第7話 トップをねらう友人の首をねらえ!

「ズルくないか?」


「は?」


 バトルを終えた2人はターミナル付近の広場に座り込んでいた。

 バトルの結果はナギサとソウハの辛勝。攻撃技ばかりを放つシャルディの行動パターンを上手く掴んだ2人が防御スキル『バリア』と自身のスピードを駆使して何とか必殺技を浴びせて勝利した形だ。



「ズルいって何が」


「あのバリアだ。なんでお前だけ防御スキル持ってるんだよ。俺のは全部攻撃スキルだぞ」


「知らないよ」


「そもそもスキルってどうやって増やせばいいんだ?アンティルールで他人から奪い取っていくわけではあるまいし」


「それはですね」



 シューマがそう言うと、ナギサの隣で缶に入ったオレンジジュースを飲んでいたソウハが口を開いた。

 ちなみにこの缶ジュースは広場に置かれてあった自動販売機で購入した物だ。現実世界に存在する自動販売機のように硬貨を挿入するような場所は無かったが、デバイスをタッチする箇所が存在し、そこにデバイスを当てると自動でコインが支払われてジュースが出てきた。



「基本的にガチャで手に入れるんです」


「「ガチャ?」」



 VRMMOではあまり聞き慣れない単語に驚いたナギサとシューマの声が重なる。続いてシャルディも口を開いた。



「ええ。ガチャですわ。デバイスのメニュー画面に”ガチャ”の項目が表示されていますでしょ?」



 そう言われて2人はデバイスのメニューを確認する。



「……本当だ」



 確かに”ガチャ”という項目が存在した。

 1回100コイン。1日1回ガチャ無料。1000コインで10連ガチャが可能。

 10連ガチャではSR以上のスキルカード1枚確定入手…………。



「ソシャゲだこれ」


「ソシャゲだな」



 またもや同じことを言うナギサとシューマ。「10連ガチャではSR以上のスキル1枚確定!」という目立つ字体で書かれてある言葉が余計にスマートフォン用ソーシャルゲームアプリのガチャを連想させる。



「ちなみにレアリティはNからSSRまでありますわ。ただしガチャで出現するのはRからSSRのみ。Nカードはミッションやバトルでの勝利報酬、あとはその辺に落ちてたりもしますわね」


「落ちてたりするのか……」


「余ったカードはどうすれば?」



 ナギサの問いにソウハがジュースを飲み干してから答える。


「売却してコインに変えたり、デバイスの機能を使って他プレイヤーと交換したり、あとは他のカードに合成させて性能を上げたり……ですかね」

「ソシャゲだー」


 ナギサが天を仰いで苦笑する。

 まさか「運営からの抽選に選ばれないと遊べないVRMMO」でこのようなソシャゲ感溢れる説明を聞くことになるとは思わなかった。

 隣にいるシューマも呆れたような顔を浮かべてから、デバイスに自分の持つスキルカードの情報を表示させてからシャルディに質問をする。



「”射撃“と書かれてあるカードは射撃武器でしか使えないってことでいいんだよな?」




 <スプレッド・バレット>

 レアリティ:R

 チャージ時間:中

 分類:射撃

 ・自身の放った弾丸を拡散させる。




「ええ。スキルカードにはそれぞれ分類がありますの。特定の種類の武器を持っていなければ発動出来ないものから、武器を持っていなくても発動出来るスキル。様々な種類がありますわ。シューマ様の言った通り、その”スプレッド・バレット”は射撃のできる武器を装備していなければ使用できませんの」


「私達が使った”バリア”は武器を持っていなくても使えるスキルですね」


「んーと、じゃあこの”ザンテツスラッシャー”なんだけど、”刀剣限定”ってことは斬撃攻撃が出来る武器でも刀剣以外の武器を装備していなかったら発動出来ないってことでOK?」




