下−57 赤豚領 パマの店から


ポロンちゃん、手鏡を胸の間から出して開いてパマに向ける。

「なによ、」といいながら目に入る姿

後ろを振り返るパマ

そうだろうともさ、まさか自分とか思えるわけねぇw

前を見てまた振り返り、、×20回以上

「あー、もういいからパパママ、」

「うっさいわね!なによそのパパママってのは!わかっちゃうだけ余計ムカつくわっ!!」

「いーから、トイレ行って自分の顔見てこい!!」

「はぁ?何言ってるの?」

うぜー、言霊だ

「トイレに行って自分の顔見てこい」

「え?何?あれ?私が勝手に、、あーれぇ〜ーー!!」とトイレに行くパマ

いちいちうるせぇなぁあれ、、


「大変だな、あーいうのと一緒ってのも?」イサム

「いやー、おもしろいんですよ?」

まぁ、そう思える者じゃなきゃ、こういう商売できないだろうなぁ、、


「お前たち、すげーな?」

「え?何が?フルーツ頼んでいい?」

「・・・・・いいよ、、。もいっかいめのまえでポロンして?」

「こちらフルーツ盛り合わせひとつねー!!!」

「はい」ぼろん!

ぽろん級ではなく、この子のは重量級なボロン級なのだ!至福♪

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

「めだま、、おちそうだよ?」ポロンちゃん

「・・・お?、、」ぐい!と押し込む

「ああ、至福過ぎてな、、すこしな、、、」イサム


この至福感をどう表現したらいいのか?

・・

「バンザーイ!!バンザーイ!!バンザーイ!!!」

「いきなり何よ?」


「いや、、おまえのボロンが凄すぎるんで、その幸福感を表すのはどうしたらいいかとおもってな?やっぱこんだけすごいのは、バンサイしかないだろう?おまえのチチに!バンザーイ!!バンザーイ、、ほらおまえも!バンザーイ!!バンザーイ!!」

「バンザーイ!!バンザーイ!!フルーツなくなっちゃったからまた頼んでいい?バンザーイ!!」

「バンザーイ!!いいぞ!!バンザーイ!!バンザーイ!!」

ポロンが胸を隠すまでイサムのバンザイは続いた。


ポロンが酒はあまり好きではないというので果物汁を頼んで、バンがフルーツまた食い終わったので今度は野菜盛り合わせたのんだら、山のような野菜が来た。


「あたしのおごりよ」

いつの間にか背後にパマ

「俺の背後を盗るとは、、、」イサム

「何言ってるのよ、、、、あんた、、何者?、、まぁ聞かないほうがいいんでしょうね、いいわよ答えなくっても」

「イサムさん、この野菜も食べていーんですか?♪」

「おう!食え食え!おまえのために頼んだんだからな!」

「いっただっきまぁあっす!!」


「・・・・座るよわ」とイサムの横、ポロンと反対側に座る。

「・・ありがとねイサム、、礼はちゃんとするわ、あとで」

「いらねー、勝手にやったことだから、そんなのいい」イサム

(パマ、ちゃっかり俺の名前おぼえちゃってるよ、流石な)


「(絶句)・・・・、、だって、、こんなの、その手のプロにやってもらったら大金貨どころじゃ済まないわ!!!つか、ここまで出来る者なんかいないしっつ!!!」

その手のプロってなんだよ、、怖い、、、


「見た目、なんて、いくらでもどーにでもなるだろ?あまり大したこっちゃないし、、中身だろ?肝心なのは」

「・・・・まぁ、、そうだけど、、まぁ、、ありがと、、・・・・皆!!手が空いている子達ィ!!この席に応援に来なさーい!!」

「「「「「きゃー!!」」」」」わらわらわらわら!!


「おっぱい好きなお客さんなの!貴賓客よ!ばんばんサービスなさい!」パマ

「いや、そこまではいいから」イサム

「いやだめ、今日だけは私の気の済むようにさせて!」パマ

「・・・んじゃ、、ありがたく、楽しませてもらうよ、、」

「ほら!あんたたち!がんばりな!!」パマ


「おにいさん、おっぱい好きなおにいさん、でろんいく?!でろん!!昔は大ボロンだったのよ?」

・・・・・・拒否するのも可愛そうだし、、

「、お、、おう、、たのまぁ、、」

でろーん、、

「こ、これはこれで、また、すごいな?」別の物体?

ほらぁ、、みていないで、

とそのおばはんに頭抱えこまれてでろんに押し付けられるイサム

・・・・ぱんぱんぱん、、タップするギブアップの意味がそのデロンちゃん(妙齢w)にわかるだろうか?


・・・・・・・


「・・・死ぬかとおもった、、、空気が美味いぜ、、」イサム

バンの前には野菜と果物のお代わりが自動的に来ている


あ、言うの忘れてた、、

念話でパマに

(パマ、言うの忘れてたけど、、今回の件、他の者に言わないでな?押し寄せられても困る。)

(そうよねー、美女になりたい男のみならず、美女になりたい女なんか腐るほどいるものね。わかったわ、、、、って、何よこの声??どんな魔法使ってるのよあんたわっ!!!)


