第211話 誰のせいだ?
ソビエトロシアの食料品店前
買い物客「あああ、もうこんな生活我慢できない。私達がまともに食事も食べられないのは、あの薄汚いブタ野郎どものせいだ。あのブタ野郎のおかげでまともな着るものもないし!みんながいつまでもおんぼろ長屋に住まなきゃならないのもブタ野郎のせいだ」
秘密警察「連行しろ」
取り調べ室
秘密警察「……で?ブタ野郎どもってのは誰のことなんだ?」
買い物客「そんなのアメリカ人どものことに決まっているじゃないか!」
秘密警察「えっ?……ああそう。まぁ……あんまり往来で騒ぐんじゃないぞ。帰ってよし」
買い物客「……で、秘密警察の皆さんは誰のことだとお考えで?」
別バージョン
買い物客「ああまったく!肉も買えなきゃバターもない!野菜もないしパンもない!あたしがこんな目に遭うのも、みんなあの罰当たりのロクデナシのせいだよ!」
秘密警察「連行だ!」
秘密警察「……それで婆さん、そのロクデナシってのは誰のことなんだ?」
買い物客(婆さん)「そんなの、うちの亭主のことに決まっているだろ!」
秘密警察「!! し、失礼いたしました。大統領夫人とは存じませんでしたので……!」
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