第6話
「主殿~!この依頼受けてくれぬか!」と、ビューヘルンが依頼ボートの前から大声で俺に話しかけ、依頼が書かれた羊の皮を持って、こちらに走ってくる。ギルドにいた全員がギョっとした目で俺達を見ている。
(これ!なんの羞恥プレイ!)
「あんたら、こんな小さい子の奴隷を買ったのかい?」とミミさんが冷たい目で俺達を見る。
「「「違います!」」」必死に否定していると。
「すまぬが、このギルドカードはまだ使えるかの?それとPTの変更も頼みたいのじゃが。」っとゴールドのギルドカードを収納魔法で取り出した。
※F~DがブロンズC~AがシルバーS~SSSがゴールド
「な?!…」ミミさんは驚き口をパクパクさせた。俺達もそのギルドカードを見て驚いた、ギルドカードには。
帝国歴227年発行(帝国印)
名:ビューヘルン
性別:聖剣 (♀?)
年齢:不明
クラス:SSS
PT:善良なる天秤(
趣味:幼女を愛でる事
特技:変態行為 (両刀使い)
と、書かれていた。
「「「ちょと待て(って)!!!」」」
「PTに変なルビが!!」
「性別もおかしな事に…」
「趣味、特技が書かれてる!しかも特技の所にカッコで変な事書かれている!これってギルドが認めたって事??」
ニュート、フエイル、リッカがそれぞれ突っ込みを入れた。
「ん?特別に作ってくれたのじゃが?」
俺達が騒いでいると、「騒がしいな。」っと奥からギルマスのジンが出てきた。
ジンさんも元Aクラスの冒険者で5年前に40歳で引退した、ミミさんは恰幅に対しジンさんは細身で頬に傷がある、本人曰く「若かりし頃、仲間を助けた時に追った傷だ」との事だ。
「ギ、ギルマス、こ、これ!。」ミミさんが何とか復活をし、ビューヘルンのギルドカードを手渡す。
「…な!…い…今すぐに部屋に来てくれ!」
ギルド長室に移動後、ソファーに座らせ、ジンさんが。
「何なんだこのカードは!どれもあり得ない!!…まさか…偽装…?」と言い、机の上に置いていた魔法具にカードを置き、魔法具の横に指を当て魔力を注ぎ込む。
すると、ギルドカード全体に虹色の帝国印が浮かび上がった、普段見えない仕掛けを見て俺達は驚いた。
「な!本物!!」
「懐かしいの~我が与えた技術が今も生きているとはの~嬉しい限りじゃ。」
「「「与えた技術!!」」」
「害悪だけ撒き散らした訳じゃぁ無いんだ。」
「主殿、それは酷いぞ。」
「おっほん、話を戻すぞ、とりあえず説明をしてくれ。」ジンさんが話を戻す。
俺達は迷宮で起きた事を説明した。
「なんと!迷宮伝説の一つは本当だったのか!」
「「「迷宮伝説?!」」」
「あぁ、複数有る各地の迷宮の宝物庫に、ごく稀に抜けない剣の報告が上がる事がある。」
「うむ、それは我であろう、約1年程で迷宮の宝物庫にランダムで移転していたからな。」
「宝物庫に移転だと!あそこは魔法も使えない場所のはず!」
「我は元々神の剣なれば、理を曲げる事も容易い、なれど力は破滅をも招く、理を曲げるのは
ジンさんとビューヘルンの話しに付いて行けない俺達三人はポカーンとするばかりだった、それに気が付いたジンさんは。
「おっと、肝心な話をしてなかったな、本物の聖剣となれば一番の問題は魔王が復活したかだ。」
「それは我にも分からん、じゃか少なくとも何か異変が起きる事には間違いがないのじゃ。」
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