それからなんか、どんどん旨い酒出てきて、うまいんでがばがば飲んで、みなぽろんしてくれて押し付けられてぽろんまみれて、、


ーー


ちゅんちゅんちゅん、、、

朝起きたら、そこは森の中、、狐に化かされたのだろうか?


なーんてことはなく、、店の二階の従業員の雑魚寝部屋で皆と雑魚寝していた。

昼過ぎに起きて、店でパマが作った朝昼メシ食った。


「あー、なんか、、なごむ、な、、、」

「もう和んじゃったんぁ?」ポロンちゃん

「ポロンちゃんはこの街の出じゃないんだ?」

「うん、もっと田舎。だから上に住んでる。」

「田舎でも、今はもう税金はあまりないだろうし、過ごし易いんじゃないの?」

「今はねー。ほんのちょっと前まではすごかったんだから」

「あー、だから出てきたのかー」

「そういう子達ばかりだよ?」


「あれ?じゃー、これからはこんな天使の成り手、いなくなっちゃうんじゃないの?」

とパマに言う

「あー、そうね、、自発的に来る子はほとんどいなくなるわね、、」

「あああああ、天国が、、、俺の天使たちが、、、」テーブルに伏して嘆くイサム

「・・・・・・・・まぁ、まともなお店のママ達は、それなりにやれるから。スカウトしてくるから」

「は?いかがわしい響き?」

「何人聞きの悪いこと言ってんのよ!!ちゃんとこっちの世界に合うような子はわかるのよ私達には!」


「そうよ?合う合わないって、もう致命的だからね。合わない子がどーしてもっていうんでママが試しにて入れて、私達がフォローしても、やっぱ合わない子は遅かれ早かれ辞めていくわ。皆普通の商売のところで働いていたり、自分でも物売りしたりしてるわよ、今は」

「おう、、天使にも資質があるのか?」

「・・・その、天使って意味なんなのかアレだけど、、そうよそれのみ、って言っていんじゃないかな?」

皆うんうん言っている。


「イサム、あんたこの街の者じゃないでしょ。これからまた他行くの?」パマ

「うーん、少しここに滞在してみて、それから考えるかなー」




店の用心棒はパマの弟だった。

腕力とかそこそこあった。悪そうなやつじゃなかったので、イサムはその弟に捌きや投げを教えてやった。


「殴るより、何度も何度も投げ、相手が”こりゃ絶対かなわん!”と心底思うまで投げ続けること。相手が立たなくなっても襟首掴んで投げ続けろ。まいった、を言うまでな。そうすりゃ、そいつは二度と悪さをしなくなるだろう。

でも、こずるいやつだと、裏道とかで後ろから襲うことするから気をつけろ?どうしても助けが居るなら、おまえの心の中で俺を呼べ、思いっきり強く!な。俺が助けに行くから、それまで持ちこたえろ、わかったな?」

「はいっつ!!」


なんか、少し心配げな奴なので、魔力練ることを教え、身体強化、特に刃物攻撃によるダメージ防衛の強化をおぼえさせた。

「ソコに立って強化してみろ」

「うす、、、OKす」

しゅらん、、と剣を出す

「どっから?」

「いーから」

しゅ!ガインッ!!

はじかれた。


「まぁまぁだな。ふつーの者からの攻撃はダイジョブかな?でも、」

と魔力を纏わせて、しゅん

すぱ

耳が落ちた

「う、、うわ、、

「回復」

「魔法剣には対抗できない。だから油断は絶対にするなよ?」イサム

「あ、れ?」

「このこと、誰にも言うなよ?」

「・・・・うす、、・・師匠って呼んで、、いっすか?」

「あ?、まぁいいか、、パマの弟だからな」

「うす!光栄です師匠!!」


2−3日、昼間は弟とバンと一緒に街をいろいろ見て回り、食い歩き、この街が安全で、マフィアなどほとんどいないこと、領主も悪さをしていず、自分で商売をいろいろやってそこそこ当たって、自活できているようなこと、などがわかった。夜は裏で弟とだべったりカードしたりしていた。


「今の領主?悪い話は訊かないわね。領主のお店?まぁ、そこそこ高級店だから高い事は高いけど、でも常識の範囲内だと思うわよ?」パマ


その日の夜は客が少なかった。

なので俺が半分貸し切った。

またパマに奢られておまずいので、先にカネを渡しといた。弟に。


「おう、おまえの兄?姉?は俺からカネ受け取らんから、おまえ預かっておけ。命令だ。で、今晩飲んで皆が寝たら、俺達は旅立つ。皆によろしく行っておいてくれ、あと、別れの挨拶言えないで悪かったなってな。そういうの苦手なんでな俺。」

「悲しいっす、、でも仕方ないっす、、え?こんな大金??」

「パマも俺を楽しませるためにかなり使ったろ?あって困るもんじゃねー。ちゃんと受け取らせろよ?」

「うっす!」



皆が寝静まったあと、

シュン!

転移で店の前に出る俺とバン。

「んじゃ、行くか、、」

「はい!」


バン!!!

わらわらわら、扉が開かれ皆が出てきた

「行くのね、、」パマ

「おう、、世話になったな。また、な、」


ぐっ、と我慢してるのがわかる。皆が。


シュン!転移

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る