第4話 ちょっと自分語りのかんじ。

どうだっていい


呪文がある。

私には、ずっと唱えてきた呪文がある。

その呪文は私を守るし、私を傷つけないで居てくれる。


「どうでもいいや」。


なにかあればそうやって、逃げてきた。

そうしないと、どうなってしまうかわからなかった。

感情に蓋をして、見ないふりをして、なんとも思わないように、静かにして過ぎ去るのを待つ、そうやって生きてきた。


思えば子供の頃から、私はそうやってきた。

自分のことがどうやら嫌いだと思い続けていた時は、もっと、深く、どうでもよかった。


いつしか怒ることも泣くことも、無くなっていった。何を言われても、何も感じないようにしてきた。


学校では笑うことをしなかった。

大人の前では人見知りした。

家へ帰れば空想に耽った。


全てがどうでも良かった。


本気で自分や自分の周りの世界、それこそ大袈裟に言えば自分の人生そのものをどうでも良いと心底思っていた。

そう、どうでもいいって思っている自覚もなかったけれど。


私は何を見ても美しいと思うように育っていった。

それは親の教育の仕方のせいか。

それは汚いものを見たくなかったからか。

自分以外のものが、美しいと思っていた。


空を見れば、突き抜ける青が美しく、川を見れば水面の揺らめきが美しく、草木を見れば輝く朝露に濡れた緑が美しく。


およそ社会とは無関係な所にばかり目はいき、そのうち人間に興味も薄れ、ただ、美しいなと思うだけ。


たったの数十歩を、人目のつく道の上に歩くことが、怖い。たった一言、誰かに声をかけるのが、恐ろしい。たった一人に一瞬でも、嫌な顔をされるのが、苦しい。


そういう「生きる上で必要な勇気」がなくて、恐怖心から逃げるための、呪文を唱え続けていた。


どうでも、いいや。


人と関わる上で大事な事は、たぶん、相手に誠実なこと、かもしれない。とすれば、私はしょうもない、逃げる呪文を心に唱えているんだから......不誠実に他者と関わってきているということになる。


あなたを愛しているなんて、きっと嘘だ。


友達なんて、そういう言葉が当てはまる風に付き合っているからそう呼ぶだけ。


親も、兄も、夫も、この目にうつる全ての人は全員、きっと、私にとって敵でしかない。


なぜなら、どうでもいいなんて思わなければ、彼らは私に傷を作る者でしかないからだ。


それは裏返せば、私の中に存在していること、でもある。


そうだ。嘘なんかじゃない。

ちゃんと、愛している。


でも、裸になった心には、あなた達の、すべてが苦しい。


それがたとえば、嬉しいことでも。

悲しいことでも。愛情であっても。

優しさであっても。


どうしてこんなに、臆病なんだろうね。


私は、人を憎んでいるのかもしれない。

私は、私を信じられないのかもしれない。


逃げても、逃げても、何も生まれないのに。


どうでもいい。


繰り返してる中で朝起きて、夜に寝て、息をして、一日を過ごして。

生活を積んで。


色々な人と出会って、別れて、時には死別も味わい、時には喧嘩をして、傷ついてみたり、傷つけてみたり、馬鹿な事もしたし、騙されたり、搾取されたり、裏切られたり、裏切ったり、奪ったり、酷いことをしたり、言ったり。


もう、わかってるんだ。

どうでもよくなんてないってこと。


どうでもいい人なんかいないぞって

昔より心に重くなってきていることも。


誰より自分が、一番、ないがしろにしてきた

人生そのものが、もうどうでもよくなんてないんだって。


わかってるんだ。


何かを見たくて、何かを知りたくて、本当はぶつかってもいいから、私、もっと、生きたいんだ。


本当に、こんな風に思えたのは、

私の周りのひとが、きっとそれだけ

優しくあってくれたからだと心から思う。


人は一人じゃ、生きられないね。


人が生きることの意味も価値も、いまだにわからないけど、


人生に参加をしたい。って思うくらいには、ようやく興味が湧いているのだろうな。


だからどうすればいいのか、はまだわからなかったりするけど。


あなたが大事だ、って胸を張って言えるように、私は人生に参加したい。


そんな、夜中の今日この頃。

すいませんね、なんだか訳のわからない文章で。


ここ、最近、こんなこと思っていたりしてね。


どうしようも救いようのない、苦しみや憎しみを抱えていても、私もあなたも今現在、ちゃんと戦える。それは、どんな風でも、心があるんだから、不可能なんかじゃ、きっとない。


変えることなんて、無理やりすることでもない。

でも、私は確かに、変わっていく。

人と人が生きて隣同士、交差し続けている限り、変わっていく。良いようにも悪いようにも、変わっていく。


幸運なことは、たくさんあった。苦しいことも、たくさん。

だから、もうね、いいよね。

ちゃんと、見させてほしいんだ。



ーーーーーーーーーーーーー



どうも、へんてこな物をアップして申し訳ない...


夜だから。もうすぐ、冬だし。

そもそもへんてこなもの、じゃないものを

アップしたこと、ないし...


いっか...いいのか...


これはま、宣言のようなものです。



ある種、私の自己満足でもあり、

自己満足ならではの、宣言。


がんばるぞって、そういう一言みたいなもの。


えへ。ほんと、夜更けですね。





  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る