増田朋美

第一章

第一章

十月になったというのに、夏みたいな暑さだった。10月なのにエアコンを使う事があるのだろうかと首をかしげるほど暑い日だった。こういう日は、家にいるより、どこかへ出かけて、喫茶店でも行って、おしゃべりしあっている方が、よほどいいのではないかと思われるほど、なんだかいやな気分のしてしまう、日であった。

その日、杉ちゃんと蘭が、お昼ご飯をたべていると、いきなり杉ちゃんの家のインターフォンが、ピンポーンと音を立ててなる。

「あれれ、誰だろうこんな時間に。」

と、漬物をがりがりとかじりながら、杉ちゃんは、玄関先に行った。

「あの、すみません、影山杉三さんのお宅は、こちらでよろしかったでしょうか。」

と言っているのは、若い男の声である。

「いや、影山杉三先生と呼ぶべきでしょうかね。」

と、別の女性の声も聞こえてくる。

「ああ、僕は先生じゃありません。そういう呼び方をされるのは大嫌いだよ。さっさと帰んな。」

と、杉ちゃんが言うと、

「いえ、そんなこと言わないでください。ほら、ちゃんと言うべきでしょう。弟子にしてくださいって。」

と、先ほどの女性が、そういうことを言った。

「ああそうでした。影山さんは、お和裁をやって生計を立てているそうですね。」

と、男性がそういうことを言う。

「まあ、生計を立てているというか、趣味的にやっているだけだけどね。」

杉ちゃんが答えると、

「趣味的でも構いません。今は和裁ができる人は、そうはいませんもの。だからお願い、彼を弟子にしてやってください。彼は、とてもまじめで、修行をさぼるような男ではありません。中に入れていただけないでしょうか。」

