この恋はかなえよう

迷人

プロローグ かなえよう

 「ねぇ、中学生になったら離れ離れになっちゃうの?」



「うん…お父さんがぼくを頭の良い中学校に入学させようとしてるから遠くの中学校に行っちゃうんだ。」



「どうしても?」



「…うん。」



「それじゃあ、高校はどこ行くの?」



「今通ってる小学校の近くの高校…お父さんがそう言ってた。」



「それならその高校でまた会おう!」



「えっ…?」



「また君に会えるなら私頑張ってその高校に行く!」



「…かなったらいいね」



「違うよ、かなえよう…一緒に!」



「…うん!」



これはぼくが昔ある少女と公園で約束した事だ。


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