私だけが止まって見える世界

桜杏

第1話

おぎゃー、おぎゃー。


私は、ごく普通な家庭に、

産まれた元気な女の子。


そして、「沙希」と言う名前をつけてもらった。


私の家族は、お父さん、お母さん、

歳が離れた姉が2人いて、私は末っ子

だ。


歳が空いて産まれた子供だったのか、

すごく可愛がられていた。


そのお陰で、私はすごくワガママな性格の女の子に育った


家族の中でも、お父さんはすごく優しくて、

私の事を誰よりも愛してくれていた。


私は、小さい時の記憶が少し残っている。


いつもお父さんは、保育園に私を、肩車で送り迎えをしてくれていた。

お父さんは、背が高く、いつも木の上の葉っぱに届きそうだった。


いつもと変わらずお父さんが、保育園にいくよーと言って、私は、目を擦りながら、嫌だー行きたくないと言うと、肩車してあげるからいこーよとお父さんは、毎朝そお言ってくれる。


そおして今日も、ごく普通の会話をして、

保育園に向かった。


保育園についたら、お父さんが、「いい子に、頑張ったら帰りに、駄菓子屋さんによって帰ろうねー」と言って笑顔で手を振った。


今日も、ごく普通に、保育園で変わりなく、過ごしていた。


そして、周りの、お友達のお母さん、お父さんがお迎えに来てお友達は、

「バイバイーまた明日ねー」と言って帰っていった。


外は、真っ暗になっていった。

私だけが、保育園に残っていた。


お父さん遅いなーいつもだったら、

すぐ迎えにきてくれるのにーお仕事忙しいのかな?と言って先生とお話していた。


そしてすぐに、何故か、お母さんの、お友達と息子が迎えにきた。


お母さんの、友達は、お母さんと高校が一緒で、すごく仲のいい親友だ。


お母さんの、お友達には、子供が3人いて、1番下の末っ子は、私の1つ上の男の子で私が、生まれた時から、ずっと遊んでいた幼なじみだ。


私は、あれ?お父さんが今日お迎えきてくれるって言ってたのになー、と言うと、お母さんのお友達は、何も言わずに、帰るよーと言った。


そして、私の幼なじみが、今日、沙希と遊んでもいいー?と聞いたら今日は、ダメと言った。

いつもだったら、いいって言うのになー。


その時何故か私は、一瞬察していた、

何かおかしいと。

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