と、女性がそういうのだった。杉ちゃんは、変な奴が来るもんだなと思いながら、玄関のドアをガラッと開けると、

「お久しぶりです。杉ちゃん。」

と言って、やってきたのは、あの、イスラム教に傾倒していた女性、中村櫻子さんだった。

「ああ、お前さんか。お前さんのことはよく覚えているよ。空き地の中で、ぐるぐるダンスを踊っていた中村櫻子さんだ。その櫻子さんが、なんで僕のところに来たんだよ。」

と、杉ちゃんが言うと、

「ええ、今度は、イスラムのことは全く関係ありません。其れより、杉ちゃん。この男性、つまり、瀧本和也君を、あなたの弟子として使ってやってくれませんか。」

と、櫻子は、そう言った。

「瀧本和也?」

なんとなく、聞いたことのあるような名前だが、隣にいた男性が、静かに頭を下げる。

「ええ、瀧本和也君です。詳しい話しは本人に聞いてください。それで、あなたの弟子として、立派な着物屋さんにしてあげてください。」

櫻子は、にこやかに笑った。

「そうだけど、僕は着物の売り手じゃなくて、その作りてです。だから、弟子にはできませんよ。」

と、杉ちゃんが言うと、

「はい、僕は、着物というか、気軽に着物を着られるように、作り帯を作りたいんです。その作り方を、影山先生に教えていただきたくて。」

と、彼、つまり瀧本和也君は、軽く頭を下げた。

「ああわかったよ。とりあえず、詳細は、玄関先ではなくて、中に入って、話をしようぜ。」

と杉ちゃんが言うと、二人は、待ってましたとばかりに、家の中に入ってきた。杉ちゃんは、二人を、家の中に招き入れて、居間に案内する。

「じゃあここに座ってくれ。今お茶持ってくるからな。」

杉ちゃんはすぐに、二人を椅子に座らせた。先にそこにいた蘭は、あれ、この若い男性、どこかで見たことが在るなと思ってしまう。

「あれれ、あなた、小山田さんじゃありませんか?小山田和也さんですよね?違いますか?」

と、蘭は思わず言った。

「あの、テレビで僕はあなたを見たことが在りますよ。あなた、歌手として、テレビに出てましたよね?」

「でも、この人は瀧本和也さんだよ?」

と、杉ちゃんが言うと、

「ええ、わかっています、小山田は芸名で、本名は瀧本和也です。」

と彼は言った。

「じゃあ、なんで、僕みたいなのに、弟子入りを申し込んできたんだよ。」

杉ちゃんが言うと、

「ええ、わかっています。ですが、どうしても、この帯を作り帯にしたいんです。これ、僕の姉のものなんですが、帯結びに時間がかかって仕方ないので、それを楽にしてやりたいというわけでして。デビューする前、姉にはえらく苦労をさせましたから。」

と、瀧本、芸名小山田和也君は一本の袋帯を杉ちゃんに見せた。金の糸で刺繍された、豪華な袋帯だった。

「ああなるほどね、名前と顔が知られている人物ですから、あまり有名な和裁師のところに行きたくなかったんですね。そういうひと、僕も観たことありますから、なんとなくお気持ちはわかります。」

と蘭が言うと、

「でもねえ、僕は和裁技能士の国家試験を受けたことはないし、免状を持っているわけでもない。そんな奴が弟子をとっていいものだろうか。」

と、杉ちゃんが言った。

「いや、いいじゃないか。今時、和裁を正業にしている人なんて、富士市に五人もいるだろうか。そんな状況だから、作り帯の作り方くらい、教えてやってもいいよ、杉ちゃん。かえって、和裁技能士に習うと、高額なレッスン料を請求されて、何も教えてもらえなかったってことはよくあるじゃないか。着付け教室だってそうだろう。杉ちゃん、こういう時世だし、教えてやればいいじゃないかよ。」

「そうだなあ、まあ、レッスン料などどうでもいいから、文庫の作り方だけ教えればそれでいいのか。」

蘭の言葉に、杉ちゃんはうんとため息をついた。

「よし、引き受けた。じゃあ、つくり帯の作りかたを教えるよ。それじゃあ、用意するものとして、腰ひもを日本と、太めの針金を持ってきてくれ。後、布団を縫う針くらい太い針も持ってきてね。必要なものはこっちで用意するから。腰ひもは呉服屋さんに行けば直ぐ買える。」

杉ちゃんはそういうと、瀧本和也君は、ありがとうございますと言って再度、頭を下げた。

「よし、じゃあ、用意するものが用意できたら、すぐこっちへ連絡をくれや。それでレッスンの日付を決めるから。」

と、杉ちゃんが言うと、

「今日中に用意できると思います。明日の一時くらいの時間に伺いますので、その時にレッスンをお願いします。」

と、和也君は、そういった。

「了解了解。じゃあ、明日、準備をして待っています。」

と、杉ちゃんは言った。

「ありがとうございます。じゃあ、その通りのものをもって、明日また伺います。」

「あの、私も一緒に来ていいかしら?」

ふいに櫻子さんが言った。

「ムスリムではありますが、着物の帯を作っている様子は、見てみたいんです。」

櫻子さんがそういうので、杉ちゃんはああいいよと言った。この時は、彼女が、和裁教室を見学に来るだけだろうと思っていたのだが、、、。

翌日、二人は、予定通り、一時に杉ちゃんの家にやってきた。丁寧に二人とも挨拶して、改めてその金の帯を作り帯にしたいと申し入れた。蘭は、なんだか、つくり帯にしてしまうのは、もったいないなと思ってしまったが、杉ちゃんの講義が開始される。まず、胴に巻く部分を先に確保し、文庫の中心になる部分も一緒に確保する。そして、一気にはさみを入れて帯を切る。この時に、躊躇してしまう人も珍しくないが、和也君は、こわごわながらも帯を切った。そして、切った部分を篝縫いして、ほつれるのをふさぐ。胴に巻く部分は両端に半分に切った腰ひもを縫い付けて完成。背の部分は、まずリボン型を作っておく。そして、針金をペンチを利用して、V形に曲げる。それを背の部分に縫い付けるのが一番難しいのである。和也君は、一寸、怖がりながらも、何とかそれを背の部分に縫い付けることに成功した。そして、最後に、中心を、あらかじめ切っておいた、短い部分を巻くように縫い付けて、文庫の完成である。