 <ザンテツスラッシャー>

 レアリティ:SR

 チャージ時間:長

 分類:斬撃/物理/刀剣限定

 ・刃に全ての力を収束させて放つ、触れた物全てを破壊する渾身の一撃。スキル発動から終了までの間、自身の防御力を50%ダウンさせ、その数値を攻撃力にプラスする。

 装備時、自身のHPが20%以下の状態の場合攻撃力が10%上昇。




「おっけーです。斧や薙刀なんかでも斬撃攻撃は繰り出せますが、このスキルの場合は刀剣じゃないと駄目です」


「面倒臭いね」


「私に言われても」



 そうだ、とシューマがシャルディに向かって一声。



「武器の変更は出来るよな?ずっと銃で戦うのも飽きるぞ」


「それについては心配ご無用ですわ。ANO内には武器屋や鍛冶屋もございます。そこで別の武器を買ったり作ったりしてもらえばいい話ですわね」


「……というか君たちの初期武器ってどうやって決まってんの?ランダム?」


「プレイヤーの個人情報を読み取った際に好みに合わせて生成されます。……ナギサ君、刀は好きですか?」


「え?まあ……うん」



 幼い頃に好きだったヒーロー番組や好きな漫画の主人公は刀を振るって戦うことが多かった。

 おそらく自分の好きな武器は西洋剣というよりは刀になるのだろう。……そういうところから判断されたのか。



「ちなみにワタシの武器は体内の魔力を弾丸に変えて発射する”魔銃”ですわ。通常の銃と比べて火力は高いですけど連射が苦手。火力特化の魔法武器といったところですわね」


「まあ、高火力でねじ伏せる戦い方は好きだな」



 そういえばシューマという男はカードゲームなどの対戦ゲームに興じる際は必ずパワー特化のカードや技を用意する人間だったなとナギサは思い出す。

 先ほどの戦いでもそのようなスキルを使われた。火力と発動速度に特化した直線的な攻撃。確か名前を一角銃といったか。


 そんなことを考えながらナギサはデバイスをポチポチと触り、どのような機能があるのか確認する。

 プレイヤー情報の確認と編集、ドウルステータスの確認、ゲーム開始時にソウハに言われた通りインターネットが使える、そして……。



「このフォーラムってのは公式掲示板?」



 メニュー画面の『フォーラム』という項目を見せながらソウハに質問する。

 ソウハはコクリと頷いてから話し始めた。



「ええ。プレイヤー同士の交流の場として用意されています。これを介して他のプレイヤーと対戦の予約をしたりスキルカードやアイテムの取引が行えますよ。現実世界でもANO公式サイトから確認が出来ます」


「へー、便利なもんだね」



 見ると”雑談用スレッド”や、“対戦予約用スレッド”、“ドウル自慢用スレ”など、現実世界のネット掲示板のように様々なスレッドが立てられている。


 抽選に選ばれた人間しか遊べないというシステムの都合上、プレイヤー数は大手ゲームと比べると少ないので、話題の新作ゲームとしては派手に活気づいている雰囲気ではなさそうだが。



「……俺のプレイヤー情報に“ランクF”とあるが、これはどうすれば上がるんだ?」



 シューマのデバイスに表示されているプレイヤー情報には彼の名前とID、ドウルの名前と自己紹介欄の他に“ランクF”と記載されていた。

 ナギサも自分のプロフィールを確認すると同じ表記が。



「他のプレイヤーとのバトルに勝ったり、ミッションで出現するモンスターを倒したり、ミッションをこなしたり……この世界で何かを成し遂げるにつれて次第にシューマ様とワタシに経験値が溜まっていきます。それが一定数に達するとランクが上がりますわ」


「一定数?それを確認する方法は?」



 あー……とシャルディが困った様子で頭の裏をさする。



「それは確認できませんの。つまり“気付いたら上がっている”ものだと思ってください」


「アバウトだな」


「ワタシに言われましても」



 エフランねぇ……。とナギサが呟く。


 別に自分の大学の偏差値がそこまで低いわけじゃないのだが、なあなあで大学に通っている自分にとっては「Fランク」という言葉は少し気になってしまうのだった。

 第一志望の大学に落ちて桜川大学に通うことになったシューマはコンプレックスでもあるのか、“エフラン”という単語を耳にした途端、眉がピクリと動いた。



「……なーんか嫌だな。Fランクってのは」


「ゲーム始めたばかりだから仕方なくない?」


「それでもだ。とっとと上に行きたい。そして目指すは――」



 シューマが天に向かって右手をかざし、グッと握りしめた。



「トップだ」



 シャルディがクスリと笑ってシューマに応えるように口を開く。



「ふふっ、カッコいいですわね」


「茶化すな。俺は本気だぞ?それにこのゲームはまだ本サービス開始から1ヶ月程度しか経っていない。トッププレイヤーを目指しやすい環境だろうしな」


「ええ、分かってますとも。ワタシ達で頂点を目指しますわよ!オーッホッホッホ!」


「フハハハハハ!」


「…………」



 ナギサは冗談でなく真面目な顔でそんなことを言ってのけるシューマが少し羨ましかった。


 常に上を目指そうとする姿勢。他者の上に立とうとする性格。……いや、他者の上に立てば彼は下の人間を全力で見下す奴なので性格はやっぱり最低なのだけれど。

 ナギサはそれらを少しも持っていなかった。何かの頂点を極めることになんて最初から興味がない。それに自分の様な平々凡々な人間には不可能だから。


 ただ、普通に楽しくゲームを遊べればそれでいい。


 そんなナギサの心の様子が顔に出ていたのかどうかは分からないが、ソウハが言った。



「不可能だから諦めるんですか」


「……何か顔か口に出てた?」


「少しだけ。……確かにナギサ君一人では何かのトップになるなんて難しいかもしれませんね」


「直球だなぁ」


「でも」



 ソウハがナギサの方に顔を近づける。

 青く透き通った瞳がナギサの間近に現れ、まるで吸い込まれそうな感覚に襲われた。



「私と2人なら」


「…………!」


「共に支え合う者同士なら……頑張れると思いません?」



 ――ナギサくん、ふぁいと!

