下−39 個性不足? 3人娘、モブ落ちさせない方向で?
訓練完了後の3人娘
「よし、試しにダンジョンだ!!」A
当然そうなるわな、、A子だもの。BもCもわかってた。
「威力倍増したんだから、最初に地下は危険よ!!魔物の森で試してみましょ。」B
修行?の旅から帰ってきて転移は一人ひとり出来るようになってた3人娘。
以前タカシから教えてもらっていた他の魔法もそれなりに使えるレベルにはなっていた。
そして、タカシの訓練でもそれのおさらいもしていたので、
ああ、これは使えば使うほどうまくなっていく様だ、と感じることが出来る程度にはなっていた。
あのめんどくさがりのA子でさえ、使おうかな、と思う程度にはなっていた。
まじギリギリ及第点。これからによって、強くなっていくかダメになっていくか、の分かれ道?
A子はどーだか心配だが、、BとCはどうにかしていくんじゃなかろうか?
ということで、
魔物の森の中
「いねーなー、、、狩り尽くしちゃったんじゃねーかー?」A
「今はこの森は訓練受けた今時の初心者向けなので、可能性あるわねー」B
「ほうぼうから冒険者志望の子達が王都に来るからねー今は」C
「あ、だからあんなに忙しかったのかー(王都ギルド)」A
今更かよ、とB,C
「他の支部に振り分けりゃーいいのに」A
「他じゃ訓練やってなかったでしょ、王都でそこそこになってから田舎に帰るのよ」C
「でも素直に帰る子達は少ないのよねー」B
「あー、王都おもしれーからなぁ、、いなかもんには。よくわかるわ!!あっはっはっは!!」
A子の自虐ではない。素直に自分の領がいなかだと認めているだけだ。
だからもっと田舎に行くと、田舎だと他意はなく言ってしまう。が、殆どの田舎者はコンプレックスを持っているので、そいつらに聞かれたら反感を買う。が、A子はそのコンプレックスを理解できないので食い違うwまぁ、そこら辺のレベルが5段くらい違うと言っていいだろう、5段も違えば幼稚園児とベテラン社会人の差だ、当然であろう。
そーいった意味(まっすぐで素直)ではA子、何気に学校の校長とか理事長に向いているな。
聞き耳リソースの一つで何気に耳にしていたこの会話でイサムはそんなことを思った。
「あ、んじゃ、、BとかCも教師にすりゃ、なんかおもしれー学校になりそうだな、、、でも白い者も多く教師にしなきゃ、生徒が真っ黒になっちまうなぁ、、BとCだもんなー」
とかもw
「きた!」C
皆能力向上したと言っても、やはり察知はC子が抜きん出ている。
「11時、5−6匹、、ゴブかな?もしくは小柄なオーガかな?足が遅いんで二足歩行っぽい」
「おしきた!んじゃ、俺さいしょでいい?」A子
はいはい、わかってましたとも、、とBとC。
「でも、獲物の向こうに冒険者とかいるかもしれないから、そこをちゃんと考えてね?あの魔法剣凄いし、更にあなたの魔力量半端ないんだから」B子
「あ、、、ああ、、、チッ、、抑えるんかーー、、意味ねーなー」A
A子の言った「意味ない」、の意味が理解不能なBとC。多分言葉を選び間違えたのだろうと理解した。
(魔法使いに全く向いていない、ってタカシ君の指摘、まったくもってそうだわ、、)B
(つーか、魔法使ったらいけない系なんじゃないの?)C
まったくもってそのとおり。魔力タンク以外の使いどころが今のトコ無いんじゃないかなA子。
(魔法を)使うな危険!、だ。
「んじゃ、、どっすこいっつ!!」
ずんばっつ!!!
っと一撃!!
あ!強すぎ!!と、B子は一撃が出た瞬間に獲物の後方にバリアを張った。
どっっごぉおおおーーんん!!
