第31話 元ゆ、絶対防衛圏!食堂の椅子ディティクティぶ


ギルダーが湯治に来た。サボりに来たとも言うが。


「おお!礼を言うぜ!なんか商業ギルドがまっとうになってなっ!!乗っ取ってたクズ2人が消えたらすっげーまとも!もともとあんなんだったんだなー、、うんうん! 

サボりじゃねーけどなっ!!」喜ぶギルダー


「あー、うちの若いのにちょっかい出しやがったのが運の尽きだなあのクズ共」俺

「・・ヤクザ?」ギルダー


「あー、あと、訓練所を襲ったあの凶暴冒険者、あれ西の国の手先だったから首魁どもを燃やしてきたから。

・・・(なん忘れてるような、、)!!

あ、ギルドを燃やしてくるん忘れてたわー、、やっといて?新しい元首に話しつけとくから。

あ、いや、どーせ防衛軍が行くから、伝言頼むかやらせるか、、、

あれだろ?もうあそこのギルド職員全員燃やしていいレベルだろ?」


「・・どーだろう、、中には、、」

「んじゃ、防衛軍隊長にまかすわ、ギルダーだと甘そうだからなー、、火種を「かわいそう」とかいって残しちゃいそうw」

・・・・・

「ま、兵隊じゃねーから、戦闘になっていない場合の対人はできないんだろ?そこはそこのプロにまかせよう」

「ああ、、、そうだな」ギルダー


(隊長、今いいか?)

(あ、イサムさん、大丈夫です)

(先日の西の国、冒険者ギルドを燃やすの忘れてたわ、、)

(あーー、そういえば、、)


(なのでー、向こうの防衛軍隊長達とよく話し合いして、絶対残してはならないやつ、残したら問題おきそうなヤツ、

残すほうが良いやつ、どーでも良いやつ、に分けて、最初の2つは残さず処刑してくれ。手先になっていた冒険者含めてな。

できるか?)

(・・・やります。)

(おう、決心が伝わった。頼むぞ。)

(はい!)

(あと、彼らとあの公爵含め、他の問題を洗いざらいすべて表に出して、検討してくれ。俺の手助けが必要な場合はすぐに言え。どうにかする)

(ありがとうございます。)


丸投げできる優秀な部下できて、うれしーなー、、これで俺並みか、以上でもいいや、強くなってくれりゃー、俺は何もしないですむのになー、、、まあ、そこまでは無理だけど、、魔王が支配してくれりゃーなー、、左うちわなんだがなぁ、、


「あの、、イサムさん?」ギルダー

「あ、悪い悪い、、ちょっと防衛軍隊長と話してて、ぼっとしてたわ」


「そう言えば、訓練所とか風呂やとか、見回っててくれてる?」

「え?俺がやるの?」

「だって、うちんちの子達だけじゃ、街なかって不安だろ?田舎モンばっかりだからなうちの子達」

「まぁ、、わかった、できるだけ顔出すわ。」


「ついでに風呂よってもいいから。どーせギルド経営なんだから」

「まー、上っ面はなー、、」

「そのうち、ギルドから人まわしてもらうからな?」

「あ?どーゆー・・」

「そのうち完全に質実ともにおまえんんとこで経営してね♪」

・・・・・・なに言ってんの? ボソッ


「うち、そんなに人手ないんよ、、なんで、作ったらどっかに放り投げ、でやってかんと、やりたいこと全部はできないの。」

「え?儲けるため、じゃないの?」


「は?俺はなー、、ホントは毎日ごろごろしていたいの、温泉につかって、うまい飯くって、ごろごろ寝て、酒のんで、ってやってたいの。それだけでいーの。そうして人生全うさせたいの。

だから、そのために、

俺の代わりになってこの国を絶対に守りきる連中をつくり、

周りの国も、腐れた連中を燃やしまくり絶滅させ、安定させた社会を維持してくれる奴らに任せ、

この国の絶対防衛圏を作り上げたいの。わかる?」

・・・・・・

・・・・・・・・・

・・・・・・・・・・・・

「まおうとか、いんじゃん、、、」ボソッ


「ああ、大丈夫。話は付けてある。人間よりよほど話がわかる奴だ。闘うのは好きだが、戦争は嫌いなんだ。

そのうち闘技場でも魔国に作ってやるさ。」

・・・・

「ギルダーだって知ってんだろ?魔人だって物分りの良いやつ多いって。」

「まぁ、、うちのギルドの魔人冒険者は、いい子ばかりだからなぁ、、悪いのってまだ見たことないんだわ、、」

「悪いのは危険だからなー、人には。 会ったら死んじゃうんじゃね?強すぎだぞ?」

「だよなぁ、、」



タカシが飯食いに降りてきた。イサムのいる席に来る。

「イサムさん、おはよーござーますー」タカシ

・・・「ああ、おはよう、おまえ、、何日だ?」嗅ぎまくり日数

ひーふーみーよー、、??

