第16話
神話
遥かなる過去、神々が一人が所有する剣あり、それは光と邪な光を放つ二本の剣にして鞘が一つの雌雄一対の剣。
その剣は、全てを切り裂く力を持ち、神々の切り札となる。
なれど、長く神の神気に当てられし剣は自我を持つ事となり、光の剣をビューヘルンと、邪の剣をベチャリリスと名付けた。
自我を持ち、擬人化まで出来る様になった二本の剣は、とても仲良かった。
なれど、次第に
怒った神々は、二本の剣を神界から追放し下界の迷宮へと封じた。
ただ、下界の危機の際には、封印から目覚め危機を回避の為に微力を尽くせば、神界へと帰れる事を約束して。
♦
萎縮がやっと解けた、だがあの禍々しいオーラを放つオーガに、今のままでは勝てない。
「ビューヘルン!俺にもっと力を貸してくれ!!」
ビューヘルンに懇願するが、首を横に振り。
「今の主殿ではこれが限界じゃ、じゃか、他の方法なら有るがの。」
「なら、それを頼む!」
「よかろ、フエイル殿、リッカ殿、三分程時間を稼いでくれぬか?」
「無茶振りだが、やるしかないな。」
「全魔力を使って、三分稼いで見せるわ。」
『作戦会議は終わったかの~それでは戦闘開始じゃ!』
フエイル、リッカと
「アイリ、ミイナこちらに、主殿、剣を戻すぞ。」
剣がビューヘルンの左腕に戻る、そして左手の掌を上に向け出してきた。
「主殿、アイリ、ミイナ、左手の上に、左手を重ねてくれ。」
「何をするんだ?」
「早くするのじゃ、あの二人が持たぬぞ。」
仕方なく俺はビューヘルンの左手の上に左手を乗せた。
そしてアイリとミイナも左手を乗せるとビューヘルンはその上に右手を乗せる。
「今から、新たな契約を結ぶ、これにより新たな力が手にすることができる。」
「アイリとミイナと何の関係があるんだ?」
「「私達は大丈夫です、お願いします。」」
「お、おい、説明してくれ。」
「ではいくのじゃ。」
「ちょっと待て。」
悪い予感がしたので左手を引き抜こうとしたが、ビューヘルンがしっかり手を握っているので引き抜けなかった。
〖我、ビューヘルンの名の下に神に願い奉る、この者達に新たな契約と力を与えん事を“
ビューヘルンが婚約と叫んだとたん、ビューヘルンの頭の上にエンジェルリングと背中に白いエンジェルウイングが現れ、全身から神々しい光が俺達を包み込む。
その光景を
「ちょっと待て!婚約って、となると…こっれって、もしかして・・・」
「うむ、もしかしての物、結婚指輪じゃ!」
既に元の姿に戻ったビューヘルンが(何を当たり前なことを言っておるのじゃ?)とゆう顔をしながら言い切った。
「な!なんってことをしてくれるんだ!」
「新たな舞姫の誕生じゃな!」
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます