鈍感な2人のお話
Mocha
第1話 陽斗の初恋
中学2年の冬。
いつも通り高凪中学に登校していた。
僕はいわゆる、陰キャ、という奴だ。
最近は何をやっていても楽しくない。
大好きだったゲームでさえも、最近は楽しく感じない。
恋などしたこともない。
一生しないで生きていくと思っていた。
ただ、あの時の出来事によって、僕の人生は
大きく変わったのだ。
これは、僕が初めて恋をした時の話である。
雨が降っていたので体はびしょびしょだし、テンションも下がるし、楽しいことはないしと嫌な事だらけだった。
そんな事を考えていたその時...
世界が逆さまになった...いや違う
陽斗が転んでいるんだ...
ビシャーン!!
泥水に背中からダイブした。
周りの人はクスクス笑うだけで、けして手を差し伸べようとはしない。
「あぁ、恥ずかし...」
ただでさえテンションが下がっていたのに、
もう最悪だ...
もう何も楽しくないし...
いっそ、死んでしまった方が...
「大丈夫!?」
僕は声のする方を向いた。
そこには黒髪ロングの綺麗な女子高生が息を切らして立っていた。
これが、僕と彼女の最初の出会いだ。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます