かみさま物語
紙袋猫
プロローグ
むかしむかしのあるところ。
世界は戦争ばかりしていました。
あっちの国で戦争。こっちの国で戦争。
どこもかしかも戦争をずっとしておりました。
そのせいかみんなビクビク震え、泣き叫び耳を澄ましたらそんなことしかきこえてきません。
そんな状況を悲しんだ神さまは心が美しい人や正しい考えをもつ人を百人程集め、
天界へと招待しました。
残った心の汚い人達には千年しないと消えない病魔を与えるともう何も残しませんでした。
そして、天界へと招待された人達は天界でずっと幸せに暮らすことになりました。
ですが、天界に招待された人も人間ですので老いは必ずやってきます。
それに気づいた一人の優しい神様は人間たちに神格を少し与え、半分神様にしてあげました。
それと、ちょうど同じころ。
一人の気まぐれな神様が、千年経ち病魔が過ぎた世界に穢れた世界に魔法の力と精霊を与えました。
その力を、人間たちは過去の過ちを繰り返さぬように大切に、大切に使いました。
そうして、世界は奇麗になりましたとさ。
めでたしめでたし。
(スレイ聖書第一章より)
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