「おお、よくできたじゃないか。うん、初めて作るにしては上出来だ。ちゃんと篝縫いもできてるし、金具もついているよ。」

杉ちゃんが、にこやかに笑ってそういうほど、和也君の作った作り帯は、よくできていた。

「いやあ、最近は作り帯の本もたくさん出ていますが、やっぱりできる人に習った方が良いですね。先生、ありがとうございました。」

と、和也君は、これをお納めくださいと言って、茶封筒を差し出したが、

「いや、僕はちゃんと資格を持っているわけでもないし、、、。」

と、杉ちゃんは躊躇した。

「いいじゃないかよ。少なくとも、こうして教えることはできたんだからさ。」

と、蘭は杉ちゃんにそう助言した。杉ちゃんは、そうだねえと言って、茶封筒を受けとった。

「じゃあ、せっかく来てくれたのでお茶でも飲んでくれ。」

と杉ちゃんは、みんなに台所に行くように促した。お茶を飲みながら、世間話をした。櫻子は和也君が、小山田和也としてデビューしてからの、苦労話を語った。芸能人というものは多かれ少なかれ

苦労しているものだけど、彼もやっぱり、ほかの芸能人からのいじめなどがあったのだという。そういうこともあり、和也君は櫻子のもとへ通いだしたようなのだ。櫻子は、彼をプロパガンダにするつもりはないが、彼の著作などで、スーフィズムの教えが広まってくれればいいなとおもっていると話した。

そうして、夕方の五時の鐘が鳴ると、二人は、今日はどうもありがとうと言って、帰っていった。まったく生きているとこういう事もあるもんだなと、杉ちゃんたちは、顔を見合わせて笑った。

