろされ、それに対して僕は、


「そっちこそかかったね」


にやりと笑う。先に振り下ろされたハンマーは、少し前のほうで地面に着いた。よし、僕の形をした、ホログラムに攻撃したみたいだね。そして僕は、ハンマーに飛び乗り、そこからまた跳躍。敵の後ろを取ったよ。


「でどうだい、降参するかい?」


「そうだね~。あなたにこの首が斬れたらね~」


「あ、ごめん、この斧は、特別製で、刃や武器以外で切れないものはない、その上斬った物は二度とくっ付かないらしいんだ。それでも戦うかい? というか、首切ったら降参できないよね!」


「! じゃあ、降参だね~。あなた強いね~。名前は~?」


「藍井 皐月だよ」


「あたしは~、武備 光だよ~。あたし、あなたのことが気にったよ~」

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