第6話 天を翔けて行く道

 目に映る情景を言葉に表せない。彼岸花の咲く道を行く。


 無音で静かな道をひたすら歩いていく。振り返ることはしない。これで良かったんだ、と言い聞かせて進んでいく。


「置いてかないでよ。いい? これからも一緒にいようね。絶対に」


 この声と、この賑やかさ、そして、この温かみは──ソラリだ。


「けど、ビックリしたなー。まさか、あそこで抱きついてキスするなんてね」


 クスクス笑ってきたせいで顔を赤らめた。

 無音で静かな道は明るくて賑やかな道に変わった。桑の実が綺麗に咲き誇る道を二人で歩いていった。

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パラレルワールドの君に恋をした りらるな @luna121

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