其れから数日たったある日のこと。杉ちゃんと蘭が、興味のある展示会があったので、富士駅まで出かけ、駅へ着いた時の事である。

「おい。すごい人垣だぜ。」

と、杉ちゃんが、言った。確かに駅の周りには、ものすごい人がいる。それをかき分けるかのように、パトカーがサイレンを鳴らしながら割り込んで来たのが見えた。

「なんだろう。」

と蘭が言うと、

「誰かが屋根から落ちたみたいですよ。」

と、近くにいたおばさんが言った。

「誰かが屋根から落ちたって、なんで屋根に乗る必要があるんだろう?」

と、杉ちゃんが言うと、

「電気の修理でもしていたんじゃないの?」

と蘭が言った。

「いや、故意に屋根から落ちたみたい。」

と、別のひとがそういうので、それでは自殺ということになるのだろうか。

「はあ、見える見える。落ちたのは男性だね。今、運び出されていくのが見えるよ。」

杉ちゃんに実況中継されなくても、蘭にもそれは見えていた。多分若い男性だと思われる。ちょうど、担架に乗せられていく時、スニーカーをはいているのが見えたから。

「しかし、自ら命を絶つなんて、若きウェルテルのような感じだったのかな。」

と、蘭は思わずつぶやいた。

「まあ、いろいろ自分を追い詰めていたのは確かなんだろうが、もうちょっと、楽に考えるということはできなかったんだろうかね。」

と、杉ちゃんが蘭の近くでそういうことを言った。

「そうだねえ。でも、自殺をする人はなにがなんでもそれが一番だとかんがえていることが多いからねえ。」

蘭は、思わずため息をついた。

その時は、一人の傍観者として、杉ちゃんたちはこの事件に接していたのであるが、その日の夕方、杉ちゃんが、晩御飯の支度をしている時の事である。

「おーい、杉ちゃんいるかあ。」

と、誰かの声がした。

「今、手が離せないんだよ。上がってきてくれる?」

と、玄関に向かって杉ちゃんがそういうと、

「俺だ、華岡だよ。一寸杉ちゃんに聞きたいことが在るので、来させてもらったんだけど。」

華岡は、靴を脱ぎながらそういって、杉ちゃんのいる台所にやってきた。

「聞きたいことってなんだ?」

と新聞を読んでいた蘭が、そういうと、

「ああ、あのな、今日、駅前のマンションで、若い男が転落死したのは、杉ちゃんも知ってるな。」

と華岡は言った。

「ああもちろん。僕たちは、ちょうど市立博物館で展覧会があってそれを見た帰りに、事件に遭遇した。」

と、杉ちゃんは答えた。

「そうか。それはその通りだったんだな。それじゃあ、話もしやすいな。実はなあ、屋根から落ちたのは、以前は歌手として活動もしていた、瀧本和也、芸名で言うと小山田和也だ。その瀧本和也の足取りをいま追っているんだけど、瀧本和也が、杉ちゃんのところに、来訪していたと近所の人に聞いたので。それで、瀧本は、杉ちゃんと何をしたんだ?」

「ああ、作り帯を作りたいと言って、作り方を習いに来た。」

杉ちゃんが正直に答えると、

「ますますおかしいなあ。それでその時、瀧本は、何か思い詰めているとか、悩んでいるとか、そういうことはなかったか?」

華岡は、杉ちゃんに聞いた。

「いや、全然。其れよりも、つくり帯の作り方を習ってとっても楽しそうだったよ。実際、覚えもよくて、すぐに篝縫いの仕方も覚えてくれたぜ。つくづく、頭のいいやつだなと思ったけどね。」

「ちょっと待て、華岡。其れよりも事件の概要を教えろよ。」

と蘭は華岡に聞いた。

「ああ、そうか、それはすまなかった。こういうことだ。今日、瀧本の住んでいるマンションの部屋に、家賃を取り立てにやってきた大家が、瀧本の不在に気が付いた。そして、マンションの屋上に行ってみたところ、すでに瀧本和也は、マンションから飛び降りていたというわけ。一応、遺体は司法解剖もしてみるが、いずれにしても、自殺だと思われるのだが、遺書は出なかった。」

華岡は事件のことについて、話をした。蘭は、それを聞いて遺書は出なかったのか、と念を押した。

「そうなのね。でも僕の家にきて、変に思い詰めているような様子は何もなかったよ。それは僕も蘭も、知っているよなあ。」

と杉ちゃんは言った。

「それに自殺をするような奴が、つくり帯を作りにこっちへ来ることはあるだろうか?自暴自棄になったり、酒を浴びるように飲んでいた様子は何もなかった。そういうことはないんだからさ、自殺で片づけてしまうのはまずいんじゃないの?」

「そうなんだけどねえ。警察も人間だぜ。そんなことに、情熱を注いでいたら、警察がいくらあっても足りないじゃないか。それくらい、日本では事件が起きているんだからあ。」

華岡がそう言い訳するが、

「でもねえ、ちゃんとあったことを調べてさ、それが二度と繰り返されないように、伝えていくのが警察ってもんじゃないの?」

と杉ちゃんに言われてがっかりしてしまった。

「まあ、今回の事件だって、華岡さんにとってはただの自殺だでおわっちゃうんだろうけどさ、ほかのひとには大打撃だってことを、ちゃんと知っておいた方が良いと思うよ。まあ僕はテレビなんか見ないから、芸能人の事って、あまり知らないけどさ、絶対、今回の事で、悲しんでいる人はいるんだからさ、そういうひとのためにも、頑張って頂戴。」

「わかったよ杉ちゃん。杉ちゃんには、何を言っても負かされるな。俺、敵わないや。」

と、華岡は頭をかじった。

「しかしだよ。本当に、これでわからないものがはっきりしたぞ。その、瀧本和也が、自殺した理由だ。どうしてもそれに該当するものがない。それがなかったら、本当に理由のわからない転落死ということになる。」

