『サウンド・オブ・ミュージック』熱がもういっかい再燃している話

 映画『サウンド・オブ・ミュージック』のサントラを最近また、ずっと聴いています。

 いやあ、いいですよねえ、いいんですよ、『サウンド・オブ・ミュージック』。音楽はもちろんのこと、ストーリー、画、全体の雰囲気……どれをとっても大好きな映画であります。


 もともと好きだったのですけれど、このごろまた好き! って気持ちが再燃しているのは、漫画『スキップとローファー』を読んだのがきっかけです。

 こちらの漫画、なにげないような高校生活を描いているだけといえば、描いているだけなんですけれど、それがどうしてかすごくいいんですよ。とってもいいんですよ。めちゃくちゃいいんです……ひとりひとりが生きていて、高校生活送ってて、彼らの高校生活をいままでも、これからもずっと見ていたくなる。好き、って気持ちでいっぱいになる、そんな青春日常、ちょっと恋愛……という感じの漫画です。

 それで、こちらの漫画で『サウンド・オブ・ミュージック』が出てきて。こういうふうに『サウンド・オブ・ミュージック』が出てくるのか、いいなあ、すっごくいいなあ、というのをきっかけですこしひさしぶりに"Sixteen Going On Seventeen"を聴いてみまして、けっきょくぜんぶ聴いてみて、再燃した、という感じです。


 なんか、なんでこんなにいいんでしょうね、『サウンド・オブ・ミュージック』。

 初めて診たのは、小学校の音楽の授業でした。ホルストの『ジュピター』の感想を自由に書く授業など、その先生になってから私は音楽の授業がすっごく楽しくなった記憶があるのですけれど、その先生の授業のなかでもいちばん印象に残っているのがやっぱりこの『サウンド・オブ・ミュージック』の鑑賞です。

 授業は二回か三回使ったと思いますが、そうは言っても授業時間も限られているからまあ、すべては観ることができない。ストーリーの概要をはしょりながら説明しつつ、おもに曲の部分を観ていきました。

 観る前には、どこかでなにか聞きかじってでもいたのでしょうか、子ども心になんとなく、『サウンド・オブ・ミュージック』って、ただ歌って踊って楽しい……というだけの印象がありました。

 でもそんな印象とんでもなかった。

 授業で取り上げる時間があと、ぜんぶ観たくて、すぐに『サウンド・オブ・ミュージック』をレンタルして通して観ました(当時は映像作品もレンタルをして観るような時代でした)。


『サウンド・オブ・ミュージック』に出てくる曲はどれもこれも名曲ばかりですが、個人的には"My favorite things"と"Sixteen Going On Seventeen"が飛び抜けてとくべつに好きです。


 "Sixteen Going On Seventeen"――登場人物、ロルフとリーズルが踊るのを、小学校の音楽室ではじめて観たあの日は、なんておとななんだろう! とどきどきしたものですが。

 いつのまにか彼らの年齢ははるか通り越し、どっちかっていうと最近は娘(ゼロ歳)はあの時代にむかっていくんだなあ……としみじみしています。"Sixteen Going On Seventeen"のフレーズに合わせて、「○○はゼロちゃい、これからいっちゃいー」なんて替え歌してあやして遊んでいたりします……どうなんだって思いつつ!


 ロルフとリーズルといえば、『スキップとローファー』の、それぞれの登場人物のロルフに対する解釈が、なんか人柄が出ていてああいいなあ、すっごくいいなあ……って思うんですよね。

『スキップとローファー』、とてもおすすめです。


 映画『サウンド・オブ・ミュージック』、またすこしひさしぶりに、観たいものです。


(2021年9月26日 22:39)

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る