『小さなお話し』 その215・・・『ふかん的な宇宙ごき』

やましん(テンパー)

『ふかん的な宇宙ごき』


『このお話は、いつもの通り、フィクションであります。この世のできごととは、一切、無関係であります。』



ごき少佐


『大将は、いかが思われますごき?この、宇宙ごきが、送ってきた電文?』



 そこには、こう、書かれていた。



宇宙ごきの電文


『総合的、ふかん的に、ごきごき、判断したところ、地球人類は、長期的には、存続させるかどうかにつき、懐疑的な観想を抱いて、ごきごき、いる。検討が必要だと、ごきごき、考えるごきごき。』



 ごき大将


 『連中の相変わらずの、言い方ごき。まわりくどい言い方が好きごき。すっごく、地球の政治家に近いごき。いずれにしてもだ、『地球=宇宙ごき共同宣言』にかかわらず、ごき、連中、人類を近いうちに抹殺する気ごき。そこには、付いてないが、ほんごきは、その付属文書を取り寄せた。これごき、秘密ごき。』



 ごき少佐


 『さすがは、大将ごき。なになに《その理由として、地球人類、ごきごき、は、攻撃的で、残虐性が高く、ごきごき、話し合いが苦手である。ぎきごき、しかし、武器を作る能力が高く、利益の為なら、敵にも味方にも、ごきごき、供給する。ごきごき、危険生物というしかない。ごきら。生かしておいては、ごきごき、将来に禍根を残す、ごきらごきら。》と、ふうん。まあ、当たっては、いますな。ごき。』



 ごき大将


 『当たっておるからと言って、よその惑星の固有種を、絶滅させて良い訳がない、ごき。それは、利己主義ごき。人類が地球で行ったことと、同じごき。よく、テレビの刑事もので、刑事さんが言うごき。《それじゃあ、あんたも、犯人と、同じになるごき》とな。ごき。』



 ごき少佐


 『ごきごきは、言わないごき。それにしても、この、ふかんてきとは、なんですかな。』



 ごき大将


 『やましんさんちにあった、1994年版『広辞苑』では、『俯瞰的』という言い方は出てないごき、が、『俯瞰』とは、〖高いところから見下ろすこと。全体を上から見ること〗と、あるごき。俯瞰図なんてものが人類にはある、ごき。しかし、辞書にないならごき、俯瞰的、という言い方は、たぶん、あまり、古くから、一般的な言語では、なかったごきかもごき。カージンゴや、はとさぶろも、俯瞰的に地上を、たぶん、見るごきが、そりゃ、鳥瞰図というものごき。俯瞰的なんてのは、人類のやましんさんも、『あまりピンとこない言い方だなあ、例え的に流用したんだろ。俯瞰に的つけて、なにが変わるんだろな。わりと、最近の言い回しじゃないか。今年の流行語になるかも。』、と、いうがなごき。まあ、信用はできないが、ごき。詳細ではなく、なにかの視点をもって、全体を比べてみるごき。しかしごき、俯瞰的に見る、その、ポイントが判らなくては、意味をなさないごき。』


 ごき少佐


 『……内心・・・・・ふむ。俯瞰的に見て、やはり、クーデターが必要ごき。宇宙ごきも、地球人類も、どちらも、じゃま、ごき。』



 ごき大将


 『‥・・・内心・・・・・ふん、学のない若造め、ぼちぼち、正体を現すか、ごき。』




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