 ――わたしも頑張るから!



 まただ。

 またノイズが見知らぬ少女の形をして現れた。

 年は中高生くらいか。身長は目の前のソウハと同じくらいで……駄目だ。正確には思い出せない。

 ソウハの言葉に同調するようにシャルディも口を開く。



「そうですわ。ワタシ達ドウルと貴方達ドウルマスターは一心同体も同然のパートナー。マスターが何かを頑張るというなら精一杯協力させていただきます」


「共に支え合う……」



 フッ、とシューマが気取った様子で笑った。



「お前がトップに興味無くても構わん。俺だけがとっとと高みに登るだけだ。そうだな、お前、いや。お前達は……」



 そして、邪悪な笑みを浮かべて言うのだった。



「底辺から俺とシャルディの輝かしい様子を仰ぎ見ているがいい!」

「…………いらっ」



 心の中で芽生えたイライラが思わず声に出てしまった。

 彼が自分を煽るのはもう慣れている筈なのに。


 それはきっと自分を下に見られたからではない。自分“達”が下に見られたからだ。

 隣のソウハも何か思うことがあったのか「先ほど私達に負けた方が何を」と言い返す。

 おお、煽るねぇとナギサが笑った。


 ――いいだろう。その挑発に乗ってやる。


 ナギサはシューマに負けじと笑顔を作り、言ってやる。

 この男は自分を焚きつけているのだ。おそらく。

 本当は鳴海凪紗という男が負けず嫌いなのを知っていて。



「別に一番とかに興味はないさ。

けど……お前に僕らの上をいかれてたまるか!お前達がトップになるっていうなら、僕らがその上に立ってやる!」


「ハハハハハハ!!やってみろ!!」



 立ち上がって言い争う2人を見上げながら、シャルディが「やれやれ」といった仕草をとってソウハに向かって口を開いた。



「お互いに賑やかなマスターを持ちましたわね。シューマ様がこういう人だってことは勿論知ってましたけど」


「ええ、ナギサ君が本当は負けず嫌いで煽り耐性が低いことも私は知ってましたが」



 互いに顔を見合わせてから、笑った。



「さてソウハさん。今回は負けましたが、いつかワタシとシューマ様は貴方達を追い抜きますわ」


「ふふっ、出来ますかね?」


「やってみせますわ。……彼と共に、ね。オッホホホ!」












「さて、そろそろ僕はログアウトするかな」


「もう帰るのか?」


「あー、うん。明日提出しなきゃいけない課題があるんだ。それがまだ終わってなくてね」


 初回の講義から課題出されちゃって参ってるよ。とナギサが少し困った笑いを浮かべて言った。次にソウハへと向き直る。



「そういうことだから、今日はこの辺で。じゃあね」


「ええ、分かりました。また会いましょうね、ナギサ君」



 ソウハが短く笑って手を振る。ナギサもつられて片手を振った。

 デバイスのメニューから”ログアウト”を選択。するとナギサの身体が白い光に包まれて、徐々に消えていく。

 ソウハの身体も光となってデバイスに吸い込まれると消えた。シューマとシャルディはそれを見送るように眺める。



「俺達はミッションとやらに参加してモンスターでも倒してくるか。早速お前と経験の差が開いてしまうな」


「言ってろ」



 ナギサはシューマとそう言葉を交わすと、意識が現実世界に引き戻されていくのを感じた。






  ◆






 現実世界で意識を取り戻し、充電器に繋がれたままのVR端末を顔から外すと状態を起こした。

 部屋の壁に掛けられている時計を見るともう時刻は18時を回ったところだ。初めてのログインにしてはプレイ時間が少なかった気もするが、課題があるのだから仕方ない。

 ……昨日までに終わらせていれば良かった話なのだが。


 ナギサは先ほどまでの体験を思い返していた。


 自分の記憶から生み出されたとされる少女、ソウハと握った手の感触。

 文字通り一心同体となって相手と戦った時に感じた熱。

 仮想現実の世界で味わった飲み物の味。

 友人に煽られた際に感じた少しの苛立ちと熱い思い。


 それら全てが、まるで現実での体験の様に感じられた。

 最近のVR技術は凄いだとかそんな理屈ではなく、心からそう思えた。



「ソウハ…………」



 自分を焚きつけたドウルのことを思い出す。彼女は自分のことをよく知っているようだった。自分の情報から生み出されたようなので当然かもしれないが。

 ドウル。

 自分と共に支え合う相棒。



「……彼女と一緒なら、頑張れる……気がする」



 自分はあの世界では一人じゃない。壁にぶつかった時、諦めそうな時、”ふぁいと“と声を掛けてくれる彼女がいる。

 あんな言葉一つで立ち上がろうとする自分って中々チョロいな……と思うが、悪い気分ではなかった。