「ふぃいーーっつ!」A子すっきり顔
「「あんた魔法使うの禁止!」」BとC
Bに、バリアが間に合わなかったら後方でどんだけ被害が出たと思ってるの!!と説教されるA。
A子は剣技だけ極めるほうがいいんじゃないか?と説得するC子。
剣技で「微妙」を理解できるようになったら魔法を教えてけばいいや、とC子は思った。
とにかく「雑すぎる」のがネックというか、致命傷なのだ、今のA子。
「領主になれば手下達がそのフォローできるのでいいんだけど、、ここだと周囲に人死がでるからねぇ」
A子、昔の魔王軍に居たら将軍じゃね?ほら、魔人たちって結構大雑把でも気にしないし、同士討ちでも結構丈夫だからあまり死なないw
A子が魔法を使わなければダンジョンでも問題はないので、3人はダンジョンB1宿の前に転移。
「んじゃメシ食ってくか」宿を見た途端のA子
まぁ、、いいか、、とBとC
誰かどっかにこのフリーダムMAXなA子を御せる男がいないものか!!とBとC。
魔国に行けばいんだと思いますっつ!!
A子は蕎麦とかきあげと燗酒。
「イサムさんに似ているんだけど、なんか微妙に違うんだよね」C
「うん、見た感じにているけど、、なんか夏と冬?秋と春?」B
「あ?何が?」A
イサムは蕎麦と冷酒。あればざるそば、なけりゃ基本かけ。もしくは具が肴っぽいもの。なんか、蕎麦自体が肴になってるような感じのイサム。
一方、蕎麦が好き!が全面のA子。その上で、酒も飲みたい!となって、肴も追加される。
同じおっさん臭いっても、なんか根本のおっさん部分が全く違う。
可愛い系男子高校生に見えるイサム。
黙ってすましてりゃそれなりに美人系おねいさんに見えるだろうかものA子。
でも双方中身はおっさん(と、おっさん同様)。
イサムは稼働年齢30はゆうに過ぎているからねw
BとCは酒は飲まない。これから闘いだから。でもA子にとっては闘いの燃料になる酒w2合くらいがもっとも調子良いようだ。むかし居たよなこうーゆーおっさん、決してアル中ではないんだが、、酒が無いとふつー。酒が少しだけ入っていると優秀なのw
A子は、それの生まれ変わりなのだろうか?w
ーー
結局10階まで下って、何匹倒したか数えていない。回収するしないの判断はCかBがしていて、Aはどんどん狩りまくる。回収しながら、B子はA子のフォローをし、C子は察知を続けている。
この様子を見た他のパーティーの連中は
「画ヅラの違和感ハンパネェ・・怖かった」
A,B=美人おねいさん系、C=かわいい小柄な子(でも20代半ば近く)。だ!!
世紀末拳士系ではない。うひゃっほー!とか言うけどA子。
違和感すごかったろーなー
ーー
上の宿に戻ってきて夕食にしようと食堂に入る、3人。
他の冒険者達はなるたけ近寄らない。3人の席が決まるまで他の冒険者は席を決めない。なるたけ遠くにしたいからw今回はかなり目立ったようだった。10階までなんて上の方はまだ駆け出し(今時の)が多いからね。
隅のイサムの席の隣に座る3人。
ほっとする他の冒険者達。中央だといやだなーと皆思ってた。真ん中だと全周囲被害あうからね?いきなり暴れだすと。
3人が食べ始めほどなく、イサムとタカシが来た。
「おう、お疲れ、狩りにいってみたんだって?」イサム
タカシはくさや定食を注文している。朝は納豆定食が好きなタカシ。
「イマイチ魔法のぐあいがわるくって」A
「いや、制御がまるっきりなんで禁止にしました」C
「・・・・・・」(それぞれがそれぞれなんらかしらの思いを、、w)
「まぁ、、剣技があるからなA子は。それを極めりゃいいよ」イサム
「ほらー、でしょう?」C子
「ああ、んだな」A子納得
イサムは思った。
こいつら、ギャグでもイマイチ。シリアス向きではない。バトルも、タカシとかいちゃうから冴えなく成るし、、一体どうしたもんだろう?
と。
一度魔国に行かせてみるかな?化学反応でもおきるかもなぁ、、
一体何の事を考えているんだろうイサム?
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