確かにそれは問題だ。適当に理由をつけてどうのこうのというわけにもいかない。

「本当に、悩んでいることとか、そういうことは、なかったのかな?」

と、華岡はまた頭をかじった。その薄毛の頭を眺めながら、蘭は一つため息をつく。

「だって、僕のところに来たときはとっても楽しそうだったよ。それに一緒に来た中村櫻子さんだってニコニコしていたし。」

と杉ちゃんが言うと、

「中村櫻子、、、。」

と華岡は、もう一回ため息をついた。

「櫻子さんがどうしたの?」

と蘭が聞くと、

「ああ、中村櫻子ね。あの、イスラム教の研究で有名な女性だよな。彼女も、悩んでいる女性とか、困っている女性にイスラム教の踊りを教えているらしいが、イスラム教というところから、ほかの宗教団体から嫌がらせを受けたこともあったんだって。俺は、彼女の事件にかかわったことはないけれど、俺の知り合いの刑事がそんなことを言っていたことが在ったな。」

と、華岡は答えた。

「なるほど、伝統宗教であっても、彼女のような人は、一度や二度は警察に目を付けられるってことか。それは、今も昔も変わらないな。」

蘭はため息をついてそういうと、華岡のスマートフォンがなった。

「はい、もしもし、華岡だ。あ、そうか。もうそんな時間か。何々、ああ、そんなことが分かったかあ。なるほどねえ。彼は、中村櫻子のもとに通っていたのね。うん、わかったよ。それでは、すぐに

行くから、署で待っててくれや。おう、俺もすぐ行くよ。」

「どうしたんだ?また何かわかったことでもあったのか?」

と電話をしまう華岡に、蘭が声をかけた。

「ああ、瀧本は、歌手として活動していた時、音楽の方向性がスタッフたちと合致しないで、いろいろトラブルが在ったらしいんだ。それで、どうしても、スタッフたちと和解することはできなくて、それで芸能事務所内で孤立していたらしい。」

と、華岡は言った。

「なるほど、それで櫻子さんのもとで指導でも受けていたのかな。」

と、杉ちゃんが言った。

「うん、俺もそれをかんがえていた。きっと瀧本は、神への絶対服従を誓うイスラム教に、何か惹かれていったんだろう。それで櫻子に悩みを聞いてもらっていたんだろうね。」

「じゃあ、なんで僕のところに帯の作り方をならいに来たんだろう?」

と杉ちゃんは首を傾げた。

「うーん、単なる時間つぶしか、それとも、新しいところに踏み入れてみたかったのか、、、。」

と蘭は腕組みをする。

「まあ確かにそれはそうだけど、あの帯はどうなるんかなあ。あれ、相当高級品だよ。作り帯にするんだったら、よほど着付けの不自由な人でない限りしないだろ。その豪華な帯を作り帯にするっていうんだから、僕は、よほど思い入れがあったんじゃないかと、思っていたんだけど?」

杉ちゃんは、ため息をついた。

「それを単なる時間つぶしとされては困るなあ。」

「まあ確かに、杉ちゃんみたいな着物に精通している人であれば、そうなるんだろうけど、それがわかる人が、果たして何人いるのかなあ。リサイクルショップなんか行くとさ、時々あるじゃない。超高級な帯が、千円とかで売られてるの。すべてのひとが着物に精通していたら、そんな値段はつかないよ。」

と蘭は、杉ちゃんに言った。確かにその通りでもあった。帯や着物に罪はないのだが、時々そういうとんでもない値段で着物が売られることが在る。

「まあ、俺、捜査会議があるのでひとまず帰るけどさ。何かあったら、必ず、電話して報告するよ。」

華岡は椅子から立ち上がった。全く、今回の事件は、何か、変なものを残したなというような気がした。





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