とある兄妹の会話:ガーターにアクセサリー

「なー。麻李南まりな。ストッキングのベルトみたいなのあるじゃん」


「なにそれ」


「前と後ろに穴開いてるみたいな、こんなの」


「うぇー。お兄、キモい。それセクシーランジェリーとかの部類だし。そんなんフツーはかないし。彼女出来たって?そんなのはいてるの、どんな女なのよ」


「いや、男なんだけど」


「はぁあ?なにそれ??」


「まーそんなことは置いといて」


「置いとけるかって!」


「いいじゃん。それで、あのベルトみたいなところにさ」


「うわ、聞く耳もたねぇ…さすがお兄だわ」


「こう、なんかキラキラしたチェーンのアクセサリーみたいなの付けたら可愛いかなーって思うんだけど」


「は?何?ちょっと詳しく」


「ストッキングのガーター部分に、ブレスレットみたいなキラキラチェーン」


「ちょ、乗った!お兄のくせに、それいい」


「ふとももでキラキラ揺れて欲しい」


「その妄想は聞かせんなキモい」


「で、作れる?」


「やるやる。そのデザイン、売れそう」


「麻李南が作ったら、多分間違いないのができるだろ」


「まかせてよ。でもその前に。まずはその相手の事教えてもろて」


「そうだなー。美人で可愛い」


「うわー。もしかして年下?お兄、年下には好かれるし」


「んー、7歳上?」


「待って、27?え、ちょっと、それだいじょぶなん?」


「何が」


「お兄、遊ばれてんじゃないの?」


「遊んでくださってる?」


「ダメじゃん」


「でも、毎日家に押しかけても嫌がられないし、鍵も貰ったし」


「それは………ガチだね」


「喜んでいい?」


「浮かれる非モテ」


「今最高にモテてる気分」


「乙」


「人生で一度くらいモテ期が」


「はいはーい。てかさ?綺麗で可愛い27歳のガーターはく男が想像できないのだが?想像が途中から江頭2:50」


「ガーターはかせてやるなよかわいそうに」


「ツッコミたいのはコッチじゃい」


「ボケればいい?」


「お兄は存在が100%天然のボケ」


「ゆるキャラ枠狙いだから」


「こんなお兄がモテるなんて……モテ?………いやもう、深く考えるのやめよ。ぜんっぜんわからんやつだわ」


「取り敢えず、よろしくー」


「おけおっけ。時間かからんから、作ったら見せるわー」

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