第6話

「我ら影一族!田梨アカリ、お命頂戴に参った。

ご覚悟召されよ」

そう声が聞こえると、グリーン色の戦闘服のよう

なものを着た大柄な男があらわれて、急に部屋が

体育館ほどの大きさになった。

「いざ、勝負」

男が空手の型のような格好をする。

「なっ、なに、なんなの、これは。アカリちゃんと

説明してよ」

薫はどうやらパニックになっているらしい。

アカリはなるたけ手早くこの場を収めてから

薫に事情を説明することにした。

アカリもかまえる。何万回もの実戦を

通して作り上げた必殺の型だ。

男が遠くから突進してきた。

両手に鎌のようなものを握っている。

「ヒャッホーッ」

男の動きが何倍にも加速したようだった。





  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る