「本当に目指してみるのも悪くないかもね。トップってやつ」



 そう呟いて立ち上がる。不思議と身体が軽かった。気分が良いからだろうか。

 ガチャリ、と一階のドアが開く音がした。仕事に出ていた母か、昨年母と再婚した義父だろうか。



「ただいまー。ナギサさー、もう帰ってきてるのに鍵かけるのやめてよねー?」



 母親の方だ。



「ごめーん!VRゲームやってたから戸締りしとかないと不安で―!」



 と、返事をしてから部屋を出て1階に向かう。



 ――そういえば。



 ふと、ナギサは思った。

 彼女が……ソウハが自分の記憶から生み出された存在ならば、自分の脳裏に現れた少女の正体について何か知っているのだろうか?



「……ま、次会った時に聞けばいいか」






  ◆






 総合雑談スレッド No.XXX



283.NO_NAME

今日は新しいユーザー増えたみたいね

初心者っぽいプレイヤーちょこちょこ見た



284.NO_NAME

あー、自分もターミナルで初心者同士が対戦してるとこ見たな

片方が連れてる着物のドウル可愛かったわ。うちの娘には負けるけど



285.NO_NAME

他人のドウル見るの楽しいよね

相手の性癖分かるし。ってことはその人は着物好きなのかな



286.NO_NAME

男なのに男のドウル出来た僕がホモみたいじゃないですか



287.NO_NAME

性癖言うなw



288.NO_NAME

>>286

たまに見るよ同性のドウル連れてる人

妹が欲しいって思ってた女の人が女性ドウル出来て喜んでたし、決して同性が好きだからとかで誕生するわけじゃないと思う



289.NO_NAME

今日始めたばかりなんですがこのゲームってランクどのくらいまであります?

あと既に最高ランクに達しているプレイヤーっているんでしょうか



290.NO_NAME

>>289

ランクはAまでのはず

ランクAプレイヤーは今のところ聞いたことないねー。まあ、まだサービス開始してからそんなに経ってないし



291.NO_NAME

今はランクCが最高じゃなかったっけ

アサミっていう仕事終わりにそのままログインしてきてるっぽい人なら知ってる



292.NO_NAME

あのいつもスーツ着てる人か

土日もスーツだよね。あれ以外に服持ってないのかな



293.NO_NAME

>>290

ありがとうございます

ランクAまではだいぶ長そうですね



294.NO_NAME

最近サービス開始したゲームの割にはそんなに勢い無いなこの掲示板



295.NO_NAME

>>293

ランクFからEまでが思ったより長かったから頑張れ

月額料金がクソ安い分長期的に遊ばせる気なんかな



296.NO_NAME

>>294

そもそもプレイヤー数そこまで多くないからな

あと公式掲示板じゃなくても語れる場所あるし。SNSとか



297.NO_NAME

そういやプレイヤーの全体数ってどれくらい?

ランキングみたいなプレイヤー数が可視化される要素が今のところ無いから全然分からん…1万はいるよな?



298.NO_NAME

1万人は余裕で超えてるでしょ流石に

いくら抽選に選ばれたプレイヤーしか遊べないにしても1万人は過疎ゲー過ぎる



299.NO_NAME

最近当選して始めたばかりだけどうちのドウルが可愛すぎて困る。。。

でも童貞だから女の子と上手く話せんわ。全然コミュニケーションとれてない



300.NO_NAME

分かる

けど俺の情報から産まれたから元は俺なんだよな…俺相手にキョドってることになるのか



301.NO_NAME

コミュニケーションは大事だぞ

ドウルと仲良いほどバトル時のステータスとかドロップ率上がるって噂あるし



302.NO_NAME

プレイヤーの気力?みたいなのでもステータス上がるみたいだし、このゲーム隠しステータス多すぎません?

ドウルの能力値も割り振りポイント以外に数値化されてませんし



303.NO_NAME

裁縫スキルとか鍛冶スキルとかもあるらしいよ。

数値化されてない要素多すぎるんだよな…早く公式で何か情報出してほしい



304.NO_NAME

そういえばドウル作成時の記憶の読み取りってどうやってるんだ。あの技術怖いわ



305.NO_NAME

うちの子がカチャーンの誕生日知っててビビったわ

俺は忘れてたのに



306.NO_NAME

親の誕生日くらいちゃんと覚えてやれよ…

ドウル絡みの技術は本当に謎だよな。凄いけど

ま、うちの子が可愛いからどうでもいいや

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