第5話 惑星基地マジコマール


 マジコマールにデスゲイズが降り立ち基地を散策した。


 マジコマールにはナーゲル将軍がオフの日に行きつけのバーがあった。


 たまたまその日はオフで甲冑を脱いで<<一般女性として>>

いつもの席で銀河ラジオを聴いていた。


 『ほほう? なかなかいい店だぜ


 デスゲイズが店に入ると用心棒のメガナガーイ人たちが会員証の提示を求めた。


 パチっ☆


 デスゲイズが指を鳴らすと用心棒の記憶が飛び


 デスゲイズは店の奥に向かいピアノ奏者の横からナーゲル将軍を見つめた。



 ナーゲル将軍はデスゲイズをチラ見しながら

 【バーテンが出したチラシ寿司をむしゃむしゃ食べ始めた】


 デスゲイズが首を左右に動かしながらナーゲル将軍に近づいて


 素早い動きで!

 成功力が火を噴いた!!


 チラシ寿司の酢魚を奪って

 ナーゲル将軍をガン見しながら<<ムッサムッサ>>食べた。



 ナーゲル将軍が

 『あんた誰かしら?


 『俺様?デスゲイズさまだ

 デスゲイズさまと呼べ』

 

 デスゲイズの髪飾りがニーナに姿を変えて

 ニーナがハンカチを取り出し


 デスゲイズの口もとを拭いた。



 (ナーゲル将軍は長い髪をかきあげながら)

 『ふっ いい度胸だわ



 ナーゲル将軍は帰艦後に2時間かけて甲冑を着たあと


 部下に対してのりのりで鼻歌混じりに命令した。


 〔惑星基地マジコマールを破壊せよ。住民の生死は問わない〕


 部下はいつも適当に働いていたため、マジレスした将軍が煩わしかったが仕事だから仕方がない。


 『なあ。ナーゲル将軍の声。ボイチェン入れてなかったから女の声だったが?

 『しっ 言ってはいけない。ドエライ王国に左遷されたいならば言うがいい。


 部下の悲哀が廊下にこだました。

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未来王デスゲイズ 小波ここな @Kokona_konami

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