11 セイウチ型メカローバー エーギル

<登場メカ>


セイウチ型メカローバー エーギル


<登場回>


第11話 バイキングはわかってくれない


<舞台>


ノルウェー ゴットランド島


<お宝>


バイキングの王・チェルバルの財宝


<解説>


 今回のメカはセイウチ型です。


 名前の元ネタは北欧神話の海神かいしん・エーギルからでしょう。


 セイウチだけに水陸両用の仕様になっています。


 赤い色のボディで、ボリューム感のあるガタイではありますが、モデルがセイウチだからなのか、どこかかわいらしいデザインです。


 陸上を走る姿は、なんだかニコニコしてしまいます。


   *


 物語は北欧・スウェーデンから始まります。


 モンタナとアルフレッドが港でギルト博士からの指令を待っています。


 そこにバカンスと称してメリッサ登場。


 コ○ンと殺人事件のレベルで必ず遭遇しますね(汗)


 その様子をこれまた例によってスリムとスラムが発見。


 「ボスに報告だ」の流れとなります。


 見つけるのは得意ですよね、この二人。


 家○婦は見たよろしく(?)


 主人公3人がそうこうしていると、アルフレッドの臀部でんぶに吸盤のついた矢が当たります。


 矢文やぶみになっていて、「船の中へ行け」のメモが。


 アルフレッドと臀部も、やはり切り離せない気がします。


 よくないことを想像してしまいますね(汗)


 ともかく3人は指定された船の中へ。


   *


 船の中ではギルト博士のレコードがかかっていました。


 今回のお宝であるバイキングの王・チェルバルの財宝を守れという内容です。


 ギルト博士の友人・フェルナンセンさんが力を貸してくれるとのこと。


 毎回爆発するレコードですが、今回は船の外へ捨てたところを、盗み聞きしていたゼロきょうがキャッチします。


 これも定期的なお決まりパターンですね。


 いっぽう船内では、3人の背後からフェルナンセンさんが登場。


 なんと、チェルバル王の末裔まつえいだそうです。


 声の出演はシュワちゃんでおなじみ、声優の玄田哲章さんです。


 こういうふくよかなキャラクターも、うまい方ですよね。


 フェルナンセンさん、バイキングで声がシュワちゃんとくれば、某奇妙な冒険第3部アニメ版のダーク・ブルー・ムーンな船長さんを想起しますが、偽者にせものではありません(汗)


 モンタナは渋いお兄ちゃんかもしれませんが(爆)


 それはさておき、一行はフェルナンセンさんの船で、目的地であるノルウェーのゴットランド島を目指します。


 飛行機で行けばいいじゃないかというモンタナの指摘に対し、フェルナンセンさんはバイキングは飛行機になど乗らないと言い張ります。


 お茶目な人ですが、そのせいでこのあと、大事な船を沈められることに(涙)


   *


 船で海の上をのんびりと渡っていると、海の中から今回のメカローバー・エーギル登場!


 上部からドリルを出して、フェルナンセンさんの船の底に穴を開けてしまいます。


 船が傾いたのを確認して、エーギル退場。


 例によって詰めの甘いゼロ卿一味です。


 船を沈められたことで、結局、モンタナのケティで行くことに。


   *


 すったもんだの末、一行はゴットランド島に到着。


 フェルナンセンさんの持っていた資料を、アルフレッドが解読を試みます。


 すると、お宝のありかのヒントを示す石版せきばんを発見。


 が、ここで、またもエーギル登場。


 遺跡を破壊しながら、一直線にモンタナたちのところまでやってきました。


 ゼロ卿、いつも思いますが、目的のお宝以外は、考古学的遺産でも、どうでもいい人なんですね(汗)


 スリムに発射式のモリ(これって、名前ありませんでしたか?)で脅され、石版は奪われてしまいます。


 エーギルの牙がリフトに変形して、持っていってしまいました。


 これは実用的で、なかなか便利な機能ですね。


 石版を牙に乗せて去る姿は、けっこうかわいいです。


 ヒントを持ち去られた一行でしたが、エーギルの追突で石版が倒れたとき、記号の文字が地面に刻みつけられていて、これをアルフレッドがメモして、財宝探しは続行の流れです。


   *


 モンタナたちはとっとと目的地である、チェルバル王の墓の位置を探り当て、そこへ向かいますが、ゼロ卿たちはといえば、せっかくヒントの石版を強奪ごうだつしたというのに、解読に手こずっています。


 ニトロ博士ったら、定規だのノギス(?)だのを持ち出し、幾何学的な暗号だと難しく考えて、逆に迷路状態です。


 この辺はいかにも理系っぽい描写で、むしろニコニコしてしまいますね。


 退屈なスリムとスラム。


 あれこれやっているうちにエーギルのロケットブースト(?)を作動させてしまい、メカはさっきまでモンタナたちがいた、お城の壁に激突、大破たいはしてしまいます。


 ニトロ博士はつぶされているように見えますが、案外タフですね(汗)


 体力がなくては科学者もできないのでしょうか。


 とにかく、怪我けが功名こうみょうで、モンタナたちのあとを追うことに。


   *


 チェルバル王の墓をいざ掘り起こそうとしている主人公サイドの前へエーギル登場、ってか、今回はこのパターン、しつこすぎます。


 さっき大破したはずのエーギルですが、そこまでダメージはないように見えます。


 登場時は「未完成だ」と言っていたニトロ博士ですが、このタフネスはいったい何なのでしょうか。


 またも脅され、お宝を掘り起こすべく、ニトロ博士はエーギルのサブシステムを発動!


 な、はずでしたが、出てきたのは何のことはない、手回し式の穴掘り器でした(汗)


 スコップをつなぎ合わせただけのように見える、おそろしくしょぼい装置です。


 まあ、しゃあないなんて流れで、スリムが穴掘り開始。


 体力のある彼は、重要な戦力ですね。


   *


 ゼロ卿たちは次々にお宝を掘り当てていきますが、そのうち罠が作動、一味もろとも閉じこめられてしまいます。


 このすきにとモンタナたちは、お宝をケティに積みこみ、出発しようとします。


 しかし、エーギル登場!


 いや、しつこいわ!


 またも脅され(これもしつこい!)、ゼロ卿はあろうことかケティを奪って、逃走しようとします。


 てか、なんでスラム、操縦できるの?


 メカを使うことにかけてはかなりの腕前の彼ですが、不慣れな感じとはいえ、航空機まで動かせるとは。


 ニトロ博士の代わりにメカローバーを運転する回も多いですし、手先が器用なのかもしれません。


 いいところまでがんばったゼロ卿たちでしたが、モンタナに翻弄され、結局、ケティは奪取されたあげく、そのままエーギルを破壊されていしまいます。


 さすがにこれで終わりだろう……エーギル登場!


 もう、いいって!


 しかし今度こそ、ボディが自壊して、さようならでした。


   *


 今回のメカローバー・エーギルのまとめとして、かわいいことと、タフなことぐらいが取り得のマシンかなという印象ですね。


 しつこさにちょっとイライラすることを除けば――


 でも、どこか憎めないんですよね、エーギル。


 やっぱりセイウチがモデルだからでしょうか?


 うーむ……


 今回も読んでくださり、ありがとうございます。


 今回あたりからしばらく、メカローバーは不作だったような気がします(汗)


 まあ、ニトロ博士はがんばっている(?)わけですから、こちらもはりきっていきたいと思います。


 それでは失礼いたします。

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