第28話 広場

歩行者天国から広場へと抜けたとき、奇妙な感覚を覚えた。


人道りが急に消えた、見渡すといつもは何台も止まっているタクシーの姿もない。


えっ、歩いてるの、私だけ?


夕闇が急速に拡がるような気がして思わず足を速めた。

広場を通り抜け、そっと振り返ると 普段のざわめきも人も戻っていた。

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