「一週間くらい?」


「そんな?よくメフィストが許したな?」

「なんか、一ヶ月休みくれました。マッシム一ヶ月、カッシム一ヶ月で支配人させてみるって」

「んじゃ、もう一ヶ月休み来るんじゃん、、んじゃ、、おまえ、あの草履娘の国の勇者を鍛えにいく?」

「なん!!なんでわざわざぞーりなんかにっつ!!!」


ひそひそひそ

ギルダー、わるいけど、、またそろそろ、第二回、世界の男たちと世界の健全な家庭を守るための靴ミッションを実行してくれないか?と、金貨3枚渡し、そして「これは君の手数料、直接依頼だ」と金貨2枚渡す。「実際問題、これは魔王なんかよりも何倍も重要なものであり、何倍も危険なことなんだ。心してたのむよ!!」と。


「あの子じゃないとだめなのか?」ギルダー、メガネの子のことを言っているのだろう。

「ああ、へたなブツだと、やつは吐く。」

「いっそ、結婚させちゃえないかな?」ギルダー、

そのほうが楽だってんだろーな


「できるの?」俺

「いや、、おれにゃー無理、、そういうの」

だろうよ、俺にだって無理だよ!!苦手だよ!!

おせっかいおばさんみたいのがいりゃー別だが、、、あ、でもおばはんは斜め上のことをいきなりし始めるから危険だよな?



「何ひそひそやってんですか?」

「いやー、ケモミミカフェっていいなーって、、」思いつきのでまかせを言った

「え?!!なんすか?それ?聞いてないっすよ?!!!!」

「え?だって獣だから靴履かないぜ?お前関係ないじゃん、、」

「いや、だって!それはそれ、これはこれでしょう!!!行きますからね!!絶対つれてってくださいよっつ!!!!」


こーゆーことだけすっげー意気込む勇者人材を選んだ神って、、誰だよ?絶対わざと、喜んで、勇者にこいつ選んだよな??


(ギルマス、どっかいい店知ってる?)

(ああ、男の若い部下たちが話してたことあったな。王都来たら寄ってくれ)

(情報収集たのんだ!)

んじゃー俺露天で少し酒のんでくらぁ、とギルダーは食堂を出ていった。



「なんか、食堂がイサムさんのオフィスみたいっすね!!」

飯を頼んだあと、そんなことをいきなり言い出すタカシ。


うん、事務所なんか持つとめんどいし、寂しいから、ここでいーや♪


食堂探偵イサム、とかなー、探偵じゃないけど。

食堂勇者?すっげーでぶっぽいよね。

んじゃ逆さめて、、

探偵食堂、、、、食堂中探偵っぽいやつしか居ない?キモイ

勇者食堂、、まぁ、、これなら? 勇者がやっている食堂っぽいよな、うまそうだし、、

ただ、、この世界俺が知っている勇者3名


俺:まーいーとしよう

タカシ:変態。戦闘はそれなりに勇者並だが、やる気無し+変態=論外

新生勇者:冒険者中級レベルの一般人みたいなんで、どこがどーして勇者なのか知りたい。


結論、まともな勇者って、存在するのかなあ?


なので、勇者食堂も、、アレだね♪


「ということで、食堂勇者はナシな!!」

「いきなりっ!!なんかボクを否定みたいな?!!」タカシ


「よく考えてみ?俺の知る勇者はおまえとあの新生勇者だけだ。変態と一般人だぞ?ドコが勇者なんだ?」

「・・・しりませんよ、そんなこと、、知りたくもないし、、、ボクは嗅げればいいだけです」

「ああ、そうだったな、そこらへんはすごく勇者っぽよなおまえ」

「そうですか?えへへへへぇ、、」

・・・・・



というわけで、食堂から一歩も動いていないのであった。

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