(二)‐10
「あいつ、明らかに俺たちに目を付けてきている。何か聞いてないか」
歌子がそう尋ねてきたものの、彼女の口から語られることで、この三人組に関することは特になかった、と思う。あってもあまり興味がないので、心にも留めていない。
「特に何も聞いていないけど……」
椿の目線が少しずつ強くなってきているような気がした。少しうつむき加減で缶に口を付けながら目を細め上目遣いでいずみの方をにらみつけていた。
「あなたたちの格好が悪いんじゃない?」
(続く)
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます