手
あなたの手の温かさ
ぼくの手を握るとき
驚くくらい熱を持っている
きっと
優しさと元気の温かさなんだ
強く握ると、強く握り返してくれる
それが嬉しくて
ぼくは手を離さない
あなたの手の柔らかさ
ぼくの手に触れるとき
肌が深く沈み込んでくる
きっと
苦労と愛の柔らかさなんだ
触れるとやんわりと弾力がある
それが楽しくて
ぼくはずっと触れている
あなたの手の傷
あなたの手に傷が増えると
ぼくはしかめ面をする
でも
その傷ですら愛おしい
あなたが痛がっても
傷を舐めて慰めたい
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