なれそめは

勝利だギューちゃん

第1話


料理が好きだ。


自宅で調理場に立ち料理をする。

最高の息抜きだ。


味は・・・置いておく。


でも、誰に食べさせるためでもなく、自分のため。

なので、味はどうでもいい。


僕も1人暮らしを初めて数年になる。

もともとは、生きるために自炊をしていた。


外食や出前では、偏ってしまう。

なので、自炊をする事にした。


最初は面倒臭かったが、これがなかなか楽しい。

今では、一番の趣味となった。


朝、自分でお弁当を作る。

弁当男子というらしいが、そんなしゃれたものではない。

でも、栄養のバランスは考える。


昼食の時間、同僚が覗きこんでくる。

「おっ、いつも美味しそうだな」

「それほどでも・・・」

「彼女の手作りか?羨ましいな」


僕は、苦笑いをする。

自分で作ったとは言えない。


そして、退社後、晩御飯の材料を買う。

今日は、何を作ろう?


肉じゃがにしよう。


買い物を終え、自宅のアパートにつく。

着替えて、エプロンつけて、調理開始。


タントンタントン


包丁がリズムよく音を立てる。


味見をする。

まあ、こんなものか・・・


その時、部屋をノックする音がした。

僕は、返事をしてドアを開ける。


そこには、隣の女の子がいた。

確か、女子大生だったか・・・


「すみません。お宅から、美味しそうな匂いがしたんですが、食べさせてもらえますか?」

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なれそめは 勝利だギューちゃん @tetsumusuhaarisu

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